「生徒募集のためには、どんなことをすればいいでしょうか?」
生徒募集にお困りですか?
新しい生徒を集めるための効果的なアイデアをお探しなら、この記事が役立つかもしれません。
このページでは、実際に教室運営をサポートしてきた経験をもとに、明日からすぐに実行できる生徒募集のアイデアを10個紹介しています。
どのアイデアも手軽にはじめられ、コストを抑えながら集客効果を期待できるものばかりです。
新規教室立ち上げをめざす方や、生徒がなかなか集まらずお困りの方など、ぜひ参考にしてみていただければと思います。
生徒募集に効果的と思われるアイデアを、10個考えてみました
これからお伝えする「生徒募集のアイデア」は、つぎの方に読んでいただきたいと思って書きました。
- 新規で教室を立ち上げ、生徒募集されたい方
- 生徒募集のために積極的に行動したい方
- 生徒が集まらずにお困りの方
- 生徒募集は、何からはじめたらいいかわからない方
- その他、効果的な生徒募集法を知りたい方 etc
もしこれをお読みの先生が、生徒募集のためアイデアをお探しであれば、また、生徒募集にできるかぎり手間やコストをかけたくないとお考えなら、ぜひ2,3分ほどお時間を取っていただき、これからお伝えすることをご覧いただければと思います。
読むだけで、生徒募集のヒントを掴んでいただけるはずです。
教室生徒募集の専門家、増地 崇です
私は2004年にインターネットビジネスで起業し、これまで30業種を超えるビジネスのネット集客をサポートしてきました。
そして2011年より教室のための集客サポート「ツナガル」をはじめました。
もともと私が教室のネット集客をはじめたきっかけは“母”でした。
私の母は、私が幼いころから母の父(私の祖父)が約40年前に創業した学習塾を引き継ぎ、塾長をしておりました。
母は毎日のように昼夜問わず綿密に授業の準備を行い、日々の授業に当たっている姿を間近で見てきました。
今振り返ると、私が学生時代の頃などは仕事と家事との両立は大変だったと思います。
そのような経緯を経て、私がインターネットビジネスをはじめて「ネット集客」のスキルを身につけて行くと「ネット集客で母の塾を手伝って上げたい」と自然と思うようになりました。
そしてホームページを作り、ネット集客に取り組んだ結果、ネットからの入会者を得ることができました。
下に載せております、ネットコンサルタントの平賀正彦先生のご著書「ネットの稼ぎ方入門」では、私の母の学習塾のネット集客事例が紹介されました。
またコンサルティングにおいては、おかげさまで15万円の講座をネットで集客する先生や、1ヶ月で30名の生徒さんを集められた先生、さらには1年で生徒数を約2倍にされた先生も出てこられました。
そしてそういった実績が認められ、専門誌に執筆をさせていただいたこともあります(下記写真右)。
教室の生徒募集において、こんなお悩みを耳にします
- 広告を打っても生徒が集まらなくなってきている
- 効果的な生徒募集の方法が知りたい
- 立地が悪いので生徒が集まらない
- 生徒募集のためには、何をすればいいかわからない
- 生徒募集には、ホームページ・ブログ・チラシ、何からはじめればいいかわからない etc
そこで、生徒募集の専門家が“明日からできる”生徒募集のアイデアをお伝えいたします。
1.教室の前にポスターを貼る
コンビニなどに行くと、パソコンでプリントアウトした紙をつなぎ合わせてポスターのようにして貼っているのを見かけることがあります。
「肉・ま・ん・は・じ・め・ま・し・た」
みたいなやつです。
これであれば、すぐにでもポスターを作ることができますよね。
それで、教室のことをPRしましょう。
教室に通われる方は、教室の近隣にお住まいの方も多いと思います。
しかしながら、意外と私たちが思っている以上にお客さまは教室のことをご存知ではありません。
ですので、まずは「認知」してもらうために教室の前の道路に面した窓とかにポスターを貼って目立つようにします。
例えば、教室であれば以下のようなメッセージを使ったポスターを作ると効果的です。
- 「〇〇パン教室、体験レッスン受付中!初心者大歓迎!」
→ 大きな文字で、初心者でも参加できることを強調し、体験レッスンへの誘導を促します - 「週末レッスン開始!空席残りわずか!」
→ 限られた席数や特定の日程を強調することで、早めの申し込みを促す効果があります - 「手作りパンの楽しさを一緒に!〇〇パン教室」
→ パン作りの魅力や楽しさを伝えることで、興味を引きます - 「今月限定!入会金無料キャンペーン実施中!」
→ 限定的なキャンペーンを強調し、今すぐ行動する動機づけをします
さらに、ポスターのデザインに目を引くカラーや大きなフォントを使い、通りすがりの人が一目で内容が理解できるよう工夫しましょう。
2.教室案内を作って渡す
教室に貼り出したポスターを見て、教室を認知された方の中には興味を持ってくださる方も出てきます。
