パン教室をしているんですが、生徒さんが集まらないんです…
パン教室を開業されている先生から、このようなお悩みを伺うことがあります。
さて、こちらのページをご覧の方はおそらく集客に興味をお持ちではないかと思います。
また、すでに教室を開業されている先生かもしれませんし、これから開業をめざしていらっしゃる先生かもしれません。
さらには、すでに集客を学び実践されていて、それをより強化していきたい方かもしれませんし、これから集客を学びたい方かもしれません。
いずれにしましても、こちらのページにご訪問くださってどうもありがとうございます。
こちらのページでは、教室の中でもパン教室の生徒募集のポイントをお伝えしたいと思います。
教室集客の原則とは?
早速、パン教室の生徒募集に関するお話をはじめたいと思うのですが、その前に「教室集客の原則」についてお伝えさせてください。
「教室集客の原則」とは、どんなジャンルの教室もこれから申し上げる3つの取り組みをしていただくと成果が出やすいといったものです。
まず、ひとつ目は「コンセプト」。
先生の教室の特徴ですとか、他の教室さんとの違い、さらにはどんな生徒にどんな満足を提供するのか?を端的に言語化したものがコンセプトです。
ふたつ目は「成約」。
成約は、実際に集客ツールとなるホームページやチラシなどの中身を工夫する取り組みです。
そしてみっつ目が「集客」。
ホームページやチラシなどを通じて、教室の認知を広げるための取り組みです。
この3つを取り組んでいただくことによって、先生の教室に生徒が集まります。
ではここからは、教室集客の原則をベースにパン教室における生徒募集のポイントをお伝えいたします。
パン教室におけるコンセプトのポイントとは?
例えば、天然酵母を使ってらっしゃるパン教室ってありますよね。
その場合「天然酵母にこだわって、それを使ったパンづくりを教える教室ですよ」といったコンセプトが考えられるかもしれません。
また「パン屋さんを開業できるレベルの、プロの技術が学べます」といったコンセプトが打ちだせるのなら、それは他教室との違いになるかもしれません。
さらには、パンの中でも特に「〜〜パンが作れるようになりますよ」や、パン作りの中でも「〜〜(パンの名前)など難易度が高かったり、技術を必要とするパンがおいしく上手に焼けるようになります」といった打ち出し方も先生の教室の特徴になるかもしれません。
それ以外には「生徒のみなさんが、どうしてパンづくりを学びたいのか?」を考えてみてください。
その理由としては「パンづくりのスキルを身につけて、ホームパーティを開きたい」や「家族やお友だちをもてなしたい」というのがあるかもしれません。
だとするなら「おいしいパンを作れるだけではなく、おいしく見える盛り付けの仕方やお部屋のしつらえといったテーブルコーディネートも併せて学べます」といったことがコンセプトとして謳えると他教室とは“ひと味違う教室”という印象を与えられるのではないでしょうか。
そのようにして「他のパン教室とはここは違うんだ、だから生徒のみなさんは楽しく学べてしっかりスキルが身につくんだ」といったコンセプトをぜひ考えてみていただきたいと思います。
パン教室における成約のポイントとは?
「成約」は、チラシやホームページなどの中身を考える取り組みになります。
ちなみに、現代はさまざまな集客ツールがあります。
ホームページだけでなくブログやチラシなど、いろんなメディアがあります。
しかし、どのメディアを使うにしても共通しているのは「いきなり入会をめざさない」ということです。
ホームページやチラシなどをお客さまが目にしたときは、ほとんどの方がまだ教室に足を運んでいないですよね。
そして、直接先生と会って話すという機会もないでしょうし、実際のレッスンを受けたこともないと思います。
そのような状況で、月謝を払って教室に通いつづけてスキルを身につけることを判断するのは、お客さまとしては少し心理的にハードルが高いんじゃないかと考えます。
そこで「まずは、体験レッスンに来ませんか?」と打ち出すことをお勧めいたします。
体験レッスンを受ければ、教室に足を運ぶことになりますし、先生とお話をすることもできますし、実際にレッスンを受けることができます。
そのような体験ができれば、実際に通うことで教わったことを身につけられそうか?を判断ができるようになります。
ですので、①まずは体験レッスンに来ていただいて、②そしてそこから入会に結びつけていくという、あえて2段階で入会までの導線をお考えいただくのがいいんじゃないかと考えます。
ネット集客の要!ランディングページとは?
