「ダンス教室を経営していますが、年々、生徒が減ってしまって…。今よりも、生徒を増やしたいです」
このようなご相談を、ダンス教室の先生からいただくことがあります。
そこで今回のブログでは、教室の中でも「ダンス教室」の集客のポイントをお伝えしたいと思います。
教室集客の原則とは?
まず、ダンス教室の集客についてお話をする前に「教室集客の原則」に少し触れておきたいと思います。
「教室集客の原則」とは、どんなジャンルの教室であってもこういう考え方に基づいてこういう取り組みをするとうまく行きますよといったものです。
そしてそれは、大きく分けると3つの取り組みを指します。
ひとつ目が「コンセプト」です。
コンセプトとは、ご自身の教室の特徴であるとか他の教室の違いを表しています。
そしてそれによって、どんなお客さまにどんな満足を提供できるのか?ということを端的に言語化したものがコンセプトです。
2つ目が「成約」です。
生徒を集めるためには、チラシやホームページなどで教室のことを案内することがあります。
そのときに、チラシやホームページの内容を工夫することで訴求性が高まります。
その結果、申し込みに結びつく確率を上げることができます。
3つ目の取り組みは、先生の教室およびレッスンに興味のある方に認知を促すための「集客」という取り組みです。
なお、教室集客の原則については、別のブログでくわしく解説しております。
そちらも併せてご覧いただきますと、より先生の教室の集客力の強化につながると思います。
それでは、それぞれの取り組みにおいて「ダンス教室の場合は、特にこういったところを意識して取り組んでみてください」というのをここからお伝えしたいと思います。
ダンス教室におけるコンセプトのポイント
コンセプトは、先ほどもお伝えしたように教室の特徴や他のダンススクールとの違い、およびそれによってどんなお客さまにどんな満足が提供できるのか?を表したものです。
当然、ダンス教室ですので「ダンスが上手くなります」ですとか「一緒に楽しく踊りましょう」といったコンセプトになると思います。
ただそれに加えて、例えばお子さんがダンスを習われるのであれば「ダンスが上手になる以外の面でもよりよい影響がありますよ」といったことが表現できると訴求性のあるコンセプトになります。
「ダンスが上手くなるとともに、ダンスをきっかけにお子さまの主体性が育ち、集中して考えてやり抜く力、コミュニケーション能力などを育てることを大切にしているダンス教室です」
こういったコンセプトのほうが「一緒に楽しく踊りましょう」という表現よりも、訴求性が高いと思うのですが、いかがでしょうか?
大人の方の場合は、例えば「ダンスを通じて、自分を思い切り表現できます。自分らしい時間を過ごすことができます。今よりももっと自分らしい生き方を表現できるようになるダンスレッスンです」といったコンセプトは訴求性が高いと言えます。
つまり「ダンスが上手くなるということだけでなく、毎日が今よりもどんな風にもっとハッピーになっていくのか」ということを、コンセプトに組み込むことがポイントです。
ダンス教室における成約のポイント
そのようなコンセプトをベースに、ホームページやチラシなどの中身を考えるのが成約になります。
こちらに関しても原則的な部分を少しお話しますと、いきなり入会をめざすのではなく体験レッスンへの集客を目的にホームページやチラシを作られることをお勧めします。
お客さまが、ホームページやチラシなどをご覧になった段階では、ほとんどの場合、まだ先生に会ったことはないと思います。
また、教室に足を運んだこともないと思いますし、レッスンを受けたこともないという状況だと思います。
その段階で、入会金や月謝を支払って教室に通いつづけることを決めるのは、心理的にハードルが高いと思うんですよね。
そこで、教室に興味を持たれたお客さまがつぎに起こしやすい行動として「まずは、一度レッスンを体験しませんか?」と提案してあげます。
体験レッスンに来ていただくことができれば、直接、先生に会うことができますし、教室に足を運びますし、レッスンを受けることができるわけですよね。
それによって、お客さまが当初感じていた不安や不明点がかなりクリアになりますので、その段階で入会を決断することができるようになります。
それを、ホームページなどで「生徒募集!」とやってしまうと、実はなかなか入会には結びつきづらいんですね。
ですので、あえて体験レッスンというステップを設けることで、手間のように思えますが結果として入会に結びつきやすくなります。
成約にはホームページがお勧めな理由
では、体験レッスンに来てもらうためには、どういったことを伝えるといいのでしょうか?
