「書道教室をしているんですが、コロナ禍以降、生徒が減ってきていて集客する必要があります」
書道教室の先生から、このようなご相談をいただくことがあります。
もし、これをご覧の方が書道教室の先生で同じようなお悩みをお持ちなら。
ぜひ、2,3分ほどお時間を取っていただいて、これからお伝えすることをご覧になってみてください。
読むだけでも、先生の教室に生徒が集まりはじめるヒントをつかんでいただけると思います。
教室集客の原則
まず、書道教室の集客についてお話をはじめる前に「教室集客の原則」に少し触れておきたいと思います。
「教室集客の原則」とは、教室ビジネス全般的に、こういった考え方や手順で取り組むと生徒募集がうまく行くといったものです。
そちらに関しては、別のブログで紹介しております。
ぜひ、そちらも併せてご覧いただくと、より書道教室の集客について理解を深めていただけると思います。
そのうえで、こちらのブログでは書道教室さんにおける集客のポイントをお伝えいたします。
なお、解説では教室集客の原則も少し交えながらお話をいたします。
教室集客で行うことは3つだけ!
まず、教室集客で行う取り組みというのは、大きく分けて3つあります。
ひとつ目が「コンセプト」です。
コンセプトは、他の教室さんとの違いや先生の教室の特徴、およびそれらによってどんな生徒さんにどんな満足を提供することができるのか?を簡潔明瞭に言語化したものになります。
そして、コンセプトに見合うお客さまに教室を認知してもらうための取り組みが「集客」です。
また、集客で見込み客の方たちにホームページなどを見てもらい、そこから申し込みに結びつける工夫として「成約」があります。
成約は、ホームページやチラシの中身を工夫することで、申し込みの確率を高める取り組みになります。
以上を踏まえて、ここからは書道教室においてそれぞれの取り組みのポイントをお伝えいたします。
書道教室におけるコンセプトのポイント
書道教室によって、コンセプトは異なると思うんですね。
なぜなら、書道教室さんは生徒の方がおもにはお子さんの場合と大人の方がメインの場合があるからです。
もちろん、どちらもいらっしゃる教室もあるかとは思います。
いずれにしても、生徒の年齢層が違えばニーズも異なります。
ですので、大人も子どもも生徒がいらっしゃる場合は、生徒募集においてはそれぞれコンセプトの異なる打ち出し方をされたほうが成果が出やすくなります。
お子さん向け書道教室の場合
お子さんが通われる書道教室さんの場合、教室を探したり選ぶのはほとんどのケースにおいて保護者の方になります。
それでいて、レッスンを受けるのはお子さんです。
このときには、まず保護者の方のニーズを満たすことが入会につながりやすくなります。
ホームページなどでは、保護者の方のニーズに応えたようなメッセージを発信するほうが申し込んでもらえる確率が上がります。
教室を探している保護者の方が、ホームページをご覧になったときに「この教室よさそうだな」と思ってくれるからです。
例えば、保護者の方はお子さんの書く字が汚かったりすると「丁寧にキレイな字を書いて欲しい」と思われることが多いと思うんですね。
別の捉え方をすれば、保護者の方がお子さんに対して“教育やしつけ的な面”での成長を求めておられるのだと思われます。
その観点から考えると「物事に集中して取り組んでもらいたい」といったことも、保護者の方は思われるかもしれません。
また、字を書いたり勉強してるときの姿勢が“だら〜っ”としていたら「姿勢を正して勉強してほしい」と思われたりもします。
そういったニーズに対して「書道を通じて、お子さまに集中力が身につきます」や「ひとつひとつの所作が丁寧に変わります」といったことを謳うことができれば、反応が上がる傾向があります。
大人向け書道教室の場合
では、今度は大人向けの書道教室について考えてみましょう。
大人向けの書道教室さんでは「字が汚いことで困っているシーン」を描写するのが効果的です。
例えば、結婚式などで芳名帳(出席者名簿)にご自身の名前を記帳しますよね。
そのときに、自分の書く字が他の方の字に比べて汚かったりすると「まわりから、どう思われるだろうか?」と不安になったり恥ずかしく思ったりするようです。
もしくは、クレジットカードで買い物したときのサインも自分が書いた字が汚いと恥ずかしく感じられます。
さらには、仕事で会議のときなどにホワイトボードに書いた字が汚かったりすると、まわりの同僚たちに「雑な性格だ」などと決めつけられたりすることもあるそうです。
つまり、字が汚くて恥ずかしかったり困った経験があって、それを克服したいと思っていらっしゃいます。
そこに、ニーズがあるわけですね。
そこで(少し「成約」に関する取り組みになりますが)、ホームページなどではつぎのようなメッセージを投げかける効果的です。
「自分が書く字に自信がない方は、少なくありません。芳名帳に記帳するとき、カートでお買い物をしたときのサインなど、自分の字が汚くて恥ずかしいという声を耳にすることがあります。
しかし、ご安心ください。
当書道教室なら、ご自分の字に自信がなくてお困りの方でも上達することができます。あなたも、上手に字が書けるようになります」
このように表現すると「字が汚い→字がキレイ」という対比が生まれるわけですね。
その結果、上達できることへの訴求性が高まるんです。
以上のように、お客さまによってニーズが異なり、それによってコンセプトも異なります。
そしてコンセプトが違えば、成約や集客での取り組みも変わってきます。
書道教室における成約のポイント
つづいては「成約」についてお話しをしたいと思います。
お客さまは、書道を習いたいと考えて書道教室を探されます。
そのとき、先生のホームページを見つけられることが考えられます。
そして、ホームページの内容を読んで「あ、ここの教室よさそうだな」と感じられると、先生の教室に興味を持ってもらえます。
では、このときにどういったことをホームページで伝えれば効果的なのでしょう?