では、どうすれば体験レッスンに来てもらえるようになるのか?というところです。
ここからは、ネットに特化したお話をさせていただきたいと思います。
ただし、ポイントはチラシなどのアナログ媒体においても同じです。
ですので、引きつづきお付き合いください。
ネット集客の場合は、ズバリ「ランディングページ」を作りましょう。
「ランディングページ」をわかりやすく説明しますと、このページを見れば先生の教室のことがほぼわかるといった、教室の情報を網羅的にすべて伝え切ったページになります。
教室に通うかどうかをお客さまが判断される際に、お客さまが知りたいことは多岐に渡ります。
例えば「どういうスキルが身につけられるの?」や「どういう先生が教えてくれるの?」、「レッスンは、どんな形で進められるのか?」、「どのくらいの人数で進められるのか?」、「どういう人たちが通ってらっしゃるのか?」、「場所はどこ?」、「月謝はいくらぐらいなの?」、「私みたいなスキルの人が、実際にスキルを身につけられるのか?」などが考えられます。
そういった、あらかじめお客さまが知りたいことにすべて答えたようなページがランディングページになります。
そして、お客さまが知りたい情報にすべて答えていくと、結果として情報が多くなりページが縦長になる傾向があります。
実は、そのようにひとつのページで情報をすべて伝え切ったほうが反応が高い傾向があります。
そして、教室の情報をしっかりと伝えたうえで「興味をお持ちになられた方は、ぜひ一度体験レッスンにいらしてください」という案内もします。
もちろん、ホームページではプロフィールや料金のページなどを作っておいても構いません。
ですが、それらとは別に情報をすべて集約したランディングページを作っておかれることをお勧めします。
ですので、ランディングページをお作りいただいて、その中で「まずは、体験レッスンに来ませんか?」とご案内されるのがよいと考えます。
パン教室におけるランディングページ作成のポイント
また、ランディングページを作る際に意識していただきたいのが「写真」を多用することです。
文章だけで情報を伝えるのではなく、写真も多用してください。
1枚の写真があれば、いろんな情報が伝えられます。
例えば「どういう先生が教えてくれるの?」という疑問に対しては、レッスン風景の写真が1枚あれば、それを見ることで「先生ってこんな雰囲気の方なんだな」ということが伝わります。
また「どういう人たちが通っているの?」という疑問も、レッスン風景の写真が1枚あるだけで「こういう人たちが通っているんだ」というのが伝わります。
さらに「こんな雰囲気のレッスンなんだな」ということも伝わります。
このように、写真は多くの情報を伝えてくれます。
そのため、写真を多用することは申し込みの確率を高めるうえで大事なパーツと言えます。
パンの写真も効果的!
それ以外には、パン教室の場合には「実際にレッスンで作るパンのお写真」も効果的です。
とりわけ最近は”映え写真”といった、見栄えのいい写真をすごく意識してInstagramなどにアップしておられる先生もいらっしゃいます。
いずれにしましても、実際にレッスンで学べるおいしそうなパンの写真もたくさん載せることも効果的です。
パンの写真を載せることで申し込みの確率が高まることは、まさにパン教室ならではの特徴だと思います。
ですので、レッスン風景の写真を入れながら、実際にレッスンで作るパンのお写真もランディングページの中に盛り込みましょう。
おいしそうな写真は、誰もがそそられますよね。
なので、そういう写真をたくさんたくさんランディングページの中に入れると、お客さまの「ぜひ、習ってみたい!」という気持ちを高めることができます。
パン教室における集客のポイント
つぎには、ランディングページを見に来てくれる人たちを集める必要がありますね。
それが、みっつ目の「集客」になります。
集客でのポイントは「量よりも質を重視する」ことです。
できるかぎり、たくさんの方たちにランディングページを見ていただきたいものです。
しかし、つぎに示す“2つの条件”を満たした方を集めないと、どれだけたくさんランディングページを見てくれる方を集めてもなかなか申し込みを得ることができません。
[2つの条件とは?]
