近年、教室の先生方もネットを活用して集客される方が増えてきました。
しかし、それに呼応するように、年々ネット集客の方法は多様化していて、何をどうすればいいのかわからないといった声も数多く耳にするようになりました。
そこで、教室ビジネスにお勧めの無料ネット集客法をご紹介したいと思います。
なお、下記で紹介している各種サービスのリンクを記事の最後にまとめております。
教室経営コーチの増地崇と申します
はじめまして、僕は、教室専門経営コーチとして活動させていただいております。
2004年にインターネットビジネスで起業して以来、これまで30業種を超えるビジネスのネット集客をサポートしてきました。
教室ビジネスはそのひとつであり、教室のための集客サポート「ツナガル」を2011年にはじめてからは、30種類を超えるジャンルの教室および先生をサポートしてきました。
そのように、さまざまな業種のネット集客をサポートしておりますと、教室には他業種とは違うネット集客の特性があることに気づきました。
そこで、僕のこれまでの経験から、教室ビジネスにおいて効果の高い、かつ無料のネット集客法をご紹介したいと思います。
SEO対策
SEO対策(えすいーおーたいさく)とは、Yahoo!やGoogleなどの検索サイトにおいて、特定のキーワードでの検索結果において、自教室のホームページやブログなどを上位に表示させる方法を指します。
ネットで情報を探すとき、多くの人が「ネット検索」を行います。
これは教室を探すときも、例外ではありません。
つまり、教室を探している方に先生の教室のホームページなどが表示されるわけですから、そこからお問合せや入会に結びつく可能性は高いと言えます。
SEO対策で重要なのは「キーワードの選定」です
どんなキーワードでの検索結果で上位表示させるのか?によって、集客成否が決まると言っても過言ではありません。
ここに、教室のネット集客の特性が見て取れます。
教室の場合は、つぎのようなキーワードで上位表示ができると集客成果が出やすい傾向があります。
地域名 + 教室のジャンル
例えば、東京の新宿区でパン教室をしておられる先生なら「新宿区 パン教室」といったキーワードです。
SEO対策は、比較的、先生ご自身で行うこともできるため、無料で集客できる方法と言えます。
MEO対策(Googleマップ対策)
例えばGoogleで「新宿区 パン教室」と検索すると、検索結果に上図のようにGoogleマップが表示されます。
そして、Googleマップ上にはキーワードに関連する施設として、新宿区内にあるパン教室が表示されています。
さらには、Googleマップの下にはマップ上で紹介されている教室の概要的な情報が掲載されています。
ちなみに、このエリアには3件まで教室が表示されます(広告はのぞく)。
このように、Googleマップで上位表示させる方法をMEO対策(えむいーおーたいさく)と言います。
Googleマップに、自教室のホームページを表示させるためには、まずGoogleアカウントが必要になります(アカウント登録は無料)。
そのうえで、Googleマイビジネスに登録を行う必要があります(もちろん登録は無料です)。
SNS
SNSには、さまざまな媒体があります。
アメブロ・Facebook・YouTube・Instagram・Twitterなどが代表的です。
それらの総称を「SNS」と言います。
SNSは、無料ではじめられ情報を広く発信できる媒体として、利用される先生も多い傾向があります。
そこで、教室の集客のためにSNSをご利用になられるポイントをお伝えしたいと思います。
ちなみにSNSは、各媒体を複合的に組みわせて利用されると効果的です。
アメブロ
ブログは、テキストや画像、動画で情報を伝えることができます。
そのため、教室についての情報を十分に伝えやすい媒体と言えます。
アメブロは、数あるブログサービスの中では利用者も多く、アクセスが集めやすい媒体でもあります。
また、SNS特有のいいね!やコメント、フォローやハッシュタグなどの機能もあります。
それらを活用して、先生のアメブロの認知を広めながら見込み度の高いアクセスを集めることを意識しましょう。
例えば、新宿区のパン教室ならフォローするユーザーは、新宿区や東京および近郊県を探すとよいかもしれません。
また、ハッシュタグには「#新宿区」や「#パン教室」といったワードや「#手ごね」、「#クロワッサン」といった教室のウリを表現したようなワードを記述するとよいでしょう。
さらには、アメブロをSEO対策することで検索結果に上位表示されることもあります。
ただ、やはり一番大切なことは記事の内容です。
読者にとって、楽しくてタメになる記事を書くことを心がけましょう。
Facebookには、大きく分けて2つの方法があります。
