最近読んだ本の中で、印象に残った2冊があります。
それが、以下です。
●行列のできる奇跡のケーキ屋さん
https://www.amazon.co.jp/dp/4861132193/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_ZSHECbT32T9G0
●捨てないパン屋
どちらも、人気飲食店の店主がお書きになられています。
なんでこの本を読んだのか、あまり深い意図はありません。
「行列のできる奇跡のケーキ屋さん」は、函館にあるケーキ屋さんなんですね。
単純に、函館が好きなので「お!なになに!?」と思ったんです。
それから「捨てないパン屋」は、僕の住む広島のお店なんです。
しかも、このことを妻に言ったら「前、食べたよ」と…。
たしかに、知人からいただいたのを思い出した次第でした。
独特の風味がして、おいしかったのを記憶しています。
人気飲食店に共通していたこと
この2冊を読んで、共通していることがありました。
そして、そこがもっとも印象に残った点です。
しかも、それは教室ビジネスにも大切な“考え方”でした。
ずばりそれは…
「単価の高い商品を売ること」
です。
ちなみに、上記の2店は通販サイトがあります。
そちらで販売されている商品を、見てみました。
ケーキ屋さんがサイトで販売されている「生トリュフ」は、1,500円~。
また、パン屋さんがサイトで販売されているパンは、540円~
でも、540円は1品だけで、他は1,000円か2,000円のものばかりでした。
どちらも、一般的な相場よりはお高めの商品ではないでしょうか?
業績回復のきっかけは?
ちなみに、このパン屋さんは以前は廃業寸前のお店だったそうです。
それが、業績回復できたきっかけというのが商品点数を2種類に絞ったことだそうなんですね。
最高級の素材を使って、具材などを入れないシンプルなパン。
それによって、仕入れ価格は上がりましたが具材を入れないことで、劇的にパンが日持ちするようになったそうです。
日持ちがよくって、素材にこだわったおいしい2品を高単価で販売する。
それによって、労働時間も大幅に削減されたそうです(ちなみに現在は、数種類増えているみたいです)。
教室ビジネスでもっとも大切なこと
さて、教室ビジネスにおいて、先生においてもっとも大切なことは「いいレッスンをすること」だと、僕は考えています。
そして、いいレッスンをすることで生徒さんが喜んでくださり、長く通いつづけてくれます。
また、生徒さんからの紹介なども促進されます。
しかし、先生の人数に対して生徒数が多くなると、生徒さんおひとりおひとりが満足するキメ細やかな指導が難しくなることがあります。
その結果、生徒さんのニーズに応えきれないことが起きます。
そして、それを回避するために、先生が今まで以上にがんばられることがあります。
今までよりも、レッスン準備を入念にしたり、より充実したレッスンのために教材などを買い足したり…。
ですが、先生も生身の人間です。
働ける時間や体力には、限界があります。
より根本的な解決策とは?
そう考えると”先生ががんばる”ことは根本的な解決策ではないのかもしれません。
一生懸命レッスンをしても、生徒さんが辞めちゃうと悲しいですよね。
そこで僕は、それを根本から解決する方法として「高単価なレッスンを提供する」ことをオススメしています。
「高単価」と書きましたが、正しくは「適正な価格」と言えます。
なぜなら、あくまで僕の経験ですがレッスン料を(どちらかというと)低く設定されている先生のほうが多いように感じているからです。
ですので、
- 先生のレッスンを本当に必要としている方に
- 本当に必要なレッスンのみ提供をして
- 適正な価格のレッスン料をいただく
ことが大切だと、僕は考えています。
高単価にすると起こること
そうすると、意欲的な生徒さんが長く通いつづけてくれるようになります。
そして、意欲的な方たちは上達度や満足度が高い方たちとも言えます。
そのため、生徒さんから感謝されやすくもなります。
すると、先生としてもうれしいですし、やりがいを持ってよりよいレッスンを提供したくなりますよね。
さらには、このとき高単価であればそこでの収益を、よりよいレッスンに還元するための原資にすることができるんです。
そうして、よりよいレッスンが提供できれば、さらに生徒さんの上達度や満足度は高まります。
その結果、先生はさらにさらに感謝されるようになります。
実はこのとき、従来よりも先生の自由な時間も確保されやすくもなります。
このように、高単価レッスンを提供することは上記のような善循環を起こすきっかけになりやすいんですね。
クライアントの先生の実例
事実、僕のクライアントの先生はレッスン料を改定した結果、生徒さんが軒並みコンクールで入賞するようになったり、アジア大会で金賞(1位)を受賞され生徒さんも出てきました。
当然、生徒さん・保護者さんからも大変感謝されています。
それが本当に、レッスン料を見直してからなんですよね。
ということで、教室ビジネスにおいて高単価レッスンを提供することは、先生も生徒さんもよろこぶ成果をもたらしやすくなる。
しかもそれは、他業種でも同様であった。
ある意味、ビジネスの真理と言えるのかもしれないですね。
以上のことを、今回ご紹介した本から気づかせてもらいました。