今日は、ネット集客に関するお勧め本を紹介させていただきます。
塚原昭彦さんと藤巻直樹さんの共著「世界一やさしい 小さな会社のネット集客超改善バイブル」です。
僕が、著者の塚原昭彦さんに日頃から大変懇意にしていただいていることから、ご出版の際に献本していただきました。
教室専門ネット集客コンサルタントの増地 崇です
私は、2004年にインターネットビジネスで起業し、これまで30業種を超えるビジネスのネット集客をサポートしてきました。
そして2011年より教室のための集客サポート「ツナガル」をはじめました。
もともと私が教室のネット集客をはじめたきっかけは“母”でした。
私の母は、私が幼いころから母の父(私の祖父)が約40年前に創業した学習塾を引き継ぎ、塾長をしておりました。
母は毎日のように昼夜問わず綿密に授業の準備を行い、日々の授業に当たっている姿を間近で見てきました。
今振り返ると、私が学生時代の頃などは仕事と家事との両立は大変だったと思います。
そのような経緯を経て、私がインターネットビジネスをはじめて「ネット集客」のスキルを身につけて行くと「ネット集客で母の塾を手伝って上げたい」と自然と思うようになりました。
そしてホームページを作り、ネット集客に取り組んだ結果、ネットからの入会者を得ることができました。
下に載せております、ネットコンサルタントの平賀正彦先生のご著書「ネットの稼ぎ方入門」では、私の母の学習塾のネット集客事例が紹介されました。
またコンサルティングにおいては、おかげさまで15万円の講座をネットで集客する先生や、1ヶ月で30名の生徒さんを集められた先生、さらには1年で生徒数を約2倍にされた先生も出てこられました。
そしてそういった実績が認められ、専門誌に執筆をさせていただいたこともあります(下記写真右)。
書道教室のホームページ生徒募集事例
本書では、書道教室がホームページを使って、生徒募集に成功しているという事例が紹介されています。
ちなみに、その書道教室のホームページがこちらです。
これをご覧の方の中には「地域の書道教室が、ネットで生徒募集できるのか!?」と思っておられる方がいらっしゃるかもしれません。
でも、実際にできているんです。
できるんじゃありません。
すでに“できている”んですね。
増地の視点:ネット集客に成功している7つのポイント
こちらの書道教室さんが生徒募集に成功している理由について詳しくは、ぜひ本書をご覧いただきたいと思います。
しかし僭越ながら、教室のネット集客を専門的にアドバイスしている僕の視点から「こちらの書道教室さんのホームページのどういった点が優れているのか?」について以下にまとめさせていただきました。
その内容は、書道教室のみならずあらゆる教室のホームページおよび、ネット集客に応用していただくことができます。
私がポイントとして挙げたのは、以下の7つです。
- ポイント1:ファーストビュー
- ポイント2:ファーストビュー 〜アイキャッチ〜
- ポイント3:ファーストビュー 〜キャッチコピー〜
- ポイント4:ファーストビュー 〜電話番号〜
- ポイント5:当書道教室が選ばれている5つのポイント
- ポイント6:圧倒的な写真の量
- ポイント7:無料体験レッスンへのおさそい
それでは、ひとつずつ解説してみたいと思います。
ポイント1:ファーストビュー
「ファーストビュー」というのは、ネット集客の専門用語です。
これは、ホームページを開いたときにはじめに表示されているエリアのことを指します。
ファーストビューは、ホームページからの反響に大きな影響を及ぼします。
ファーストビューで大切なことは“ぱっと見ただけで、何のホームページか?が直感的にわかる”ことです。
その点、こちらの書道教室さんの場合は、ページの左上部に「愛知県名古屋市の書道教室・草心書道教室」という記載が目についたり、男性の方が書道をしている写真が目につきます。
これらによって、多くの方が直感的に書道教室のホームページだということを認識することができると思います。
ポイント2:ファーストビュー 〜アイキャッチ〜
ファーストビューについては、秀逸な点がいくつもあります。
左上のあたりに、男性の顔写真が掲載されています。
写真というのは「アイキャッチ」といって、ユーザーの目に留まりやすくする効果があります。
この位置にアイキャッチを配置することで、ホームページが読まれやすくなることを促進しています。
ちなみに、ポイント1でも挙げました男性が書道されているお写真も、アイキャッチの役割を果たしていると考えられます。
ポイント3:ファーストビュー 〜キャッチコピー〜
アイキャッチで、目に留める工夫をした。
そして、直感的に書道教室だとわかることができた。
そのつぎのお客さまにとって大切なことは「私がこの教室に通うことでどんな得(メリット)があるのか?」ということです。
ユーザー(お客さま)が行動を起こす要因の多くは、自分が得に感じるときか危険が迫っているときです。
