教室集客において、先生の教室にしかない「独自の強み」を打ち出すことは大切です。
それは、ピアノ教室でも、英語教室でも、体操教室でも空手教室でも、ダンス教室でも、集客をしたい方であれば、ありとあらゆる教室に求められる要素と言えます。
そして「強み」とは、以下の2つの質問に対する答えとも言えると思います。
- 自分にしかできない教室とは何か?
- 他の同業の教室には打ち出せないことは何か?
強みを見出すヒント
ほとんどの場合において「強み」は、ご自身の過去の経験や、すでにあるスキルから見出すことができます。
例えば、ピラティススクールの先生のケースです。
その先生は、過去に2,000名を超える老若男女を指導した経験があり、そこで培われた高いコミュニケーション能力をお持ちです。
それによって、おひとりおひとりのニーズに合わせたレッスンを提供されています。
事実、そちらに通うことで短期間に不調が改善するそうなんです。
それは、先生がその方の不調の原因をコミュニケーションを通じて見極めているからだそうです。
空手教室の先生の強み
また、元サラリーマンの営業経験を活かして、生徒・保護者さんのフォローをこまめに行う空手の先生がおられます。
そちらの先生は、つねにお客さまの気持ちに寄り添っておられるので、厚い信頼が寄せられています。
先生ご自身が、道場をはじめられる以前はサラリーマンとして生活する中で、空手教室に通っておられたそうなんですね。
そこで、生活の一部に空手があることで自分の居場所や時間が確保できたそうです。
また、空手での気づきがお仕事にも好影響をもたらす経験もなさっていたそうなんですね。
なので、とりわけ大人クラスの方たちには、空手が上達するだけでなく仲間づくりや居場所づくりを大切に考え、日々の稽古を行っておられます。
このような発想は、やはりサラリーマン経験があるからこそできるのだと、僕は思います。
フラダンス教室の先生の強み
それから、ハワイの歴史・文化に精通したフラダンスの先生がおられます。
フラダンスは、もともとハワイの歴史を伝承するために生まれたものです。
そのため、ひとつひとつの動作に意味があるそうです。
つまり、踊りを学ぶことが歴史を学ぶことでもあるんです。
なので、ただ単にフラの振り付けを学ぶわけではないんですね。
そして、歴史とともにフラの踊りを学ぶと、楽曲が変わっても生徒さんたちは踊れるんだそうです。
ちなみに、イベントなどで他教室の先生からは驚きとともに、評価されるそうです。
なぜなら本来は、踊りの質の高さと、幅広い楽曲が踊れる対応力は、ある程度のキャリアを積んだ生徒さんでなければ難しいからです。
しかし、こちらのフラ教室の生徒さんは比較的キャリアの浅い方でも、それらを体現しておられるのだとか。
その理由は、やはり文化・歴史とともにフラを学んでいるからだと、先生はおっしゃっていました。
英語スクールの先生の強み
さらには、アメリカの大学を卒業された英語教室の先生もおられます。
こちらの先生は、留学前、日本で高い英語力を持ってると自負していたものの、留学直後に現地で即刻語学学校への入学を言い渡されることに。
しかし、そこでの学習法や、さらには留学先の大学での授業から自身の英語力を飛躍させる方法を見出されます。
そのようなご経験をもとに、英語学習法および留学に関する指導をされています。
強みは、すでにある
以上は、僕がサポートをさせていただいた当初から、先生方がお持ちだった知識・経験・スキルでした。
つまり、すでに“ある”ものだったんです。
そして、これらは上記の先生たちしか持ち得ない貴重なものなんですね。
例えば、留学経験のある英語の先生は、たくさんおられるかもしれません。
ですが、そこで学んだことや感じたことは人ぞれぞれ異なります(仮に同じ授業を受けたとしてもです)。
住んだ街や出会った人々、その方のバックグラウンド、そして経験などが混ぜ合わさることは必ずオンリーワンに行き着きます。
ですので、これをご覧のすべての先生にも必ず先生にしかない、知識・経験・スキルがあるはずです。
人と違っていい!
そしてそれは、先述の先生方のように一見すると、今のレッスンとは関係ないと思われるものかもしれません。
でも、先生方の中には(実は)そのようなスキルを活かしたレッスンをしたいと、お考えになる方も少なくありません。
しかしその一方で「独自性」とは、他とは違うということ。
そのため「他と違っていいんだろうか?」と葛藤されることも少なくありません。
いいんです、大丈夫です。
自分を信じてください。
なぜなら、それが「独自の強み」であり、強みを発揮したレッスンになる可能性が高いからです。
先生は、ご自身で強みを理解なさっています。
それを、今こそ遠慮なく発揮してください。
強みは、すでにある!
そしてもし今「自分の強みって何だろう?」と悩んでいらっしゃるなら。
先生のこれまでの過去のご経験に、意識を向けてみてください。
そこに、強みがないか検証してみてください。
すでにある経験やスキルを活かすことは、教室集客をとてもカンタンにうまく行かせてくれます。
逆に、今ないものを習得したり手に入れることは、時間やお金がかかります。
というか、必要がないから今ないのだと思います。
今すでにあるものを磨きあげること。
それによって、先生の未来はここからもっと輝きを増すはずです。