原則としては、ホームページで「入会しませんか?」と伝えるよりは「まずは、一度体験してみませんか?」と提案することをお勧めします。
なぜなら、実際にレッスンを体験することによって、お客さまが抱いてる不明点や不安定を大きく払拭することができるからです。
その結果、安心して入会を決断していただけるようになります。
そのうえで「ここだったら、体験レッスンに行ってみたい」と思ってもらうためにはどうすればよいのか?
大切なのは「写真」です。
とりわけ「ビフォー&アフター」の写真が掲載されていると、とても効果的です。
習いはじめは、まだあまりキレイではない字を書いていた方が、レッスンに通いつづけて1ヶ月後、3ヶ月後、半年後にどのくらい上達しているのか?を見られるようにします。
つまり、生徒の方の作品を時系列で見比べられるように掲載します。
すると、その変化を見たお客さまは「自分も、こういう風に変わって行くことができる」と感じ取られます。
そして、体験レッスンを受けてみたい気持ちも高まるんです。
ちなみにこのとき、大人の方向けの書道教室にお子さんの「ビフォー&アフター」のお写真を掲載しても訴求性は低くなります。
やはり、大人の方向けの教室には大人の生徒さんの「ビフォー&アフター」のお写真を掲載することが望ましいでしょう。
ですので、お子さんと大人の方どちらもがいらっしゃる書道教室さんの場合、お子さん用と大人用にページを分けて作られるほうが成果が出やすくなります。
書道教室における集客のポイント
つぎに「集客」についてです。
ビフォー&アフターの並んだ、魅力的なホームページを作りこんだうえで、いかに入会する見込み度の高い方たちにホームページに見に来てもらうか?が集客のポイントです。
そこで、お勧めしているのが「検索対策」です。
例えば「〜〜市 書道教室」のように、先生の教室がある市区町村名と書道教室を組み合わせたキーワードの検索結果における上位表示をめざします。
そのようなキーワードで検索をしたときの上位に、先生の教室のホームページが表示されていれば、それをクリックをしてホームページを見に来てもらえることが考えられます。
そしてそのように、検索経由でのアクセス(訪問者)は入会する見込み度の高い方たちが集まる傾向があります。
ですので、検索対策によってアクセスを集めることは書道教室の集客における非常に重要なポイントになります。
検索キーワードはひとつじゃない
お客さまが検索するキーワードは、決して1種類ではありません。
先ほど紹介した「〜〜市 書道教室」以外にも、いろんなキーワードで検索される可能性があります。
例えば「〜〜市 書道教室 硬筆」とかですね。
または「〜〜市 書道教室 ペン字」なども考えられます。
もし、先生の書道教室が毛筆だけではなく硬筆やペン字も教えていらっしゃるのであれば、上記のようなキーワードで上位表示することは集客において効果的と言えます。
さらに、最近、書道で有名なのは「パフォーマンス書道」ですね。
なので「〜〜市 パフォーマンス書道」といったキーワードも検索される可能性は高そうです。
キーワードごとに対策したページを作る
以上のことから「お客さまが、どういうキーワードで書道教室を探すだろうか?」というのを考えることは検索対策においてとても大切な取り組みです。
そして、検索対策においてもっとも重要なことをお伝えします。
それは、キーワードごとに対策したページを作ることです。
例えば「〜〜市 書道教室 ペン字」で検索されると想定した場合は、そのキーワードを対策したページをひとつ作ります。
「〜〜市 書道教室 ペン字」に関連するようなブログ記事を、ひとつ書いたりするわけです。
また「〜〜市 書道教室 硬筆」というキーワードで検索されることを想定した場合は、そのキーワードを対策したページをもうひとつ作ります。
そうすることによって、いろんなキーワードでいろんなページが上位表示することが期待できます。
そしてその結果、ホームページ全体のアクセス数が上がります。
しかも、それらすべて検索経由のアクセスなので、見込み度の高い方たちがたくさん集まるホームページになるわけです。
そうすると、ホームページ経由で「体験レッスン受けたいです」といった反応がさらに増えるようになります。
書道教室の生徒募集まとめ
- お客さまに合わせたコンセプトを考える
- お子さん向けの教室は、保護者の方のニーズを満たす
- 大人向けの教室は、字が汚くて困ったシーンを描写する
- ビフォー&アフターの写真を載せる
- お子さん・大人の生徒が混在している教室は、それぞれに向けたページを作る
- キーワードごとに対策したページを作る etc
以上が、書道教室の生徒募集におけるポイントです。
ぜひ、このブログを先生の集客力アップにお役立てください。
今回のブログは以上になります。
最後まで、お付き合いくださいまして感謝いたします。
追伸
このブログの内容を、以下の動画でもご覧いただけます。
また、教室集客の原則については以下のブログまたは動画でご覧いただけます。