今回は、ホームページからの生徒募集を成功させる取り組みとして「写真」の活用方法についてお伝えしたいと思います。
ホームページに、掲載しておきたい写真はつぎの3点です。
- 実際の授業風景
- 生徒さんの作品
- 先生の写真
写真は、非常に重要です。
なぜなら、文章であれこれ説明するよりも写真を見せたほうが、お客さまに手っ取り早く理解してもらいやすいからです。
さらに写真は、あるだけで目にとまりやすい。
多くの方が、文章をあまり読まれません。
とりわけ女性は、ページを上下にスクロールさせて、見出しや写真だけにざっと目を通すような傾向があります。
そのため、文章中心よりは写真を多用したホームページの方がじっくりと読み込んでもらえる確率が高まります。
顔写真で安心感を
スクールに通いたい方が、通う前に知りたいことのひとつに「どんな人が先生なんだろう?」というのがあります。
そこで、先生の顔写真を掲載しておくことによって安心感が高まり、申し込みがしやすくなるんですね。
ちなみに、顔写真を掲載するうえで非常に重要なポイントがあります。
ズバリそれは「笑顔」です。
「ホームページに掲載する写真」と思うと、つい緊張して笑顔がひきつってしまうことがあります。
このページの右上(スマホでは下部)に、僕の顔写真がありますがこの写真を撮るのに20枚近く撮りました(笑)
慣れていないと、どうしても笑顔がひきつってしまうようです。
そのため、いい笑顔の写真を撮るコツを挙げるならば、それは何枚も撮ることだと思います。
何枚も撮るうちに、だんだんと慣れてきます。
また、写真を撮る際に「ありがとうございます」とか「感謝してます」といった、ご自分が好きな言葉などを言ってみると笑顔が出やすくなります。
もしくは、旅行や遊びに行ったときのことを思い出したりするのも、笑顔が出やすいと思います。
ちなみに、プロのカメラマンに写真撮影を依頼すると、彼らはだいたい2時間くらいで100枚以上もの写真を撮影します。
そして、その中から見栄えのよいものを納品されています。
プロですら、そのくらいの枚数を撮影するので、自分たちで写真を撮るときにもやはりそれくらいか、それ以上の枚数を撮るくらいでちょうどよいのかもしれません。
とりわけ男性は、笑顔が少ない写真ですと怖いイメージになってしまいがちです。
ですので、ご自身が意識している3~5倍笑顔増しを意識して撮影してみてください。
大げさのように思いますが、実際に撮ってみるとちょうどいいことがわかると思います。
緊張したような、ひきつった写真は安心感を与えるどころか、逆効果になりかねません。
何枚も撮って、ご自分以外の方にも見てもらってOKだと思える最高の笑顔の写真を掲載してください。
レッスン風景でワクワク感を
つぎに、実際のレッスン風景を掲載するときのポイントです。
当たり前ですが、レッスン風景の写真によってレッスンの雰囲気が伝わります。
そこで、どんな雰囲気を写真で伝えるべきか?というと楽しい雰囲気です。
ですので、生徒さんが楽しそうにレッスンを受けている写真を使われることをお勧めいたします。
マンツーマンのクラスでなければ、3~5人ぐらいが写真に収まっているほうが活気が感じられます。
それ以外にも、いくつかのパターンを撮影して掲載するといいですね。
例えば、一人の生徒さんが先生から直接指導を受けているシーンなんかもいいと思います。
あと、生徒の方が真剣な表情で学んでいる、作業をしているような写真もいいでしょう。
一番伝えたいのは楽しい雰囲気なのですが、真剣味が伝わることで楽しみながらもしっかり学べるということが感じられるようになります。
そして、それらを組みわせてひとつのページに20枚くらい写真が掲載されていると、レッスンの雰囲気が十分に伝わり反応が高まります。
教室の外観で「あ、ここだ!」
つぎに、教室の外観写真です。
やはり、外観写真も大切です。
生徒さんは、その地域に土地勘のない方もいらっしゃいます。
そのため、はじめて教室に訪れるときなどは迷われるかもしれません。
そうならないためにも、外観写真を掲載し教室を見つけやすくしてあげましょう。
それ以外にも、教室までの道のりで目印になるような場所があれば、その写真も掲載するとよいでしょう。
例えば、コンビニとかスーパーとか大型家電店、外食チェーン店など…。
そうすると、教室を見つけたときに「あ、ここだ、ここだ」と安心していただけますね。
ちなみに、教室までのアクセスを紹介するときにはGoogleマップを一緒に掲載しておくこともお勧めです。
Googleマップで、教室の住所を入力すれば地図が出てきます。
そしてそれを、ホームページに貼付けることができます。
生徒の作品で「私にもできそう!」
先生の教室に通いたいと考えている方の頭の中をのぞくと、つぎのようなことを考えておられます。
「自分にもできるようになるかな?」
毎月、月謝を払いながら通うわけですから、習ったことができるようになりたいですよね。
そこで、ご活用いただきたいのが「生徒の作品」の写真です。
例えばそれは、フラワーアレンジメント教室や書道教室、絵画教室など作品づくりをする教室に有効です。
そしてなるべくなら、スクールに入って3ヶ月ぐらいのまだそんなに長期間通っておられない生徒さんの作品を掲載されるとよいと思います。
なぜなら、そのような写真を見ることで「私も3ヶ月ぐらい通えば、これぐらいできるようになるんだ」という安心感を覚えるからです。
これがいくら素晴らしい作品でも、通って数年、数十年の方だと「そこまで自分は通いつづけられるだろうか?」や「そこまで通わないと上手にはなれない」といった不安を与えてしまいかねません。
もちろん、通われているキャリアが長い生徒さんの作品も掲載しても構いません。
ですが、通って間もない生徒さんの作品も掲載することで、比較的短期間に上達できることがつたわるようにしましょう。
それによって、当初抱いていた「自分にもできるかな?」という不安が安心に変わります。
効果のある写真・ない写真、その違いは?