そのような方たちは、先生の教室についてさらに詳しく知りたいはずです。
そこで、詳しい情報源として「教室案内」を作成しておきます。
それを教室の前に出しておいて、自由に持ち帰れるようにするのもひとつの手です。
ネットで「屋外用チラシケース」と検索すると、教室の外に教室案内を置いておける透明でプラスチックのポストが売っています(Amazonの商品ページはこちら)。
そういったものを教室の前に置いておけば、教室案内を持ち帰る方も出て来られます。
また既存の生徒さんに「興味ある人がいたら、渡してあげて」と、教室案内を持ち帰ってもらうと生徒さんも紹介がしやすくなります。
3.紹介キャンペーンを企画する
2.でも少し書きましたが、既存の生徒さんに紹介を募るのも有効な方法です。
その際「紹介キャンペーン」として、紹介してくださった方や紹介で入会される方にサービスをしてあげるようにします。
入会金キャッシュバックやQUOカードプレゼントなど、生徒さんが喜んで協力してくれそうな特典を提供してみるとよいかもしれません。
4.ホームページで告知をする
もし、これをご覧の先生が教室のホームページを持っていて、操作ができるなら、そのホームページを使って積極的に教室の告知を行いましょう。
ホームページは、チラシやポスターと違って、伝えたい情報を自由に、たくさんの内容を載せることができます。
例えば、教室の場所やレッスン内容、料金、講師のプロフィール、さらには生徒さんの声や写真など、教室をしっかりと紹介できる場として活用できます。
また、ホームページの存在を知ってもらうために、他の広告物(ポスターやチラシなど)にも「○○(教室名)で検索!」と書いておくのもお勧めです。
こうすることで、ポスターを見た人が実際に教室の名前を検索し、ホームページにたどり着きやすくなります。
ホームページにはアクセスした人が、さらに詳しい情報を得られるようにしておくと入会の決め手となるかもしれません。
ホームページは、24時間いつでも情報を見てもらえるので、一度作成すれば、長期的に教室の宣伝効果が期待できます。
定期的に内容を更新することで、ホームページを見た人に信頼感を与えることもできます。
教室を運営するうえで、ホームページは非常に重要なツールとなるので、ぜひ積極的に活用してみてください。
5.ネット広告を使う
意外と使われていないのが「ネット広告」です。
設定もすぐにでき、広告審査などがありますが法的に問題のある表現などがないかぎりは、すぐに審査が通ります。
その後は、広告がネット上のあらゆる場所で表示されるようになります。
またネット広告のいいところは、広告を表示させる「エリア」、「性別」、「年齢」、「趣味」などを細かく設定できるところです。
それによって、比較的、教室に通ってくれる見込み度の高い方にだけ広告を配信できます。
さらには広告費は「クリック単価」と言って、広告がクリックされてホームページが表示されてはじめて課金されます。
1ヶ月あたり3,000円くらいから運用ができ、効果がある媒体なのでオススメです。
6.チラシをポスティングをする
教室に通われる方というのは、やはり教室を中心とした周辺数㎞圏内に固まる傾向があります。
おわかりのとおり、通える距離じゃないと通いづらいからです。
そこで、教室の近隣にチラシをポスティングをするのも有効かもしれません。
7.お店などにチラシを置かせてもらう
カフェなどで、他のお店のチラシやフライヤーが置かれているのを見かけたことがありませんか?
そのようにお店などにチラシを置かせてもらうことができれば、教室の認知度が高まります。
他のお店のチラシやフライヤーを置いているお店に頼んでみたら、置かせてくれるかもしれません。
8.無料体験レッスンを開催してみる
教室を認知してもらったとしても、入会や月謝を払って通いつづけることはすぐには決められないかもしれません。
そこで、入会せずとも実際にレッスンを受けられたり、教室に足を運べる機会として「無料体験レッスン」を開催してみるとよいかもしれません。
先生としても、直接生徒さんとお会いしてお話できたほうがいろんなことを伝えやすいと思います。
9.事業提携を打診する
例えば、エステサロンには「キレイになりたい女性」が集まります。
そこで、エステに来られる方に「美容食講座」を、お料理教室が企画できるかもしれません。
エステサロンの方には、サロン内で講座をお客さまに紹介してもらいます。
そして、紹介経由で参加された場合、紹介料をエステサロンに支払います。
エステサロンにとっても、自分たちが働かなくても紹介料を得られることはメリットがあります。
またお料理教室経由でエステサロンに紹介があった場合には「特別価格」で施術が受けられたり、紹介料をもらうこともできるかもしれません。
このようにお互いにとってメリットのある提携ができないかを考え、提案してみるのはいかがでしょう?