実は、特にお勧めの方法があるんですね。
それは「動画」です。
ホームページなどネットメディアであれば、既存の生徒の方が踊ってらっしゃるようなレッスン風景の動画を撮影して見せることができます。
ダンス(踊り)なので、実際に踊っている姿を静止画の写真ではなく動画で見せるほうがより訴求性が高まります。
ですので、ネットを活用できる先生におかれましては、ぜひ踊っているシーンを動画で撮影していただいて、それをホームページなどに載せるようにしてみてください。
それによって「一度、レッスンを体験してみたいな」という気持ちが喚起されます。
ダンス教室における集客のポイント
つぎに、先生の教室に通う見込みの高い方たちに教室の認知を促す取り組みとして「集客」があります。
こちらは、お勧めは「検索対策」です。
理由としては、比較的コストがかからずにでき、先生ご自身で対策がしやすいからです。
検索対策とは、おもにはGoogleやYahoo!などの検索サイトにおいて、検索結果の上位に先生の教室のホームページなどを表示させることです。
例えば「〜〜市 ダンス教室」のように、先生の教室がある地域の「市区町村名」と「ダンス教室」を組み合わせたキーワードの検索結果の上位にホームページが表示されると、そこからお客さまがホームページに集まるようになります。
当然ですが、ホームページを見てくれる人がいなければ集客には結びつきません。
しかしかと言って、誰も彼もがホームページを見たとしても意外と集客には結びつきません。
ですので、特にネット集客の場合は先生の教室に通う見込み度の高いアクセス(訪問者)を集めることが大切になります。
「見込み度の高いアクセス」は、つぎの2つの条件を満たしています。
- ダンスに興味がある
- 教室に通える地域に住んでいる
どれだけダンスに興味があったとしても、遠方に住んでいる方だと教室には通えないですね。
ですので、ダンスを習いたいと思っていて、そして先生の教室に通える地域に住んでいる方たちにホームページを見ていただく必要があります。
そして、そういった方を集めるためには先ほどお伝えした「市区町村名」と「ダンス教室」を組み合わせたキーワードの検索結果の上位に表示させることが効果的です。
地図検索も対策しよう!
そして近年、検索結果の中に地図が表示されるケースが増えています。
検索キーワードと関連性の高い地域の地図が表示されていて、そして地図の横にはその地域内でキーワードと関連性の高い店舗が表示されています。
Google検索であれば検索結果に、Googleマップにおける検索結果も一部表示されるようになったんですね。
ですので、これからは通常の検索対策に加えて地図での検索対策も行う必要があります。
検索結果でも、地図検索でも先生の教室が表示されれば単純に露出が増えることになります。
それによって、認知される確率も上がります。
検索と相性がいいYouTube
もうひとつ、検索と比較的相性がいいなと感じているのが「YouTube」です。
上記は、僕が以前に撮影してYouTubeにアップした動画です。
このように、YouTubeが検索結果に表示されることがあるんです。
またYouTubeは、動画をアップして短期間に上位表示される傾向があります。
しかも、ダンス教室さんの場合は動画が非常に効果的だということもお伝えいたしました。
ですので、動画をたくさん撮っていただいてYouTubeにアップされることはお勧めです。
このときも、上位表示をめざすなら「〜〜市 ダンス教室」のようなキーワードでYouTubeが上位表示されることが望ましいです。
そのキーワードで上位表示されると、そこから見込み度の高いお客さまに教室を認知していただくことができます。
Instagramでの検索が増えている!
さらにもうひとつ、検索対策として お勧めしているのが「Instagram」です。
近年、Instagramのユーザー数が増えていることも手伝って、Instagramで検索をする方が増えています。
上記は、Instagramの検索画面です。
この画面の上部に、検索キーワードを入力する欄があります。
上記の画像では「フラダンス教室藤沢市」というキーワードで検索をしました。
先ほどから申し上げている、先生の教室がある地域と教室名ですね。
すると、そのキーワードに関連性の高いInstagramが表示されます。
このように、Instagramで検索をして教室を見つけるというケースがあります。
ちなみに、検索結果の画面には写真だけでなく動画も表示されます。
「リール」というショート動画が、表示されるんです。
動画なので映像がつねに動いているということと、表示エリアが写真よりタテに2倍ぐらい広くなっています。
そのため、目に留まりやすくタップされやすい効果があります。
つまり「動画で見せる」ことが訴求性の観点以外にも検索対策の観点からも効果的だということが言えます。
このように「検索対策」とひと口に言っても、現代は多様化をしているんですね。
ダンスのジャンルごとにページを作って対策をする
もうひとつだけ付け加えさせていただくと、ひとつの教室でいろんなジャンルのダンスレッスンを行われている方もおられると思います。
その場合には、市区町村名とダンスのジャンルを組み合わせたキーワードで上位表示をめざすこともお勧めです。
例えば「〜〜市 ジャズダンス」といったキーワードです。
そうしますと、ダンス教室の中でもジャズダンスを教えておられる教室が検索結果および地図の検索結果に表示されるようになります。
このときポイントになるのは、上位表示をめざすキーワードごとに対策するページを作ることです。
「〜〜市 ダンス教室」というキーワードと「〜〜市 ジャズダンス」というキーワードで、それぞれ対策を講じたページを作るんですね。
そのほうが、どちらものキーワードで上位表示されやすい傾向があります。
そのように、ダンスのジャンルやクラスごとにページを作って上位表示ができるとホームページ全体的に見込み度の高いアクセスが増えます。
つまり、先生の教室に興味のある人にたくさん認知してもらえる方法が検索対策と言えます。
ダンス教室における生徒募集のまとめ
- ダンスが上手くなるということだけでなく「毎日が今よりも、どんな風にもっとハッピーになっていくのか」をコンセプトに組み込む
- ホームページでは、動画で訴求性を高める
- さまざまなキーワードごとに対策したページを作成する
以上が、ダンス教室における集客(生徒募集)のポイントになります。
できることから取り組んでいただきますと、今よりも生徒が集まりやすくなるはずです。
ぜひ、このブログを参考にチャレンジしてみてください。
最後までお付き合いくださいまして、感謝いたします。
追伸
このブログの内容を、以下の動画でもご覧いただけます。
また、教室集客の原則については以下のブログまたは動画でご覧いただけます。