ではここで「効果のある写真」と「効果のない写真」の違いについてお伝えしたいと思います。
僕の知人に整体治療院をやっている方がいます。
その方は、ホームページから新規の患者さんを集めています。
こちらの方、はじめからお客さまが集まったわけではありませんでした。
教室のネット集客と整体治療院のネット集客法は非常に似ています。
ですので僕は、普段、教室の先生方にアドバイスしている方法をそのままお伝えしました。
「あなたの笑顔の写真を入れてください」
知人のホームページには、はじめからご自身の写真はあったのですが問題があったんですね。
それは”表情が暗い”(笑)
なので、ボクは「笑顔3倍増しの写真にしてください」とお願いしました。
そうしましたら、先日、知人からこんなメールをいただきました。
本日、新規(30代女性)の出張(整体)に行ってきました。ヤフーから「出張整体 ●●市」で検索されたそうです。この検索ワードなら1位になっています。
出張を呼ぶのに不安があったそうなのですが、トップページの僕の笑顔に「まぁ、いいっかぁー」と思われたそうです。(笑)写真大切ですね。
はじめは笑顔の少ない写真だったんですが「笑顔3倍増し」の写真を意識した結果、お客さまにも「まぁ、いいっかぁー」と思っていただける写真を掲載することができました。
これは、教室でも同じことが言えます。
写真1枚、ほんのちょっとの工夫で申し込みが増えることは、よくあります。
生徒さんに気持ちよく写真の掲載許可をもらう方法
ということで、写真はホームページからの入会率を高めるために非常に有効なツールです。
しかし、生徒さんの中にはご自身の写真を掲載してほしくないと思っておられる方もいらっしゃいます。
そこで、生徒さんから気持ちよく写真の掲載許可をもらう方法についてもお伝えしたいと思います。
気持ちよく写真の掲載許可をもらうために、つぎのようなステップで進めます。
- STEP0:「ホームページに載せる写真を撮ります」と言わない
- STEP1:先生が率先して、ホームページに写真を掲載する
- STEP2:普段から、生徒さんと仲よくする
- STEP3:掲載させてもらえそうな生徒さんから依頼をする
- STEP4:先に写真を撮る
- STEP5:掲載してくれやすい写真を選ぶ
- STEP6:ワイロを贈る
- STEP7:プレビューを見せる
- 補足:「ありがとう」を忘れずに
STEP0:「ホームページに載せる写真を撮ります」と言わない
はじめに、一番ダメなパターンをお伝えします。
それは「今日、ホームページに載せる写真を撮影します」と言ってしまうパターンです。
これは、ほぼ100%の確率で拒否されます(笑)。
「ホームページに載せる写真を撮影します」と言われた瞬間に身構えてしまわれるんですね。
そしてそれ以降、雰囲気が悪くなる危険がありますので絶対にやめましょう。
では、どうすればいいのか?がつぎのステップです。
STEP1:先生が率先して、ホームページに写真を掲載する
実は、まず先生が率先して、ご自身の写真を掲載するようにしてください。
それによって、だんだんと生徒さんたちもホームページや、そこに写真が掲載されることを身近に感じられるようになります。
そうして、写真を掲載することへの抵抗感を和らげはじめてください。
STEP2:普段から、生徒さんと仲よくする
写真を掲載許可の成否を分けるのは、つまるところ先生と生徒さんとの間にどれだけ信頼関係が築けているか?ということに集約されています。
先生と生徒さんという関係であっても、友だちみたいに接することってありますよね?
