「半年以内に30人くらいに(生徒さんを)したいと思っています」
クライアントさんの中には、上記のように具体的な目標をお持ちの方がいらっしゃいます。
そして、統計を取ってはいないのですが、このような目標は“かなりの確率”で達成されていると思います。
目標は紙に書くと叶う?
さて、かつて僕には自身の起業を後押ししてくれた1冊の本があります。
それは、経営コンサルタントの神田昌典先生がお書きになられた「非常識な成功法則」という本です。
起業前のことですので、もう15,6年前のことですね。
その本には「目標は紙に書くと叶う」ということが書かれていました。
正直、それをはじめて目にしたときには「それで叶うんやったら、誰も苦労せんわ!」と思いました。
マジで叶ってしまった!
けれど、半信半疑だったのですが、僕はあることを紙に書いたんですね。
それは「電車通勤をしない」でした。
当時サラリーマンだった僕は、電車通勤がイヤで仕方ありませんでした。
そこで、紙に書き出したんですね。
そしたら、数ヶ月後です。
会社が移転することになり、その移転先がウチから自転車で通える場所だったんです。
豪邸をキャッシュで買う!?
ビビりましたね。
そして、僕は味を占めました(笑)。
そのときに「起業する」ということもつけ加えて書いた記憶があります。
それも実現しているんですね。
ただ、実現しないこともありました。
例えば「芸能人が住むような1億円以上の豪邸をキャッシュで買う」」とかですね(笑)。
でも、これは書きながらも内心「ムリやろう~」と、反射的に思っていました。
つまり「言葉よりも自分の“ホンネ”」が実現するということなのだと思います。
ホンネを紙に書くと実現する
おそらく、冒頭に書いた「半年以内に30人くらいに(生徒さんを)したいと思っています」と宣言された先生は、そのときホンネでそのように思われていたんだと思います。
しかし、人は自分のホンネを見誤ることがあると思うんです。
例えば「半年以内に30人くらいに(生徒さんを)する!」と、先述のように思ったとします。
そして、目標を掲げた先生ご自身は「これは私のホンネだ」と思われたとします。
しかし“なぜ、半年以内に生徒数を30人にしたいのでしょうか?”
言葉の奥にあるホンネとは?
その理由を、丁寧に内観して行くと、実は別の理由がホンネだったりします。
それは「生徒数が30人くらいいないと生活がままならない…」といった理由かもしれません。
だとするなら、上記の言葉の奥には、つぎのような気持ちが垣間見えます。
- 私は、今、不安だ
- 私は、今、生徒数が少ない
- 私は、今、お金がない
実は、このような気持ちが「ホンネ」もしくは、上記の言葉よりもホンネに近い気持ちだと思うんですね。
先述のとおり「自分のホンネ」が実現します
ということは「半年以内に30人くらいに(生徒さんを)する!」という目標を紙に書き出したとしても、その言葉の奥にあるホンネが実現してしまうかもしれません。
つまり、書いた目標は実現されにくく、逆に不安や生徒が少ない状況がつづくことがあります。
でも、ご安心ください。
つぎのような目標を、はじめにつけ加えておくとよいと思います。
- 私は、安心して経営する方法を見つけた
- 私は、安心して経営する方法を実践している
また、このようなケースもあります
「売り上げを伸ばして、スタッフを雇う!」と目標を掲げたとします。
この言葉は、ウラを返せば「今、スタッフを雇えるだけのお金がない」という気持ちがあることが見えてきます。
そして、それがこの言葉の奥にある“ホンネ”かもしれません。
ですので、このような場合は、こんな目標を書き換えてみるのもひとつの手です。
- 私は、スタッフを雇うための最適な方法を見つけた
- 私は、スタッフを雇うための最適な方法を取り組んだ etc
こうすることで、今の売り上げの範囲内でスタッフが雇える方法を見つけはじめます。
もしかしたら、現状でも週に1日だけなら雇えるかもしれないですよね。
そして、実際に週に1日だけスタッフが来てくれたとします。
そしたら、週に1日でも先生とスタッフさんで同時に2コマレッスンできる可能性が生まれます。
もしくは、スタッフさんがレッスンしている時間は、先生は別のことに時間が使えます。
生徒募集のためにブログを書いたり、チラシを作ったり、新しいクラスを企画・準備したり…。
それらによって、今よりも売り上げを伸ばせる可能性も高まります。
その結果、さらにスタッフさんを雇える状況に近づけると思うんですね。
目標を書くと叶うの“カラクリ”
以上のことから、僕は、先生がご自身のホンネを最適な言葉で書き出すと、それが実現すると考えています。
「目標を紙に書き出すと叶う」というシンプルな取り組みには、実は上記のような“からくり”がありました。
目標を立てることは、教室経営において重要な取り組みのひとつです。
しかし、ひとたび書き出す言葉を誤ると、まったく真逆の結果を引き起こすこともあり得るということもご理解いただきたいと思います。
ぜひ、先生のホンネを反映した目標を立ててください。