- パンを習いたいと思っている
- 先生の教室に通える地域に住んでいる
この2つの条件を満たした方を、ランディングページに集めることがとても大事です。
例えば、パンを習いたいと思っていたとしても、その方が遠方にお住まいだったら通いつづけることができないので申し込みには結びつきづらいです。
また、先生の教室がある地域に近くにお住まいの方であったとしても、パンを習いたいと思っていなければ、やはりこれも申し込みには結びつきづらいですね。
そういう観点から、2つの条件を満たした方が先生のパン教室に通う見込み度の高い方と言えます。
そこで、どうすれば見込み度の高い方たちを集めることができるか?なんですが、その方法をいくつかご紹介しますと、まずは「検索対策(SEO対策)」です。
検索経由が、もっとも見込み度の高いアクセスが集まる
GoogleとかYahoo!などの検索サイトの検索結果の上位に先生のパン教室のランディングページが表示されると興味のある方がそれをクリックしてページを開いてくれます。
そして、ランディングページには教室のことを網羅した情報が書かれていますので、教室のことをしっかりと理解してもらうことができます。
すると「だったら、一度体験レッスンに行ってみようかな?」と考えて、申し込んでくれることが期待できます。
このとき、ポイントは「どういうキーワードで上表示をめざすのか?」です。
お勧めは「世田谷区 パン教室」のような「市区町村名」と「パン教室」を組み合わせたキーワードです。
例えば「世田谷区 パン教室」というキーワードで検索をする方は、どういう意でこのキーワードで検索をしたのか?を想像してみてください。
おそらく、多くの方は「世田谷区内で、おすすめのパン教室ってどこかな?」といった意図を持って検索している可能性が高いです。
そして、そのような意図で検索している方は「パンを習いたい」と思っている可能性が高いでしょうし、また世田谷区の教室に通える地域に住んでらっしゃる可能性も非常に高いと思うんですね。
つまり、先ほど申し上げた“2つの条件”に合致した方が検索している可能性が非常に高いキーワードなんですね。
ですので、そういった方にランディングページを見ていただけると体験レッスンに来てもらえる可能性は非常に高くなると言えます。
Googleマップ対策が見逃せない!
つぎに、先生のホームページやランディングページ以外のメディアでも上位表示させることができます。
そこで、検索対策のバリエーションとして他の方法をご紹介したいと思います。
近年注目されているのが、検索結果に出てくる「地図」なんですね。
Googleで検索しても、Yahoo!で検索しても検索結果に地図が表示されることが増えてきています。
これは、Google検索の場合であれば「Googleマップ」の検索結果の一部が通常のGoogle検索の検索結果に組み込まれているんですね。
例えば「世田谷区 パン教室」というキーワードの検索結果では、このキーワードと関連性の高い地域の地図が表示されています。
そして、その地図の中でキーワードと関連性の高い教室の上位3つが表示される仕組みになっています。
ここに先生の教室の情報を表示させるために、最低限やっていただかないといけないことがあります。
それは「Googleビジネスプロフィール」という無料のサービスに登録することです。
実際のところ、世田谷区内のパン教室は3教室だけではないと思うんですね。
たくさんある教室の中で、キーワードと関連性の高い上位3教室が表示されています。
ですが、仮にGoogleマップエリアの上位3教室の中で先生のパン教室が紹介されて、そして通常のGoogle検索結果でランディングページも表示されると単純に考えれば露出が2倍になります。
すると、先生の教室を知っていただく確率も上がりますね。
さらには、Googleマップの場合「ウェブサイト」というボタンがあります。
そこをクリックすると、教室のホームページやランディングページを開くことができるようになっています。
ですので、マップ経由でランディングページを見ていただくことによって、教室のことをより深く知っていただくことができます。
それに伴って、体験レッスンにつながる確率も上がります。
検索結果に上位表示されやすいメディアとは?
