教室の集客で「やりたい」を基準にしてうまく行った事例

「ちょっと、もう今は満杯…」

そう言った声は、軽やかで心なしかうれしさが伝わりました。

でもこれって、ほんの数年前からは信じられないことです。

英語スクールの集客事例

冒頭のセリフは、僕の母の言葉です。

先日、用事があって実家の母に連絡したんですね。

ウチの母は、長年、英語スクールをしてるんです。

前身は、祖父(母の父ですね)が約50年前に創業した英語教室でした。

母が、それを手伝う形で英語講師になったのが僕が小学5年生のとき。

ちなみに、もともとは英語教室として創業していましたが、創業して数年で学習塾に形態が変わっていたと思います。

その後、母は祖父から事業を引き継ぐ形で代表になりました。

今から15年くらい前だったと思います。

けれど、業績は芳しくはありませんでした。

大手の台頭や、少子化、不景気…。

さらに、リーマンショックの影響もありました。

生徒の保護者の会社(工場)が、週3日しか操業しなかったそうです。

それは給与にも影響し、やがては通塾にも影響しました。

僕が、母のネット集客を手伝いはじめたはこの頃です。

売り上げ不振の大きな原因

ただ当時を振り返って、経営状況以上に悪影響だったことは、上記のような社会情勢よりも母のメンタルだったと思います(苦笑)。

「ウチみたいな、おばさんばっかりのトコはアカンよな~」

「ウチみたいな、ボロいトコはアカンよな~」

口を開けば、そのようなことしか言わないんです。

当時は、経営や授業よりも雇用とか人間関係に疲れてたんだと思います。

いずれにしても、うまく行かない正当な理由を見事なくらいに見つけてくるという(苦笑)。

ちなみに、当時の教室っていうのが母の実家の地域にあったんですね。

それが、現在の自宅からだと車で1時間以上かかる場所なんです。

そのため、母の年齢的に車での通勤に不安なども感じていたそうです。

それもあり、当時の教室は閉じることになりました。

自宅スクールを開講

その後、母は自宅で英語スクールを開講します。

それが、今から8年くらい前です。

おかげさまで、開講してすぐに近所の方が習いに来てくれました。

母が数十年暮らしている街なので、近所の方たちとも親しいんです。

それもあって、通ってくださる方がいらっしゃったんですね。

でも、それでも生徒数がいっぱいで大変とまでは行きませんでした。

ちなみに、現在に至るまで、僕はずっと母の集客サポートをしています。

ただ、深入りはしてません。

なぜなら、深入りするとケンカになるからですね(笑)。

親子ゆえの葛藤というか…、長年の確執というか…(苦笑)。

見守りながら、母に頼まれたらアドバイスをしてきた感じでした。

集客の転機

そんな中で、風向きが変わったと僕が感じた時期があります。

それは「英検に特化したクラス」をはじめたころです。

なぜ、これによって風向きが変わったのかというと、母がやりたいことをやりはじめたからだと思うんですね。

それまでも、以前の塾時代も含めて英検指導を依頼されることがありました。

中には、試験が迫っている時期になって指導を依頼する方もいたと記憶しています。

でも(手前味噌ですが)、母はそういう子たちを合格させてたんです。

そして母も、大変だと言いながらも楽しそうに勉強してたんですね(授業準備もかねて、母はよく英語の問題を解いたりしています)。

集客・売上げのブレーキになるもの

私たちは、ときに「経営」を考えると“やりたい”ことよりも“やらなければいけない”ことを考えてしまうことがあります。

もしくは”やりたいか・やりたくないか?”よりも“できるか・できないか?”で判断してしまうことがあります。

もちろん、それも大切ではあります。

ですが「経営」や「売上げ」を優先するあまり、本当はそこまでやりたくないことをガマンしてやっていたり。

「仕事とは、ガマンして苦労した結果、報酬を得るもの」といった観念から、本当はそこまでやりたくないことをガマンしてやっちゃうことがあります。

それでも、売上げが伸びることはあります。

ただ、その状況をつづけることに苦しくなることも少なくありません。

そのため、どこかのタイミングで売上げにブレーキがかかります。

英語を極めたい

例えば、母の場合ですが、母はよく中学生を増やしたいと言っていました。

その理由のひとつは、売上げが見込めるからですね。

また、教え慣れているのもあったのだと思います。

ただ、母が本当にやりたいことは「勉強すること」なんです。

本人いわく「英語を極めたい」そうです。