例えば、ときにはタメ語でしゃべるとか。
そういった雰囲気や関係づくりができていれば、強い信頼関係が築けていると思います。
そのような間柄であれば「ホームページにみんなの写真載せさせてくんない?」と言いやすいですし、生徒さんからもOKの反応が引き出されることが少なくありません。
それを踏まえて、日頃から先生と生徒さんという間柄でありながらも、どこか友だち感覚というか、フランクに接する機会を持つようにされることをお勧めいたします。
それが、後々の写真掲載許可の成否に大きく影響します。
もちろん、写真掲載だけじゃなく継続して通いつづけてもらうためにも信頼関係って大事ですよね。
やっぱり楽しいスクールであれば、ずっと通いたいなって思うはずです。
STEP3:掲載させてもらえそうな生徒さんから依頼をする
いよいよ、生徒さんに依頼をするタイミングです。
まずは「この生徒さんなら、写真掲載をOKしてくれそう」という方から依頼するようにしましょう。
そして、どういった生徒さんが抵抗なく写真を掲載させてくれるかというと、ズバリ「ネットに強い方」だと言えます。
例えば、自分でブログをやっている方やSNSをされている方などですね。
そういう方は、普段からブログで写真をアップされていたりします。
そのため、ネットに自分の写真が載ることに、あまり抵抗感をお持ちでない傾向があります。
また、モデルさんや、他のスクールで先生をやられている方などは、普段から見られるお仕事をされてらっしゃるため、写真を掲載させてくれやすいと思います。
ちなみに、多くの方が写真を掲載することに抵抗感を持たれるのには、明確な理由があります。
それは、写真を掲載するのがイヤというよりは、写真を掲載することがどういうことなのかイメージができないということです。
人は誰しも、わからないものや想像ができないものには抵抗してしまうものです。
ただ、これは逆の見方をすれば、写真を掲載するイメージができれば抵抗感は大きく和らぐということでもあります。
ここまで読まれて、ぱっとアタマの中に”この生徒さんなら”という方は浮かびましたか?
しかし、まだ依頼はしないでください。
先にまだやることがあります。
STEP4:先に写真を撮る
STEP3で、掲載許可をしてくれそうな生徒さんを決められるのであれば、そこでお願いしても了承してもらえるとは思います。
あえて、より念には念を入れる場合の方法としてSTEP4をお伝えいたします。
「アルバムを作りたいので、写真を撮っていいですか?」
このように、ホームページ用の写真とは別に何か別の理由で写真を撮るようにしてください。
それで、いろんな写真を撮っておいて、その中からホームページ用に使いたい写真をピックアップしておきます。
そして、後日、その写真を見せて生徒さんにホームページ掲載の依頼をします。
「こないだ撮った写真なんだけど、●●さんの写真がとてもいい写真だからホームページに載せさせてくれないかな?」
大事なことは、実際に載せたい写真を見せるということですね。
それと、もうひとつ大事なことは「ほめる」。
「●●さんの写真がすごくかわいいから」
「●●さんの写真がすごくかっこいいから」
あまりわざとらしいのはいけませんが、ほめられてイヤな気になる人はいません。
このように、先に写真を撮ってしまって現物を見せながら依頼するようにします。
先ほどお伝えしたように、人は理解できないことや、イメージがつかないものには抵抗感が生じます。
そこで、どんな写真をどのように掲載するのか?がイメージしやすいように実際に撮影した写真を見せながら依頼をします。
それによって、抵抗感を和らげることができ、結果、写真掲載をOKしてくれやすくなります。
STEP5:掲載してくれやすい写真を選ぶ
余談ですが、生徒さんが掲載をOKしてくれやすい写真というのは、ズバリ「複数の生徒さんたちが写っている写真」です。
生徒のみなさんは、自分一人だけの写真が掲載されるというよりも、他の生徒さんたちと一緒に写っている写真のほうが抵抗感がありません。
それに、何人かまとまって写っている写真のほうが活気が感じられます。
もちろん、このときのポイントもやはり「笑顔」。
生徒さんたちが、楽しそうにレッスンを受けていらっしゃる写真が撮れるといいですね。
ちなみに、前回からお話している写真を見せて依頼する方法ですが「掲載はOKだけど、この写真はイヤ」というケースもあります。
ですので、写真は何枚か用意してどれを掲載しても構わないか?を選べるようにしましょう。
STEP6:ワイロを贈る
「ワイロを贈る」というのは、なんだか悪事を企んでいるかのようですね(笑)
しかし実際は悪事ではありません、ご安心ください。
“ワイロ”というか「お礼をする」ということです。
