教室経営においては、新規の生徒募集も大切ですが既存の生徒さんのフォローも大切です。
1日でも長く通いつづけてもらうためには、キメ細かなサポートが欠かせません。
そして、つねに高い満足度を提供するには生徒さんとの密なコミュニケーションが大切です。
あるクライアントの先生は、忘新年会や教室の周年イベントなどを開催されています。
それによって、レッスン以外の時間で生徒さんと触れ合う時間を取っておられます。
今では、生徒さんのほうがイベントの段取りをしてくれるそうです(笑)。
定期的に、このようなイベントを開催することはとても効果的です。
なぜなら、生徒さんは、クラスが異なれば普段会わない人たちがいますよね。
そういった方たちとも、仲よくなれるきっかけになるんです。
いずれにしても、レッスン外の時間でのコミュニケーションの活性化が、生徒さんの満足度を高めるカギになります。
そこで効果的なのが「LINE」です
クライアントさんで、空手教室の先生がいらっしゃいます。
その先生は、保護者の方にLINEでお友だちになってもらうようにしているそうです。
一番の理由は、教室の連絡などを伝えるためです。
LINEが、もっとも即時性があるからですね。
このように、登録してもらう理由があれば、生徒・保護者さんはみなさん登録してくれます。
そして、ここからがポイントです。
空手教室でのLINE活用事例
空手教室の先生は、お子さん(生徒)の稽古風景をスマホで動画を撮っておられるんですね。
それを、LINEで保護者の方に送っているんです。
普段、お子さんがどんな稽古をしているのか?知りたい保護者の方ってわりと多いと思います。
だから、すごくよろこばれているそうです。
そして併せて、先生のお手本動画も送ってあげているそうなんですね。
LINEがもたらした効果
実は、これらの取り組みがさまざまな効果をもたらしています。
まず、お家でも練習するようになるそうです。
また、お手本があるので、保護者の方がお子さんの動作をチェックできます。
そして、お子さん(生徒)自身が自分の動作を見ることができます。
そうすると、自分が思っている自分の動きと、実際に行なっている動きが異なっていることがあるんですね。
「もっと足を高く上げて!」
いくら稽古で先生がそう指導しても、当の本人は上げている“つもり”なんです。
だから
「上げてるっつーの!」
っていうふうに思うんでしょうね。
でも、実際の自分の動きを映像で見ると
「全然、(足が)上がってないじゃん!(苦笑)」
と気づくわけなんです。
それによって、自分自身で正しい動作に修正することができるようになります。
つまり、上達が促されるんですね。
上達を実感し、満足てもらえるように
さらに先生は、このような映像を定期的に撮影して送ってあげているそうです。
すると、はじめの頃と最新の映像を見比べることができますよね。
そしたら、はじめの頃からの上達度合いがわかるんです。
これも、生徒・保護者の方双方に効果をもたらしています。
保護者の方の中には、
「ずっと通わせているけれど、ホントに上達してんのかな~?」
と思っておられる方が少なくありません。
なぜなら、一般的にはお子さんが道場でどんな稽古をやっているか知らないからです。
そして、お家で練習している姿も見たことがありません。
こういうケースは、気をつけないといけないところです。
なぜなら、通わせていても上達や効果が感じられなければ、通わせることを辞めてしまうかもしれないからです。
映像なら一目瞭然!
ですので、保護者の方に上達を実感してもらえる工夫をすることは大切です。
「(ウチの子)ちゃんと、上手くなってるじゃん!」
と実感できれば、満足して信頼してひきつづき通わせてくれやすくなります。
その点、映像で比較できれば一目瞭然ですよね。
上達を実感できるとともに、わが子が、上達しているよろこびも感じられるでしょう。
また、お子さん(生徒)にとっても上達が実感できることは、さらなる上達へのモチベーションになってくれます。
このような取り組みによって、空手教室の先生いわく「辞める子が少なくなったということと、用達の速度が確実に早まっている」のだそうです。
生徒・保護者との絆を深めることが大切
このようなレッスン以外でのコミュニケーションによって、生徒・保護者の方と教室の間に深い絆が育まれます。
そして、それを可能にしてくれるのがLINEであり、スマホやネットといった現代のテクノロジーです。
一昔前なら、手軽に動画を撮ってその場で送るなんて考えられませんでした。
それがカンタンにできるって、スゴくないですか?
おそらく、多くの先生は普段からスマホやLINEを使いこなしていらっしゃると思います。
だとしたら、それらのツールをレッスンに活かさない手はありません。
一般的にビジネスにおいて、新規集客にかかるコスト(時間・お金・労力など)は既存客にリピートしてもらうコストより5倍かかると言われています。
つまり、生徒さんの継続率を高める工夫をするほうがラクということになります。
それでいて、利益率も高くなり経営が安定します。
その収益基盤を元手に、新規生徒募集にコストを投下すると効率的です。
昨今は「LINE集客」という言葉も目にする機会が増えてきました。
しかし僕は、LINEを生徒・保護者の方のフォローツールとしても使えると思っています。
ぜひ、これをご覧の先生方にも、LINEでのサポート術をご活用いただければと思います。