先日、あるクライアントの先生にお話したことをみなさんとシェアしたいと思います。
このお話は、わりとよくご相談をいただくんですね。
複数クラスある場合の強みの見つけ方について
ネット集客において、先生の教室にしかない「強み」を打ち出すことは、とても大切です。
しかしこのとき、複数クラスを運営している先生からつぎのようなご相談をいただくことがあります。
「複数クラスを運営していて、強みがそれぞれ異なる場合はどうすればいいでしょう?」
例えば、学習塾さんの場合、小学生・中学生・高校生とクラスが分かれていますよね。
また上記クラスでも、私立受験コースと学校の授業対策コースがあったりもします。
別のケースでは、パソコン教室さんなどもそうです。
シニア向けの初心者クラスもあれば、資格取得のための高度なクラスもあります。
このように、クラスが異なると顧客層も異なります。
すると、クラスや顧客層によって打ち出すべき強み(ウリと言ったりもする)も変えなければいけないと思われがちです。
強みはひとつでいい!
もちろん、顧客層に合わせた打ち出し方をすることがネット集客においては大切です。
また、実際に顧客層やクラスごとに強みが異なる場合もあると思います。
しかし実際は、顧客層やクラスごとに強みが異なるケースはそんなに多くはありません。
例えば、僕のクライアントの先生で学習塾の方がおられます。
学習塾は、先述のとおり複数クラスがある教室です。
ですが、ひとつの「強み」によって反響を伸ばすことができました。
学習塾での強み発掘事例
こちらの学習塾さんは、「個別指導」の教室さんです。
しかも、一度入会すると合格まで同じ先生が担当されます。
実は「個別指導」の学習塾さんは多くても同じ先生がずっと担当することは稀なんだそうです。
事実、こちらの先生の教室の向かいに他の個別指導の学習塾さんがあったそうです。
しかし、そちらから代わって来た生徒さんがいたそうなんですね。
その生徒さん曰く「こっち(クライアントさんの塾)は、先生と話しやすい」のだとか。
その理由は、ずっと同じ先生が担当するからですね。
個別指導とはいえ…
シフトなどで、先生がコロコロ代わると子どもたちは、緊張して質問できなくなるんです。
それで、わからないことがわからないままになっちゃうんですね。
勉強がわからなかったり、通うことがイヤになってくると、やはり成績は伸びなくなる傾向があります。
そうなると、保護者の方としても「生成が伸びないなら、他の塾を探そう」と思われるのではないでしょうか。
でも、ずっと同じ先生なら仲よくなってくると、何でも話せます。
だから、わからないことがその日のうちにわかるんです。
その結果、成績が伸びるんですね。
ということで「入会~合格まで、ずっと同じ先生が指導してくれる個別指導」が、こちらの学習塾さんの強みなんです。
一気通貫する強みがあるか?
この強みであれば、顧客層を選びません。
小学生・中学生・高校生、どの生徒さんに対しても強みとして打ち出すことができます。
そして、どの生徒さんにとってもベネフィット(得になること)を感じることができます。
このように、複数クラスおよび顧客層がいる教室もすべての方に共通する「強み」があります。
これを見いだせるかどうかが、教室集客の成否の大きなカギを握ります。
強み発掘に欠かせないもの
では、先ほどの学習塾さんがどのようにして、強みを発掘したのか?
それは「お客さまの声」です。
生徒さん、保護者の方からお客さまの声を集めてもらったんですね。
そうすると、複数の「お客さまの声」から「先生と話しやすい」という回答が寄せられました。
このように、複数のお客さまの声から同様の回答が見受けられた場合、それは教室の強みである可能性が非常に高いと言えます。
そうして、先の学習塾さんはオンリーワンの強みを発掘することができました。
教室集客の第一歩
複数クラス、複数の顧客層という目に見える現象だけを捉えると、つい物事を複雑に解釈してしまいがちです。
しかし、本当はもっとシンプルです。
どんなお客さまにとっても、ベネフィットを感じられる強みはあります。
そして、それを見いだすもっとも確実な方法は「お客さまの声」を集めることです。
このことは、時代が変わっても変わらない真実です。
教室集客の第一歩は、お客さまの声を集めることから。
改めて、このことをお伝えしたいと思います。