ひとつは、個人のアカウントページで集客する方法と、もうひとつはFacebookページで集客する方法です。
どちらにしても大切なことは、まず「お友だち」または「フォロー」の数を増やすことが集客において大切な取り組みのひとつです。
なぜなら(端的に言いますと)それらの数が多いほど、先生が投稿される情報が多くの人の目につくことになるからです。
それ以外にも、Facebookにもいいね!やコメント機能があります。
ですので、先生がフォローしたお友だちの投稿にいいね!をつけたり、コメントをしたりして交流を深めましょう。
ちなみに、Facebookはあまり長い情報を投稿する文化がないと僕は感じます。
そのため、ブログのようにたくさんの情報を投稿すると、読まれにくくなるリスクを考慮したほうがよいと考えます。
そこで、Facebookを利用されている多くの先生が、Facebookでアメブロなどの特定のページのURLを貼りつけてリンクさせていらっしゃいます。
例えば、アメブロで書いた記事の冒頭文や概要文をFacebookに記述し「つづきは〜〜をご覧ください」といった結びで、該当ページへのリンクURLを貼りつけておきます。
Instagram(インスタグラム)
Instagram(インスタグラム)は、写真をメインとしたSNSの代表と言えます。
Facebook以上に、よりテキスト(文字)よりもビジュアル(写真などの視覚的イメージ)が重視するユーザーが集まりやすい傾向があります。
このように、SNSごとにユーザー特性があることは興味深いですね。
それを踏まえると、Instagramでは例えば、パン教室であればレッスン風景の写真やパンのお写真などを投稿するとよいでしょう。
ちなみにこのとき、よりおいしそうに見えたり、楽しそうに感じられるよう写真の撮り方を工夫しましょう。
また、写真加工アプリを使って、よりおいしそうに見えたり、楽しそうに感じられるように編集をするのもいいでしょう。
そのように、いわゆる「インスタ映え」する写真のほうが、反応が得られやすくなる傾向があります。
さらには、Instagramでは動画も投稿ができます。
以前、僕のクライアントさんでInstagram経由で生徒さんが入会されたことがありました。
それは、まずネット検索でホームページを見つけ、より教室の雰囲気を知りたくてInstagramで教室を見つけたそうです。
そして、レッスン風景の動画を見て「雰囲気がよさそうだから」と、ご入会されたそうです。
その他には、テキストにはお客さまが“検索しそうな”ハッシュタグを記述するようにしましょう。
ちなみに、Instagramは投稿する本文からホームページなどにリンクを張ることができません。
また、先にもお伝えしたとおり画像重視のユーザーが集まる媒体ですので、文字をたくさん書きすぎるとマイナスな印象を与えるリスクもあります。
それらを踏まえると、Instagramはその他の集客法と組み合わせて活用されることをお勧めします。
近年、若者はYahoo!やGoogleで検索をしなくなっていると聞きます。
その代わりに、SNSで検索をしているそうです。
その代表格が、Twitterのようです。
そのため、若い方向けの集客にはTwitterが相性がいいのかもしれません。
Twitterにもハッシュタグ機能があります。
ですので、見込み客となるユーザーがTwitterで検索しそうなフレーズを、ツイートやハッシュタグに記述しておくことが大切になります。
また、先生ご自分から他のユーザをフォローしたり、いいね!をつけたり、コメントをしたりといった行動をすることで、先生のツイートも見てもらえる人数が増えるようになります。
ちなみに、Twitterは1回の投稿で140文字までという制限があります。
ですので、他のSNSと同様にホームページやブログなどのリンクを張っておいて、より詳細なページへ誘導するようにしましょう。
YouTube
動画は、テキストや写真以上にさまざまな情報が伝えられます。
実際に先生がしゃべっている映像からは、その内容だけでなく先生の人柄なども伝わります。
また、レッスン風景の映像などであれば、レッスンの雰囲気もリアルに感じられます。
そして最近では、スマホで動画を撮影しYouTubeアプリで動画をアップすることができます。
またYouTubeは、ホームページなどにもカンタンに貼りつけることができます。
このように、カンタンに動画で教室についての情報を伝えることができるようになりました。
もちろん、YouTube単体で自教室をアピールするだけでなく、ホームページなどに貼りつけてテキストや写真などと組み合わせてアピールすることも可能です。
ちなみに近年は、Yahoo!やGoogleなどの検索結果にYouTube動画が上位表示されているケースをよく見かけます。
