「業務提携することになったんです」
僕のクライアントさんの多くは、教室の先生です。
しかし、知人の紹介や古くからのお付き合いで教室以外のクライアントさんもおられます。
その中に、電気工事会社さんがいらっしゃるんですね。
そちらの社長さんとの、コーチングセッションでのことです。
取引をしている銀行さんの紹介で、大手家電メーカーさんから業務提携の打診があったそうなんですね。
大手メーカさんだったり銀行さんが絡んでいるので、結構、大きなプロジェクトのようです。
なぜ、そのような業務提携をクライアントの会社さんは打診されたのでしょうか?
大手メーカーさんが提携打診の際に、その理由を“ある書類”を見せて説明してくれたそうです。
社長さんの想いが伝わった!
その書類というのがですね、クライアントさんのホームページを印刷したものだったんです。
「会社概要」のページを印刷されていたそうです。
ちなみに余談ですが、こうしたB to Bのビジネスでは顧客は必ず「会社概要」のページを閲覧します。
会社概要を見て、その会社の信頼性をチェックするんです。
実はですね、今回の電気工事会社さんは会社概要のページの中に「経営指針」という情報をこの春に追記したんです。
そこには、つぎのような情報を盛り込みました。
経営理念や社長さんの創業時の想い、また会社のヴィジョンだけでなく電気工事業界に対するヴィジョン。
さらには、それらを実現するために自社に課したミッション。
そして、ミッション実現のために行なっているさまざまな研修会などについてもくわしく記載しました。
すると、先述の提携元の会社さんがそれらをご覧になったそうなんですね。
その結果「社長さんが、しっかりとしたお考えをお持ちの会社さんなので、ぜひ、業務提携できればと思いました」
社長さんも、驚かれていましたね。
でも、大変よろこんでおられました。
たしかに、経営指針は自社のことを深く知っていただく目的で記載しました。
しかし、まさかそれがきっかけで業務提携の依頼が来るのは予想外でしたね。
ですが(よくよく考えると)、ホームページを運営しているとこのような“予想外”のことってよくあるんです。
例えば、太極拳教室の先生のケースです
こちらの先生は、以前から複数の地域で教室をおやりになっていらっしゃいました。
けれど、ホームページはお持ちではなかったんですね。
しかし、新教室のオープンに伴い、僕にサポートをご依頼くださったんです。
そして、はじめてホームページを作られました。
こちらの教室さん、これまで生徒さんは50~70歳くらいのご年配の方が多かったそうなんです。
けれど、ホームページをオープンしてからは20代や30代の方が来られるようになりました。
学校から依頼されたボイトレ教室
また、別のケースではボイストレーニング教室の先生のお話があります。
こちらの先生は、僕がサポートする時点ですでにホームページをお持ちでした。
なので、既存のホームページをベースに大幅に内容をリニューアルしました。
すると、近隣のある学校から「“話し方”についての講演をしてほしい」と依頼されたそうです。
そのような反響は、ホームページを作ってはじめてのことだったそうです。
しかし、学校が外部講師の依頼をすることは、容易ではないと思うんですね。
担当の先生の一存では、即決できないと思うんです。
依頼する講師の信頼性や講義の効果性などを、他の先生方とも検討を重ねて依頼するように思うんですね。
ですので、そのような依頼が来ること自体、大変素晴らしいことだと思います。
ホームページを通じて、先生の信頼性の高さが伝わったのだと思います。
1ヶ月分の売り上げ
さらに別のケースでは、書道教室の先生もおもしろいです。
こちらの先生は、ホームページでご自身の作品を販売しておられました。
ウン十万円する掛け軸なんですが、それが売れたんですね。
その掛け軸は、1ヶ月分のレッスンの売り上げにも匹敵する価格なのだそうです。
そう考えるとですね、上記のような“予想外”の自体が他のクライアントさんにも結構、起こってますね。
予想外のことが起こる共通点