例えば、セールのチラシを見るとお店に足を運んでみようという気になるのは「欲しいアイテムがいつもの値段よりも安く買うことができる」という得を感じるからですよね。
それと似ていて、ユーザーが実際に書道教室に通うことでどんな得があるのか?が理解できるほど、ユーザーは行動を起こすようになります。
そのような、得(メリット)を理解してもらううえで活用したいのが「キャッチコピー」です。
具体的には「入塾した90%が初段まで取得できる」といった記述や「書道上達だけではなく、躾や礼儀作法、言葉使いまで日本人として思いやりのある人間教育まで実施しています」といった記述がそれです。
後でも触れますが、こちらの書道教室のおもな生徒さんというのは、お子さんのようなんですね。
この場合、お子さんが“見込み客”というよりは、そのお父さん・お母さんが見込み客と言えます。
このようなケースにおいては、先ほどの後者のキャッチコピーのように“人間教育”を謳うキャッチコピーが、とても効果的です。
なぜなら、お子さんが礼儀や作法をしっかりと身につけて人間的にも立派に成長して欲しいと願うお父さん・お母さんが多いからです。
ポイント4:ファーストビュー 〜電話番号〜
ホームページを通じて、こちらの書道教室に通うことを決めた方が、つぎに取る行動とは何でしょう?
それは「教室に連絡する」です。
ですので、ユーザーは連絡先を探します。
そしてユーザーは、連絡先を探すときにホームページの一番右上に真っ先に目線を移動させる傾向があります。
なぜなら、多くのホームページにおいて、電話番号がホームページの右上に記載されているからです。
そのためユーザーは、“反射的”にそこを見てしまうんでしょうね。
ですので、この位置に電話番号が表示されているかいないかが、ユーザーが連絡先を見つけられるかられないかに関わって来ます。
当然、連絡先が見つからなければ、ユーザーが連絡することはできません。
それくらい、電話番号の表示位置というのは重要になります。
僕の知人のケースを、ご紹介したいと思います。
ある日、僕の知人は、ホームページを見た方の電話での問い合わせが“多すぎて”困っていました(嬉しい悲鳴ですね)。
あまりにも電話が多すぎて、業務に支障をきたしてしまうほどだったそうです。
そこで知人がやったことは、ホームページの右上に表示していた電話番号を消したんだそうです。
その途端に、見事なくらいピタっと電話は鳴り止みました(笑)。
ちなみに知人のホームページには、右上のエリア以外にも電話番号が表示されている箇所が複数ありました。
しかし、そこには気づかずに多くのお客さまがホームページの右上しか見ていなかったんですね。
補足:ファーストビューは最重要エリア!
ファーストビューで「何のホームページかよくわからない…」、「通うことに、あまりメリットが感じられない」といった場合、ユーザーが本文を読み進めることはほとんどありません。
これは、とても重要なことです。
ユーザーは、ホームページ全体を見通したうえで行動する・しないを決めているんじゃないんですね。
ファーストビューを見た時点で、読み進める・進めないをジャッジしています。
当然、読み進めてもらえなければ行動する(申し込む)こともありません。
ですので、逆の見方をすれば“ホームページからの反響が芳しくない場合には、真っ先に改善すべきはファーストビュー”です。
僕の経験では、ファーストビューを改善するだけで、その他を変えずとも反響が3倍になった事例などもあります。
そう考えると、反響の成否はホームページを開いた瞬間の“ほんの数秒”で決まってしまっているのかもしれません。
ポイント5:当書道教室が選ばれている5つのポイント
ファーストビューで書道教室のホームページだと認識し、さらに通うことで得られるメリットも理解できた。
すると、ユーザーはだんだんと本文を読み進めて行くようになります。
その後も、つねにメッセージとして伝えつづけるべきなのは、やはり「通うことで得られるメリット」です。
そこで、こちらのホームページでは「当書道教室が選ばれている5つのポイント」を記載されています。
これは言い換えるなら、ユーザーがこちらの書道教室に通うことで得られる“メリット”をひきつづき伝えていると言えます。
しかも、箇条書きにしてポイントを列挙しているのは読み手が理解しやすい形式なので、よく考えて作られているなと感じます。
ちなみに、選ばれているポイント(=メリット)が多いほど、ユーザーにとってのメリットが大きくなり、行動をより促進させる効果があります。
ポイント6:圧倒的な写真の量
さらに本文エリアを読み進めて行くと、今度は生徒さんたちの写真が目に飛び込んできます。
しかも、1人や2人じゃないですよね。
何十人もの生徒さんが、自分の書いた作品を持って写っています。
この写真をぱっと見たら「こんなに生徒がいるのか?」と思いませんか?