10.神社やご先祖参りをする
「困ったときの神頼み」です。
教室経営や生徒募集は、決して自分ひとりの力だけでできるものではありません。
さまざまな協力や支えに感謝し、心を整えて生徒募集に邁進するきっかけになるのが神社やご先祖参りではないでしょうか。
生徒募集に関する追加アイデア
以下は、上に示した10個の生徒募集をアイデアを実行するときに取り入れたり、新たな生徒募集アイデアとして実行していただけるものです。
生徒の声や体験談
教室に新しい生徒を募集するためには、実際にレッスンを受けている生徒のリアルな声を紹介することが非常に効果的です。
この声は、チラシやホームページ、SNSなど、あらゆる場所で活用できます。
生徒の体験談を載せることで、見込み客は教室の雰囲気やレッスンの内容をより具体的にイメージしやすくなり、入会へのハードルが下がります。
例えば、以下のような生徒の声を掲載してみましょう。
生徒の声の例文①「教室に通い始めてから、自分の成長を実感しています!初めは不安でしたが、先生のサポートがとても手厚く、友達もできて楽しいです。入会して本当によかったです!」— 田中美咲さん(23歳、大学生)
生徒の声の例文②「忙しい仕事の合間に通えるので、ストレス発散にもなります。体験レッスンを受けてみて、楽しさがわかりました。ぜひみなさんも参加してみてください!」
— 鈴木太郎さん(35歳、会社員)
このように、実際の生徒の体験談は、潜在的な生徒に対して「自分も参加してみたい」と思わせる強力な武器となります。
例えば、Amazonの商品ページやGoogleマップにおいて「レビュー」や「お客様の声」が掲載されているのは、その情報が成約率を高めることを企業側が理解しているからです。
生徒の声を取り入れることで、あなたの教室の信頼性が向上し、新たな生徒を惹きつけることができるでしょう。
ソーシャルメディア活用法
現代においては、どのジャンルの教室でもオンラインツールを使った集客が主流となっています。
そこで、ホームページだけでなく、アメブロやInstagram、YouTubeなど、さまざまなソーシャルメディアを駆使して、教室の認知度を広げることが重要です。
これにより、より多くの潜在的な生徒にアプローチできる可能性が高まります。
ただし、教室のネット集客を成功させるためには、以下の2つの条件を満たした見込み客にアピールすることが必要です。
- 先生のレッスンを受けたいと思っている人
- その教室に通える地域に住んでいる人
これらの条件を満たす見込み客にアピールする最も効果的な方法が、SEO対策(検索エンジン最適化)です。
最近では、教室のホームページだけでなく、Googleの検索結果に表示されるGoogleマップや、Instagram、YouTubeなどもSEO対策によって上位に表示されることが増えています。
このように、自社メディアが検索結果に多く表示されることで、見込み客からの信頼性が高まり、結果として入会者が増える可能性が高まります。
参加型イベントの開催
生徒を募集するためには、体験レッスン以外にもイベントレッスンなど参加型のレッスン機会を提供することも非常に効果的です。
いきなり教室に入会を促すよりも、まずは実際のレッスンを体験してもらうことが、入会につながる可能性を高めます。
また、地域の夏祭りやイベントに参加することも効果的です。
例えば、クライアントのダンス教室では、生徒たちが地域のイベントでダンスを披露したところ、観客が興味を持ち、その後に入会するケースが多くありました。
こうした地域とのつながりを強化することで、教室の認知度を高め、入会のチャンスを広げることができます。
LINEでの効果的な集客法
LINE公式アカウントを利用した集客方法も、非常に効果的です。
LINEに登録した方に向けて、特別なキャンペーンを告知することで、より多くの参加者を引き寄せることができます。
このとき、魅力的な書き出し(件名)や内容(本文)が重要です。
例文:
書き出し:「特別オファー!無料体験レッスンに参加しませんか?」
本文:「こんにちは!○○教室の増地です。おかげさまで多くの生徒にご参加いただいております。特別なご案内として、次回の体験レッスンに参加された方には、特製のパンレシピをプレゼントいたします。この機会にぜひご参加ください!」
このように、LINEを使ったコミュニケーションは、潜在的な生徒に対して直接的かつ効果的なアプローチを可能にします。
他業種とのコラボレーション
他の業種とのコラボイベントを開催することも、集客につながる有効な手段です。
例えば、クライアントのダンス教室では、自身のスタジオで外部講師を招いて「ヨガレッスン」や「女性の健康セミナー」を開催し、その際に初心者向けのダンスレッスンも併せて開講しました。
この取り組みによって、地域の人々に教室の存在を知ってもらい、実際に足を運んでもらうことができました。
結果として、多くの新規生徒を集めることに成功しています。
データ分析の重要性