上記を振り返ると、予想外の自体はつぎのような場合に起こっていることに気づきました。
まずは、検索結果に上位表示されているときです。
GoogleやYahoo!で検索した際に、上位表示されていることが大切です。
お客さまの心理として、検索上位にあるホームページを信頼する傾向があります。
ちなみに、厳密に言いますとGoogleやYahoo!で上位に表示されるのは「広告」なんです。
それでですね、クライアントさんで検索結果の一番上に広告を出している整体治療院の方もおられます。
そこに来られる患者さんは、来院した理由をこうおっしゃるそうです。
「ネットで一番上に出てたから」
これは、おそらく検索結果の一番上に広告が出てたという意味です。
いずれにしても、検索結果の上位表示は教室の信頼性も高めてくれます。
ちなみに、先のボイトレ教室さんは「ボイストレーニング ●●(地域名)」で検索すると、広告エリアをのぞいて一番上に表示されていました。
つぎに、情報量が豊富であることです
「信頼性」というのは「情報量」と、ほぼ比例関係にあると僕は考えています。
そして僕は、なるべく1ページあたりの情報量を豊富にしたほうがいいと考えています。
例えば、スマホでホームページを見て、ただただ下にスクロールして行けばどんどん自分が知りたいことが出てくる。
こういうページのほうが、読まれやすい傾向があります。
そして、情報をくまなく読んでもらえれば、それだけ信頼してもらえることになります。
そのため僕は、クライアントさんのホームページは情報を網羅するようにしています。
とりわけ、僕が情報を充実させるよう心がけているのはトップページでです。
トップページを見れば、教室のことがほぼすべてわかるようにしています。
なので、僕が作るトップページはタテに長くなりがちです。
しかし、そのホームページを見て入会された生徒さんがこう言うそうです。
「いろいろと、他の教室のホームページも見たんですが、先生のホームページが一番くわしくて、わかりやすかったんです。だから、きっとこちらの教室ならレッスンも丁寧に教えてもらえると思いました。」
これを聞くと、現代はホームページのクオリティが教室の印象と直結しているなと感じますね。
先生の想いもしっかり詰め込んで!
さて、さまざまな情報の中には、ぜひ、先生のパーソナルな情報も盛り込んでください。
- どうして教室をはじめようと思ったのか?
- どんな想いでレッスンを行なっているか?
- 生徒さんにどんな風になってもらいたいか?
- そのうえで、具体的にどんなレッスンを行なっているか?
- どんなときに、やりがいを感じるか?
- これからのヴィジョン
- 先生の趣味 etc
これらの情報によって、読み手は先生の人となりを理解します。
先の電気工事会社さんや、ボイストレーニング教室さんは、おそらくこういった情報を通じて人となりが評価されたんだと思います。
そして、そこに銀行さんからの紹介だったり検索結果の上位表示といった信頼性が加味されたことも見逃せません。
大きな可能性をネット集客で開花!
以上のことから、ネット集客によって、大きな可能性が生まれることがおわかりいただけると思います。
そして、今回挙げた方々のような予想外の自体が起こると、そこにニーズが存在していることに気づきますよね。
例えば、太極拳は年配の方が行うものだと思っていたのが、実は、若い方にもニーズがあるんです。
もし、ライバルの教室がこのことに気づいていなかったら…
そこに、まったく“手つかずの市場”が存在しているんです。
その市場に、先生だけがアプローチできれば一気に生徒数を伸ばすチャンスが生まれます。
また、電気工事会社さんであれば業務提携の内容によっては、同様の案件を他社でも要望されることが期待できます。
さらに、書道教室の先生であればレッスン以外の収益の流れを構築することができたんです。
こんな風に、ビジネスが思わぬ形で発展するのはおもしろいものです。
そして、そのような可能性はすべての先生にあります!
なので、ぜひ、先生がすでに持つ大きな可能性をネット集客で開花させてください!