生徒さんには、ホームページに、ある意味”モデル”として出演してもらっていることになりますよね。
ですので“モデル出演料”という意味合いで、お礼をしなければいけないと思います。
具体的には、出演料としてお金を支払うケースもあれば、来月分の月謝をサービスするケースもあります。
もしくは「ご飯ごちそうするから」でもいいケースもあるでしょう。
順番的には、上から順にオファーしてみるのがいいと思います。
例えば、つぎのような感じです。
先生:「出演料ってカタチで、1万円お支払いさせてもらうので、写真掲載させてもらえないかな?」
生徒さん:「えっ、いいですよ、お金とか」
先生:「じゃあ、来月分の月謝は無料にさせて」
生徒さん:「えっ、全然いいですよ、そんなの」
先生:「あ、じゃあ今度ごはん行こう!そこでごちそうさせて!だって悪いもん、こんなに協力してもらうんだから」
生徒さん:「ハハハ、すいません、ありがとうございます」
このような会話ができるのが理想ですね。
ただ実際は、生徒さんとの間に信頼関係が築けていれば特にお礼をしなくても掲載させてもらえます。
ですが、仮に生徒さんが受け取られなかったとしても、感謝の気持ちを形に表す、そのこと自体が重要だと思います。
ホームページからの入会率を高めるうえで、写真は非常に重要です。
そのため、写真を掲載することで、のちのちの大きな収益となって帰ってくるのであれば、出演料を支払うといったことは、非常に費用効果の高い投資だと言えます。
STEP7: プレビューを見せて許可をもらう
ここまでの段階で、入念に掲載の許可を取りつけることに注力してきました。
しかし、まだ気は抜けません。
なぜなら、生徒さんは、まだ実際にどのように自分の写真が掲載されるのか?を見ていないからです。
そこで、ホームページに写真をアップする前にプレビュー画面などを見せてあげられたら万全です。
ホームページ作成ソフトや、ワードプレスなどのCMSは「プレビュー」機能によってホームページをアップする前に実際のレイアウトが確認できます。
そして、それをプリントアウトしたりして見てもらうこともできます。
ここで、最終的なOKが出れば正式にアップロードします。
なお、実際に掲載する現物を見たときに、あり得る生徒さんの反応として注意しておきたいことが2つあります。
それは、つぎの2つです。
- 1.こんなに大きく掲載されると思ってなかった
- 2.この写真はイヤ
1.に関しては、STEP1で、ご自身の写真をホームページに掲載するときに普段から大きめの写真を掲載しておくと、ある程度、このような反応は防げます。
小さい写真では、教室の雰囲気などが伝わりづらくなり、結果、反応を高める効果が乏しくなります。
そして、2.に関してはあらかじめNGになることも想定して数枚、他の種類の写真を用意しておくことで掲載OKが得られることは少なくありません。
ただし、無理強いはしないでください。
先にもお伝えしたとおり、信頼関係がしっかりしていて、写真掲載に抵抗感の少ない生徒さんであればこの段階で掲載NGになることはほとんどありません。
ですが、万一、やっぱり掲載したくないとなった場合には、無理強いせず受け入れてあげてください。
のちのちの信頼関係にも関わることですので、あくまでも気持ちよく掲載許可をもらえたときだけ、掲載するようにしましょう。
補足:ありがとうを忘れずに
最後に、少し補足的なことをお伝えしたいと思います。
それは、すごくシンプルなことです。
今回の一連のステップにおいて、つねに「ありがとう」と生徒さんにお伝えになることは忘れないでください。
出演料を払ったり、月謝をサービスしたりするよりも、心から感謝しているということを言葉で伝えることのほうが、僕は大切だと考えています。
やはり人は感謝されることに、イヤな気はしませんよね。
あくまでも「生徒さんから、気持ちよく写真の掲載許可をもらう方法」ですので、気持ちよく掲載してもらうようにしましょう。
何度も、何度も、多少口ぐせっぽくなっているぐらいでちょうどよいのだと思います。
まとめ
「生徒さんから、気持ちよく写真の掲載許可をもらう方法」は、つぎの流れで進めるとうまく行きます。
- STEP0:「ホームページに載せる写真を撮ります」と言わない
- STEP1:自分がまず率先して、ホームページに写真を掲載する
- STEP2:普段から、生徒さんと仲よくする
- STEP3:掲載させてもらえそうな生徒に依頼する
- STEP4:先に写真を撮ってしまう
- STEP5:掲載してくれやすい写真を選ぶ
- STEP6:ワイロを贈る
- STEP7:プレビューを見せる
- 補足:「ありがとう」を忘れずに
ステキな写真を掲載し、それをご覧になられた方に「ここに行ってみたい!」と思ってもらえることをめざしましょう。