そして現状、それがもっとも実感できるのが「英検対策クラス」みたいなんですね。

そういった経緯もあって、僕が母に「英検対策クラスをしてみたら」と提案しました。

つまり、売上げも大事だけれどやりたいことをやろうと。

競合が少なく、独自性・訴求性のあるレッスンに

母の場合、運がよかったのは自分が勉強することと(=好きなこと)、仕事(=売上げ)が一致してたことですね。

また「英検対策」に特化したレッスンって、わりと少ないんです。

近隣の英語スクールや学習塾には、ありませんでした。

また、学校も補習などをほとんどしてくれないそうです(生徒さんいわく)。

そういったことも踏まえて、僕は母の持ち味が活きるのはココ(英検指導)だと思ったんです。

なので「とりあえず体験対策クラスだけは設けよう」というゆる~い感じで、英検対策クラスをはじめたんですね。

ちなみに、現在も既存のクラスのレッスンは行なっています。

ただ、生徒さんの大半が今は英検対策の生徒さんだそうです。

検索対策(SEO対策)が集客を加速

さらに、このような状況を後押ししたのが「検索対策(SEO対策)」です。

現在「~~市 英検」などで検索をすると、母のスクールの「英検対策クラス」のページが上位表示されます。

ほとんどの方が、これをご覧になって問い合わせしておられるようです。

先にもお伝えしましたが、英検対策レッスンを行なっている他スクールがありませんでした。

そのため、検索においてもライバルが少なく比較的、簡単に上位表示ができました。

これらのことが相まって今では、新規の生徒さんを受けることが難しい状況なんだそうです。

本当にやりたいことにフォーカスしてみると…

数年前までは、グチめいたことしか言ってなかったんですが(苦笑)、それが上ずったような声で「今は、もう満杯」とか言うようになるとは(笑)。

僕が、この一連の経験から感じたことはこうです。

「経営」や「売上げ」も大切なんだけれども、そこからいったん意識を外してみる。

そして、本当にやりたいことをやってみる。

すると、よりエネルギーを注ぎ込むことができるようになります。

それによって、より生徒さんや保護者の方に満足していただけたり、また、今まで思いつかなかった飛躍的なアイデアが浮かぶこともあります。

それが、さらなるブレイクスルーや売上げアップをもたらしたりします。

できる・できないではなく、やりたいか・やりたくないか。

一度、そういう視点で今の教室を捉え直してみるのもいいかもしれません。

常識的な発想がジャマすることも…

ちなみに「できる・できない」で判断しようとするとき、私たちは現状の延長で、物事を考えがちです。

  • 既存のクラスをどう増やすか?
  • 既存の料金体系でどう売上げを伸ばすか?
  • 既存のレッスン内容で、どう満足度を高めるか? etc

無意識に、既存の枠の中で発想してしまうことが少なくありません。

そうすると、かつての母のようにできない理由のほうが出やすいんですね(苦笑)。

  • 大手がいるから難しい
  • ライバルが多くて難しい
  • 少子化だから難しい
  • 業界的に認知度が低いから難しい
  • 田舎だから難しい
  • 男だから難しい
  • 年だから難しい etc

でも、きっとはじめはみなさん「やりたくて」教室をはじめられたと思うんですね。

そして、やりたいことをしていたら、たくさんの生徒さんに感謝されて。

だから、もっとやりたくなって。

もっと、がんばりたくなって。

そうしたお気持ちやご経験が、先生を突き動かして来たと思うんです。

だから、もし今、教室経営でお悩みだったり何かを変えるべきだとお感じなら、「やりたいことをやる」気持ちに素直に従ってみるのはどうでしょう?

もしくは「やりたいことをやる」気持ちだけは変えずに、教室経営を見直されてはどうでしょう?

そこから、また新しいチャンスの扉が開くかもしれません。

教室をはじめたときの根源にあった気持ちとは?

ちなみに、ウチの母は今年で70歳…だったと思います。

それでも、今日も子どもたちに楽しんで英語を教えています。

その根源にあるのは、純粋に「やりたい」、「楽しみたい」といった想いのようです。

  • 勉強が好き
  • 英語を極めたい

僕も、自身の内側にある純粋な想いを見失うことなく、これからも、先生方のよりよい教室経営をサポートしたいと思っています。

今回は、身内の話で失礼いたしました。

参考になれば幸いです。

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