そしてそれは“生徒がたくさんいる教室→人気の教室→書道習わせるなら、ここがよさそうだ”という心理にまで結びついています。
しかも作品を見れば、ひとりひとりの生徒さんが(当然かもしれませんが)達筆であることが一目瞭然です。
さらには、よく見たら写真の下に学年と書道を習っている期間が書かれています。
これらは、冒頭のキャッチコピーの「入塾した90%が初段まで取得できる」という、指導力の高さを裏づけているとも言えます。
このようにホームページとして“一貫性”があることも、反響を高めるうえで大切だと言えます。
ポイント7:無料体験レッスンへのおさそい
ここまでの段階で、ホームページをご覧になられた多くの方が、こちらの書道教室さんのことをかなり理解できていると思われます。
そして、お子さんを書道教室に通わせたいとお考えのお父さん・お母さんであれば、習わせるかどうか?現実的に検討をしはじめていることも考えられます。
しかし、それでもまだ親御さんは決断することが難しいかもしれません。
確かにホームページからは、メリットが伝わって来ています。
しかしながら、そうは言っても親御さんおよびお子さんにしてみれば、
- まだ、実際に指導を受けたことがありません
- まだ、実際に先生に会ったこともありません
- もちろんまだ、教室にも行ったことがありません
そのような状況で、入会金や月謝を支払うことは決断することは、やはり難しいと言わざるを得ないと思います。
そこで、上記のような不安を解消する機会として「無料体験レッスン」を提供されています。
無料体験レッスンに参加すれば、
- 実際に指導を受けることができます
- 実際に先生に会うことができます
- もちろん、教室にも足を運びます
つまり、先ほど挙げたような不安がすべて解消されるんですね。
さらに、もう少しつけ加えると、時間と労力をかけて体験レッスンにまで足を運ぶ方というのは、かなりの割合で入会する意志を持っておられます。
ですので、体験レッスンで親身に丁寧に指導することができれば、かなりの確率で入会に結びつきます。
以上のことから、ユーザーの心理に沿ったメッセージを伝えていることによって、安定的に反響を獲得できていることが容易に想像できます。
書道教室も、他の教室も同じことが言えます
こちらの書道教室さんのホームページの魅力は、まだまだ語り尽くせません。
それほどじっくりと、そして何度もトライ&エラーを重ねて作り上げられたホームページであることがわかります。
さて、そのような書道教室さんのホームページの集客ノウハウは、果たしてこちらの書道教室さんでしか通用しないことでしょうか?
または、書道教室にしか通用しないことでしょうか?
その答えは、もちろんノーです。
書道教室でうまく行く事例は、必ず他の教室でも実践すればうまく行きます。
ピアノ教室でも、パン教室でも、英語スクールでも、ダンススクールでも、子供向け教室でも、大人向け教室でも。
さらには応用の仕方によって、教室以外のジャンルでも十分に通用します。
ということで、ぜひ今回のポイントを参考にしていただき、ご自身のネット集客に活用してみてください。
追伸:増地の書道教室サポート事例
実は、僕がこのブログを書いたのは2012年になります。
その後、僕は、書道教室の先生をサポートをするようになりました。
そして、そのサポートの成果をまとめたブログ記事が以下になります。
書道教室のネット集客成功事例〜2年間ゼロだったのが、毎月集客できるように!〜
こちらのページでは、僕が実際に書道教室のネット集客においてアドバイスをさせていただいた内容を網羅しております。
また、上記のページで事例を紹介させていただいた先生からいただいたサポートのご感想が以下のページになります。
ネット集客にご興味をお持ちの書道教室の先生に向けて、心を込めて書き上げたました。
先生のネット集客の一助になれれば、幸いです。