つぎに、最近見かけることが増えてきているのが「YouTube」ですね。
検索結果の上位に、YouTubeが表示されるケースも増えてきております。
最近は、スマートフォンで動画を撮影することが非常に手軽にできるようになってきました。
さらに、スマホのYouTubeアプリを使うとカンタンにYouTubeに動画をアップすることができます。
ですのでいろんな動画を撮って、そしてそれをYouTubeにアップしていただくと、その動画の中から検索結果に上位表示されるものが出てきます。
しかもYouTubeは、動画をアップして1,2日で検索結果に表示されることが多いんですね。
通常、ランディングページなどは作ってすぐに検索結果に表示されることは稀で、ちょっと時間がかかります。
けれどYouTubeは、動画をアップして1,2日で検索結果に上位表示されることが多いんです。
ですので、ランディングページ以外のメディアも活用していただくことが望ましいと考えます。
その中で、YouTubeは検索対策と相性のいいメディアだと考えております。
Google・Yahoo!以外で検索する人たち
ここまでは、GoogleやYahoo!といった検索サイトで上位表示させるための方法をお伝えしてきました。
ですが、近年は検索サイト以外でユーザーがネット検索をするケースも増えてきています。
そこで、ご紹介したいのが「Instagram」です。
上の画像は、スマートフォンでInstagramを開いたときの検索画面になります。
スマホでInstagramを開いていただくと、画面の下にアイコンが並んでいます。
その中の左からふたつ目の「虫メガネ」のアイコンをタッチしていただくと検索画面が開きます。
検索画面の上部には、検索キーワードを入力するエリアがあります。
画像では「藤沢市フラダンス教室」というキーワードが入力されております。
そして、キーワード入力欄の下に表示されているのがこのキーワードの検索結果に該当するInstagramの投稿です。
このように、最近はInstagramで検索することが増えているんですね。
Instagram検索の特徴としては、検索結果の中に「動画」が表示されます。
これは、Instagram独自の「リール」というショート動画です。
リールは、検索結果でつねに映像として動いてるんですね。
しかも、写真に比べると縦に表示エリアが2倍くらい広いため、必然的に目立ちます。
その結果、タッチされやすいですし、それによって教室の情報をくわしく知ってもらいやすい傾向があります。
ですので、Instagramで上位表示を狙うのであればリールというショート動画をアップされることをお勧めします。
また、Instagramにおいて「どういうキーワードで上位表示をめざすべきか?」は、先ほどまでの検索対策と同じで「市区町村名 + パン教室」が望ましいでしょう。
近年、Instagramはユーザー数が増えているメディアなので、それに伴ってInstagramで検索をする方も増えています。
だからこそ、Instagramで検索対策をすることで先生の教室を見込み度の高い方たちに知ってもらえる確率が非常に高まると考えております。
まとめ:パン教室における生徒募集のポイント
- 先生の教室ならではのコンセプトを打ち出す
- 体験レッスンから入会をめざす
- ランディングページで、お客さまが知りたいことにすべて答える
- レッスン風景やレッスン作るおいしそうなパンの写真を多用し、訴求性を高める
- 検索対策で、見込み度の高い方たちを集める
- 検索対策では、Googleマップ・YouTube・Instagramを活用する etc
このページで紹介したすべてを取り組まなくても、できることからはじめていただくとその分先生の教室の集客力が高まります。
そして、教室の魅力が世の中に広まっていくことにつながります。
このページが、先生の教室の生徒募集の参考になれば大変うれしく思います。
最後までお付き合いくださいまして、感謝いたします。
追伸
このブログの内容を、以下の動画でもご覧いただけます。
また、教室集客の原則については以下のブログまたは動画でご覧いただけます。