ですので、YouTube動画でありながらYahoo!やGoogleなどの上位表示をめざすことも意識されるとよいでしょう。
つまり、YouTubeでSEO対策をするということです。
YouTubeにおけるSEO対策の一部を紹介しますと「動画タイトル」です。
上位表示をめざすキーワードを含めた、動画タイトルを記述しましょう。
例えば「新宿区のパン教室〜〜について」といったタイトルで、教室を紹介するような動画を投稿されるとよいかもしれません。
また、YouTube動画のページからホームページなどへのリンクを貼りつけて誘導することもできます。
SNSでの集客のポイント
SNSを集客ツールとして利用する場合、それらからリンクをはりつけて最終的に各方面からのアクセスを一箇所に集約することが望ましいと思います。
例えば、Twitter・Facebook・YouTubeを利用していた場合、それらをご覧になった方を最終的にホームページ(トップページ)に誘導するようにします。
そして、トップページで体験レッスンへの参加を促すようにします。
そのような、メインとなる集客媒体を補完する目的でSNSを活用されることが望ましいでしょう。
ホームページ
近年は、無料でホームページを作成できるサービスも数多くあります。
例えば、Jimdo・Wix・Googleサイト・ペライチ・ワードプレスといったサービスが有名です。
ちなみに、Googleサイトを利用する場合にはGoogleアカウントが必要です。
また、ワードプレスを利用するためには「サーバー」を契約する必要があります(年額1万円前後)。
そのように、無料ではないツールもありますが、やはり独自のホームページがあるというのは対外的に信頼性を高め、入会を促進させる効果があります。
それを踏まえると、必要経費と考えて利用するのもひとつの手です。
ポータルサイト
ポータルとは「入り口」といった意味があります。
そして「ポータルサイト」とは、インターネット上のさまざまなページの入り口となる巨大なWebサイトのことを指します。
ポータルサイトの代表格と言えばYahoo!やGoogleです。
しかし近年、ポータルサイトが専門化、特化されるようになっています。
そこで、教室の無料集客にお勧めのポータルサイトをご紹介します。
ジモティ
ジモティは、無料で情報を告知できる掲示板のようなサービスです。
告知する情報のエリアやカテゴリーが、細分化されているのが特徴です。
そのため、つぎのようなカテゴリーに告知することができます。
ジモティ東京版>教室・スクール >料理 >パン >東京都のパン >新宿区のパン
細分化されているので、ユーザーとしては自分のお目当の情報を見つけやすい傾向があります。
また告知情報も、写真とテキストでかなり詳細に伝えることができます。
実際に、僕のクライアントさんで学習塾の先生が、ジモティで教室を案内して入会に至ったケースがありました。
エキテン
エキテンも、ジモティと同じような媒体です。
このような無料媒体には、できるだけ登録しておくことをお勧めします。
またその際、ホームページなどメインの集客媒体へのリンクを貼りつけておきます。
そうすることで、リンクしたページのSEO対策にもなります。
ちなみに、ホームページにリンクできますが、できるかぎり詳細情報をエキテン内に記述するようにしましょう(ジモティも同様です)。
SNSは、文字数制限などがあるために概要的な情報にせざるを得ませんでした。
しかし、ポータルサイトのように文字数の制限がない(あってもかなり文字数がある)場合には、なるべくそのページ内でユーザーが知りたいことに答えられたほうが望ましいです。
教室紹介のポータルサイト
教室のジャンルによっては、全国の教室が探せるポータルサイトがあることも少なくありません。
例えば「ピアノ教室@navi」は、全国のピアノ教室が探せるポータルサイトです。
こちらに無料登録ができますので、登録するようにしましょう。
ちなみに、他の教室のジャンルで教室紹介のポータルサイトを探すコツがあります。
それはYahoo!やGoogleなどで、つぎのキーワードで検索をしてみてください。
「教室のジャンル + 無料掲載」
例えば「パン教室 無料掲載」といったキーワードですね。
それで検索結果にヒットする、ポータルサイトがあるかもしれません。
教室のための無料ネット集客のまとめ
- ホームページは、信頼性を高めてくれる
- SEO対策・MEO対策は、見込み度の高いアクセスを集めてくれる
- SNSは、認知を広めてくれる
- ホームページをメイン媒体として、SEO対策をする
- SNS、ポータルサイトから教室へのリンクを貼りつけて、アクセスをホームページに集約する
このように、無料集客ツールの特性を理解したうえで、活用してみてください。