
「少人数で確実な収益を得たい」
「質の高いレッスンを通じて、生徒さんに価値を感じてもらいたい」
そう考える教室経営者の方々に向けて、今回は高単価レッスンがもたらす理想的な教室運営のメリットについてご紹介します。
富裕層市場の拡大を背景に、従来の収益構造を見直し、新しい価値を提供する教室運営が求められています。
本記事では、教室ビジネスにおける「善循環」を生む高価格設定の可能性と、成功のためのポイントを解説します。
「2名の方が入会してくださいました」

イメージ図
先日、このようにご報告くださったのはパン教室の先生。
実は、こちらのコースは受講料がけっこう高額なんです。
けれど、既存の生徒さんにレッスン中にお勧めしたところ、ふたつ返事で、受講されることに。
なので、集客コストはゼロ。
そして、2人と言えど高単価なので十分な収益があります。
僕は、これが理想的な教室のあり方だと考えています。
かぎられた生徒数で、確実に収益が得られる。
かつ、意欲的な生徒さんが集まり継続率が高まる。
生徒さんをじっくりと指導でき、満足度や上達度が高まる。
その結果、価格に見合う価値を感じてもらえる。
高単価のレッスンは、こういったビジネスにおける“善循環”を起こすことができます。
「でも、高単価にしたら生徒さんが来なくなるんじゃ…」
そのようにご不安の先生もおられるかもしれません。
しかし、僕のクライアントの先生方を見ていると、レッスン料を値上げされてもさほど入会者数は変わっていません。
それでもご不安な場合は、既存レッスンと別立てで高単価レッスンを企画してもいいでしょう。
「一億総中流」の時代と現在の変化

少し話がズレるのですが、現代の日本ってお金持ちが増えているのをご存知ですか?
「一億総中流」という言葉をご存知の先生もたくさんいらっしゃると思います。
この言葉の発端は、内閣府が行なっている「国民生活世論調査」に基づくものだそうです。
実は、この調査ではつぎのような質問項目があったそうです。
Q.あなたの生活程度は、世間一般と比べてどれくらいですか?

ざっくり言いますと、この質問に対して「上・中・下」で回答するというものなんです。
1973年に行われた調査では、つぎのような結果になりました。
- 上流と答えた人:7.4%
- 中流と答えた人:61.3%
- 下流と答えた人:27.6%
※すべての合計が100%にならないのは無回答または無効があったからだと思います
上記のように、世の中の半数以上が中流意識を持つようになったことから「一億総中流」と呼ばれたのだと考えられています。
ちなみに、高度経済成長に突入しはじめた1958年は、つぎのような結果でした。
- 上流:3.6%
- 中流:37.0%
- 下流:49.0%
1958年と1973年の比較を見ても、すでに、上流の割合が2倍になっているのがおもしろいところです。
その後、1980年~1990年代にかけてバブル景気~崩壊~名残を迎えます。
この時代は、もっとも人口分布の多い中流層に向けた商品・サービス開発が盛んでした。
いわゆる「大量生産・大量消費」の時代ですね。
バブル崩壊以降の「二極化」

さて、先述の「国民生活世論調査」に基づいた調査を継続的に行なっている三浦展さんという方がおられます。
代表的な著作としては「下流社会(2005年/光文社新書)」が有名です。
下流社会の本の中では、2004年の結果がつぎのように書かれています。
- 上流:10.3%
- 中流:52.8%
- 下流:33.6%
バブル崩壊の名残を経て21世紀に突入したあたりから、世の中では「二極化」という言葉を目にするようになりました。
このころから「中流層」が減り、上流と下流に二極化をはじめたんですね。
さらに、三浦氏の別の著作では2013年の結果がつぎのように書かれています。
- 上流:13.5%
- 中流:38.5%
- 下流:44.0%
もう一度、1973年の結果をご覧ください。
- 上流:7.4%
- 中流:61.3%
- 下流:27.6%
これらのことから、僕が申し上げたいのはつぎの2つです。
- (一億総中流時代と比べて)
- 上流の市場が2倍になっている
- 中流の市場が1/2になっている
従来の価格でのレッスンをつづけるリスクとは?

これに加えて、現代は少子化および人口減です。
それらも踏まえると、従来の価格設定では少ない市場をライバルと争うことが懸念されます。
しかも「ライバル」とは、同業者のみに留まりません。
他業種の習いごとや、オンラインレッスンなども含まれます。
さらには、SNSなどの他のことをする時間にレッスンに通う時間を奪われることだってあり得ます。
だからこそ、まずはライバルに負けない選ばれる教室になる必要があります。
その方法として、僕は「教室のためのネット集客」を提唱しました。
そして、それを解説した動画セミナーも公開しました(※公開終了になっている場合があります)。
富裕層が年々、増加する日本

さて、今度は少し違う角度からお金持ちが増えている実態をお伝えしたいと思います。
野村総合研究所(NRI)の調査によると、2017年に1億円以上の純金融資産を持つ「富裕層」は127万世帯だそうです。
ちなみに、2011年には81万世帯で年々、上昇しているんです。
これは、もちろん日本での数字です。
さらには、それらを裏づけるようなニュースもありました。
それが、以下の3つです。
福岡大丸では、富裕層を対象としたエクセレントルームを開設
顧客の要望を受け、ファッションをトータルコーディネートするサービスは 平均客単価が30万円。売り上げも、4年間で2倍に。
JR九州のクルーズトレイン
ななつ星 in 九州は、DXスイートが一室一名だと3泊4日の宿泊費が125万円。しかも抽選倍率は、最大195倍。ちなみに、一番安いプランでスイート1泊2日の33万円(一室一名)。
輸入乗用車の新規登録台数
1996年の39万台がピーク。その後、リーマンショックで16.8万台までに減少。しかし、2013年には33万台まで回復。しかも、2000万円以上の超高級車が増加傾向に。この年、マセラティは714台を販売し、前年比の217%増。
これらの事実も、上流市場が拡大していることを表しています。
以上のような時代の潮流や消費動向なども踏まえて、僕はこれまでレッスンの高価格化を推奨してきました。
教室ビジネスの善循環を生み出す高価格化

くり返しますが、高価格化は教室ビジネスの善循環を生み出します。
それは、先生のみならず生徒さんや地域にとっての善循環でもあります。
だからこそ、先生の教室が発展するだけじゃない業界や地域までもが発展する、さらに“その先”の未来をめざしていただきたいんですね。
ぜひ、先生のよりよい教室づくりのために。
そして、よりよい地域や未来のために、レッスンの高価格化をご検討ください。
ともに、真の豊かさを享受する未来へと向かいましょう。
まとめ

時代の変化とともに、教室ビジネスもまた新しい形へとシフトしています。
高単価レッスンの導入は、単なる収益アップの手段ではなく、生徒さんへの満足度向上や教室運営の安定化、さらには業界全体の発展をも促進する「善循環」を生み出します。
生徒数を増やさずに教室経営を成功させるために、富裕層市場をターゲットにした高価格レッスンを一度検討してみてはいかがでしょうか?
教室運営の未来を見据えた取り組みで、先生の教室にさらなる価値をプラスしましょう。