チラシやホームページ、SNSなど、複数のメディアで集客を行っている場合は、問い合わせの際に「どちらで当教室をお知りになりましたか?」と質問することで、集客経路を把握しやすくなります。この情報をもとに、どのメディアが効果的かを分析できます。
例えば、チラシの場合、かけた広告費用を入会者数で割ることで、一人当たりの広告費用を算出できます。
過去のコンサルティング経験から、学習塾や英語スクールでは5〜10万円、それ以外のジャンルのスクールであれば1万円の顧客獲得費用が高い効果を示しています。
ネット広告についても同様に、学習塾や英語スクールでは3〜5万円、それ以外のジャンルのスクールでは3〜5円の顧客獲得費用が効果的だとされています。
また、ネット集客の場合、Googleアナリティクスなどの「アクセス解析ツール」を導入することで、1日あたりのアクセス数やユーザーの平均滞在時間が把握できます。
教室ビジネスの場合、1日あたりのアクセス数は10〜30人、平均滞在時間は1分以上をめざすのが理想です。
さらに、Googleサーチコンソールを利用すると、ユーザーがどのようなキーワードで検索してホームページを見つけているかも分かります。
これにより、実際の検索キーワードに基づいたSEO対策を行い、集客力を高めることができます。
ペルソナ設定の重要性
生徒を効果的に募集するためには、ペルソナ設定が非常に重要なステップとなります。
「ペルソナ」とは、理想的な生徒(またはその保護者)像を具体的に描写したものを指します。
この設定を通じて、あなたの教室がどのような生徒に最も適しているかを明確にすることができます。
具体的なペルソナの例として、つぎのような詳細な情報を挙げることができます。
- 名前: 加藤由美(仮名)
- 年齢: 42歳
- 性別: 女性
職業: 専業主婦 - 年収: なし(夫の収入に依存)
- 世帯年収: 800万円
- 住んでいる地域: 世田谷区新町
- 家族構成: 夫、娘(小学生)、息子(幼稚園)
- 趣味: 料理、ガーデニング
- 価値観: 家族に健康的でおいしい食事を提供することが非常に大切だと考えている
- ライフスタイル: 平日昼間は自由時間があり、週に一度は習い事を続けられる余裕がある
- 課題や悩み: 家庭で安全な材料を使って、長く楽しめるおいしいパンを焼きたいが、今のパン作りは自己流でうまくいかないことが多く、悩んでいる
このように、ペルソナを設定することで、ターゲット層が抱える具体的な悩みやニーズを理解しやすくなります。
ペルソナは、見込み客の感情や状況に寄り添ったマーケティング戦略を立てる際に非常に役立ちます。
一方で、ペルソナと似ている概念として「ターゲット」という用語も存在します。
ターゲットは、例えば「世田谷区在住の40代で、パン教室を探している女性」といったように、より広範囲の層を指します。
これに対し、ペルソナはその中での具体的な人物像を特定することが求められます。
現代は多様化が進んでおり、単にターゲット設定を行うだけでは十分ではありません。
そのため、ペルソナを設定することで、より効果的なアプローチが可能になります。
最近では、ChatGPTなどの生成AIを活用することで、従来の手法よりも簡単に、しかも短時間で詳細なペルソナを設定することができるようになりました。
これにより、マーケティング戦略の策定がよりスムーズになり、成功率も高まっています。
FAQセクションの設置
見込み客の疑問を解消するために、チラシ、ホームページ、ブログなどにFAQセクションを設けるのも非常に有効な手段です。
FAQセクションでは、よくある質問とその回答を明確に示すことで、潜在的な生徒に対する信頼感を高めることができます。
以下に、具体的な例を示します。
Q: 体験レッスンはどのように申し込むのですか?
A: 体験レッスンは、当教室のホームページまたはお電話でお申し込みいただけます。定員に達し次第締め切りますので、お早めにご予約ください。
Q: レッスンについて行けるか不安です。
A: ご安心ください。レッスンは少人数制で進めており、ひとりひとりのペースに合わせて丁寧に指導いたします。初めての方でも安心してご参加いただけます。
このように、FAQセクションを設けることで、見込み客の不安を取り除き、教室への参加を促すことができます。
親切で具体的な情報提供は、潜在的な生徒に対して強い信頼感を与え、参加の決断を後押しすることにつながります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した10個の生徒募集のアイデアは、どれも実践的で簡単に取り組むことができるものばかりです。
教室の運営や生徒集めには、コツコツと積み重ねる努力が必要ですが、少しの工夫で結果を大きく変えることができます。
ぜひこれらのアイデアを参考にして、教室の新しい生徒を増やし、にぎわいのある教室運営につなげてください。
明日からの行動が、未来の生徒募集につながるはずです。