ネットから申し込みなどの反響を得ることは「信頼の証」です。
ちょっと考えてみてください。
お客さまは、ホームページから申し込んだ時点では、つぎのような状況です。
- まだ先生と直接会ったことがありません
- 教室に足を運んだこともありません
- もちろん、レッスンを受けたこともありません
そのような状態で申し込みできるのは、ホームページを見て「ここなら、よさそうだ」と信頼に値したからだと思うんですね。
なので、ネットから反響を得るうえでは「どうしたら信頼してもらえるだろうか?」という視点で考えるとよいと、僕は考えています。
信頼性をシステマチックに高める3つの方法
ちなみに、信頼性をシステマチックに高める方法があるんです。
それは、つぎの3つ要素を掛け合わせるんですね。
【接触の質 x 接触頻度 x 顧客の見込み度】
お客さまがホームページを見ることは、教室とお客さまの接触と考えます。
そして、ホームページでお客さまが知りたい情報を伝えることは「接触の質」が高いと言えます。
また、何度もホームページに訪れてもらったりブログを読んでもらうことができれば「接触頻度」が高まります。
ちなみに、初対面の人であっても長時間一緒に過ごしたり、2回、3回と会う回数が増えれば自然と仲良くなることがありますね。
これは「接触頻度」が高まるからです。
また、先生の教室に通いたいと興味を持っている方であれば「顧客の見込み度」が高いと言えます。
ホームページからの成約率を高める3つのポイント
つまり、上記をまとめると
- 1.見込み度の高いアクセスを集めて
- 2.お客さまが知りたい情報を提供し
- 3.何度もホームページに訪れてもらう
これらの工夫をすることで、おのずとネットからの反響は高まります。
既存の生徒・保護者の方の信頼を高める
さて、上記はどちらかというと新規の生徒募集に関してお話しました。
しかし信頼性を高めることは、既存の生徒・保護者の方にも必要です。
既存のお客さまの信頼性を高めると、受講科目や回数が増えることが期待できます。
そこで、2人のクライアントさんの事例をご紹介したいと思います。
どちらも学習塾の先生です。
お二人とも、生徒の保護者さんと密にコミュニケーションを取っておられます。
学習進捗状況レポートを送付
一人目の先生は、週1回、生徒さんの学習進捗状況のレポートを保護者の方にメールで送っておられます。
これが好評のようで、保護者の方から返信も来るそうです。
それに加えて、生徒さんの成績もアップして来ているため受講回数が増えているのだとか。
すべての保護者の方に送ることは、大変な作業かもしれません。
けれど、それによって受講数の増加が見込めるなら、やってみる価値はおおいにありそうです(コストもほとんどかからないですし)。
LINEで即時にコミュニケーション
つぎの先生は、保護者の方とのコミュニケーションをLINEで行われています。
こちらの学習塾さんでは、ときどき授業を延長することがあるそうなんです。
その日の達成度、習熟度によってできるまでやるんでしょうね。
そうすると、保護者の方に延長の許可を取らなくてはいけません。
また、送迎の都合もあるでしょうし。
そこで最近では、LINEで保護者の方に連絡をしておられるそうです。
以前は電話をしていたそうですが、出られないケースも多かったらしいんですね。
しかし、スマホであればつねに携帯していることも多く、またLINEを利用しておられる保護者の方も多いですよね。
そのため、即時にコミュニケーションが取りやすいようです。
LINEを導入して、とても便利になったとおっしゃっていました。
副産物的な効果も
そして、お子さんの送迎をされている保護者の方にとっては、このようなちょっとした気づかいはうれしいものだと思います。
しかも、このような気づかいが“他の面”においても影響をおよぼします。
小まめに気づかいをしてくれる学習塾という、塾全体の印象にまで結びつくことがあるんですね。
すべては、信頼性を高める一環
週1回のレポートだったり、小まめな連絡だったり。
これらは、授業とは直接的には関係のないことかもしれません。
しかし、これらはすべて「接触頻度」を高める一環の取り組みです。
そして、それによって少しずつお客さまの信頼関係が高まります。
このような“きめ細かな対応”を、お客さまはよろこばれます。
その結果、先生の教室に通う“価値”をより感じてもらえるようになります。
逆に、こういった部分がおざなりになると、お客さま的には価値を「価格」だけで判断せざるを得なくなります。
信頼=価値
つまり、信頼性を高めるとは価値を高めることと同義だと言えます。
そのためにも、今日ご紹介した3つの要素を高める工夫をしてみてください。
それによって、先生の教室の価値が高まります。
その結果、新規生徒さんの増加や既存生の受講数の増加にもつながります。