僕は、日々クライアントの先生方とお話させていただいています。
そうしますと、複数の先生に同じような課題があったりするんですね。
僕はこのとき、こう考えるんです。
「それってクライアントの先生のみならず、世の中の多くの先生方にとっての 課題なんじゃないか?」
そこで今回は、最近、複数のクライアントさんにお話したことをシェアしたいと思います。
ズバリ、テーマは「ガマンをしない」です。
無料体験レッスンを止めた結果…
ガマンすることを止めると、なぜか集客がうまく行くようになります(もちろん、これはあくまで僕の主観です)。
例えば、無料体験レッスンを有料にした先生がおられます。
体験レッスンと言えど、ご自分の時間を使ってレッスンを提供しています。
にも関わらず、入会されなかったりするとそれは徒労に終わるかもしれません。
それを、ずっとガマンしていた先生がおられたんですね。
そこで、体験レッスンも通常の1回分のレッスンとして料金をいただくようにされました。
結果はどうなったか?
無料のときと、参加者は変わらないそうです。
でも、有料にしたことで入会するつもりの方が、体験レッスンを受けるケースが増えたそうです。
そして、そのようにはじめから意欲的な生徒さんが増えました。
なので、上達スピードや継続率も上がっているそうです。
出張レッスンを止めた結果…
また、別の先生では、出張レッスンをやめた方がおられます。
レッスン時間よりも、移動にかかる時間のほうが多かったそうなんです。
そして、移動するだけで疲弊しちゃってたそうなんですね。
そのように、時間もエネルギーも浪費してしまうので、やめることに。
結果、時間とご自身の体力に余裕ができました。
今は、従来よりも高単価のレッスンを企画し、準備を進めておられます。
本当は、今後のことをじっくりと省みる時間が欲しかったそうです。
しかし時間がなく、また疲れ切っていたので自分と向き合うどころではなかったんだそうです。
みんなと同じを止めた結果…
さらに別の先生は“あえて”周囲の同業の教室と打ち出し方を合わせておられました。
それが、世間のニーズなんだと思っておられたそうなんです。
だから、周囲と違う打ち出し方をしたら、生徒さんが集まらないとお考えだったんですね。
でもそれは、ご本人が本当にやりたいレッスンではなかったそうです。
そのせいか、生徒さんも思うように集まっていなかったのだとか。
その一方で、先生がおやりになりたいレッスンを伺うと、とてもユニークで専門性の高いレッスンであることがわかりました。
ただそれは、従来のレッスンと比べるとニーズを感じる方は絞られます。
けれど、専門性が高いため少ない生徒数でも高収益が見込めます。
そのため現在は、独自レッスンのモニター生を募っておられます。
ご自分がやりたいレッスンを、はじめようとされているんですね。
マーケティングで大切なこと
もちろん、教室ビジネスとはお客さまが求めるレッスンを提供しなければいけません。
ですが、そのために先生がガマンしつづけることになると、レッスンだったり生徒募集にかけるエネルギーがつづかなくなるんですね。
そこで、大切になるのが「マーケティング」です。
- 先生がおやりになりたいこと
そして
- それを「ぜひ、習いたいです」と言ってくれる生徒さんに呼びかけること
この2つをマッチさせます。
先述の先生が、モニター生を募っているのはその一環です。
実際にレッスンを提供して、お客さまのニーズを把握しています。
そのうえで、ご自身がやりたいことを保持しながら、よりニーズの高いレッスンへとブラッシュアップを図っているんですね。
やりたいことをやるといいことがいっぱい!
自分がやりたいことに没頭できると、どんどんエネルギーが湧いてきます。
たくさんレッスンをしても疲れなかったり、疲れてもそれが“心地よい疲れ”だったりします。
それって、教室ビジネスのひとつの理想形だと、僕は思うんですね。
しかし、ときどき「やりたいこと」がわからなかったり、見失うときがあります。
それは多くが「ガマンしているとき」だと僕は感じるんですね。
ガマンすることにエネルギーを使い切ってしまって、やりたいことに向けるエネルギーが足りてないんだと思います。
そこでまず「ガマンをしない」なんですね。
大切なご自分の時間やエネルギーを浪費することは、可能なかぎり避けるべきだと僕は思います。
やめてみてわかることがあります
もちろん、今すぐすべてのガマンをやめられないかもしれません。
けれど、今できる範囲でガマンしない生き方をはじめてみるのはどうでしょうか?
そうしてみて、はじめてわかること気づくことがあると思うんです。
例えば「私は、こういうレッスンがやりたかったんだ」とか。
「ガマンをやめたら、時間ができてそこに新しい生徒さんが来た」とか。
「ガマンをやめたら、実は今までイヤだと思ってたことが、なぜかやりたくなった」とか。
いずれにしても、僕の経験上、ガマンしない教室経営ができるようになるとうまく行く傾向が高いと言えます。
ガマンしないは、ワガママではない
もちろん「ガマンしない」とは“ワガママに振る舞うこと”ではありません。
ご自身がおやりになりたいレッスンを、本当に必要としている生徒さんに提供する。
それによって、お互いが高い満足や充実感を得ることが目的です。
そのための「ガマンしない」です。
多くの先生が、経営やレッスンをがんばっておられます。
もうそれは、十分すぎるほどがんばっておられます。
だから、少しくらいガマンしなくたって誰も文句は言わないと思うんですよね。
ということで、ここから、もっと自分らしい生き方をはじめませんか?
「ガマンしない生き方」のその先に新しい景色が見えてくるはずです。