さて、前回のブログでは「絆づくり」についてお話しました。
生徒さんや保護者の方との絆を深める。
それが、ビジネスの土台になるんですね。
絆があると、月謝などの料金を改定しやすくなります。
絆があると、長期的に通いつづけてもらいやすくなります。
絆があると、紹介などが促進されます。
そのような絆を育むために、ブログを活用しているクライアントさんの事例もご紹介しました。
ポイントは「接触頻度」です
お客さまと接触する頻度が高いほど、絆が深まりやすくなります。
そこで、ブログが役立つんですね。
そして、実は「絆づくり」の方法はブログだけではありません。
僕のクライアントの先生の中には、ブログ以外にもユニークな方法で絆を深めておられる方がおられます。
そこで今回は、前回にひきつづいて絆づくりの方法をご紹介したいと思います。
今回の絆づくりの手法は「LINE」です
空手教室の先生から、ご報告いただきました。
こちらの教室さんでは、昨春ごろからLINEを活用されるようになりました。
具体的な使い方としては、選手の稽古風景をスマホの動画で撮影しておられるそうです。
そしてそれを、選手の保護者さんのLINEに送っているんですね。
保護者の方は、ご自分のお子さんが普段、どんな風に稽古しているのかをあまり知りません。
試合や昇段試験などは、見ることはあると思うんですね。
でも、普段の稽古はほとんど見たことがありません。
そのため、普段の稽古の様子を見られるのがとてもうれしいそうなんです。
そしてまた、選手にも好影響がありました
映像を見ることで、自分の動作を客観的に理解できるようになったんです。
選手自身の感覚的には、高く足を蹴り上げている“つもり”が思っていたほど、上がっていなかった。
こういうことに気づくんですね。
すると、ひとつひとつの動作に対する意識が変わってくるそうです。
そしてさらには、お家でも保護者の方に見守られながら練習するようになるそうです。
その結果、選手の上達スピードが向上しているとのこと。
3ヶ月後に訪れた変化
ちなみに、こちらの教室さんは毎年、春と秋に新規生徒を募集されています。
そして、昨秋入会された方たちは、スタートの段階から先の動画サポートを行っているそうなんですね。
すると、入会から3ヶ月後に先生はあることに気づかれます。
「今までの選手と比較すると、明らかに上達度が早い」
その理由は、先ほどお伝えしたとおりです。
保護者の方たちの変化
また、保護者の方たちについても明らかに変化があったそうです。
「信頼関係を構築するのも、明らかに早くなっている」
先生いわく、保護者の方と話しているときに“あ、信頼してもらえてるな”って、感じられる“瞬間”があるそうなんですね。
それを感じるまでの期間が、明らかに早まっているんだそうです。
このような成果をもたらしたのは、シンプルに言うと「接触頻度」が高まったからだと言えます。
そして、接触頻度を高めたのが「LINE」だったんですね。
LINEはとても接触頻度を高めやすいツールです
その理由としては「精読率の高さ」にあると、僕は考えています。
精読率というのは、LINEが送られてきてそれを閲覧する確率のことです。
近年、メールの精読率は下がってきています。
事実「最近は、メールをめっきり使わなくなった」という先生も多いのではないでしょうか。
また「メールを使っているけれど、しょっちゅう迷惑メールが届くのでいちいち開かない」という先生もおられるかと思います。
それに対し、メールに代わってLINEを使っておられる先生は多いのではないかと思います。
また、LINEに届いたメッセージであれば、比較的どんなメッセージを開封して閲覧されると思うんですよね。
そういった理由からLINEは読まれやすく、結果、接触頻度が高まりやすいということが言えます。
LINEとブログの違いとは?
LINEは「プッシュ型」のメディア、ブログは「プル型」のメディアと言えます。
LINEは、お友だちでつながっている方であれば、先生のほうから直接相手にメッセージを届けることができます。
それに対して「ブログ」は、ユーザーにブログを見に来てもらわないとメッセージが届かない側面があります。
ただしブログのほうが、メッセージが伝わりやすいメリットもあります。
写真や動画を文章内に盛り込めたり、テキストの装飾ができたりするからです。
いずれにしても、大切なことは「接触頻度」です
そして、LINEやブログなどのオンラインツールを活用すれば、効果的に生徒さんとの絆を深めることができます。
プッシュ型であっても、プル型であってもメッセージが相手に届き、接触頻度を高め、それに伴い絆が深まることが大切です。
くり返しますが、こうした絆を深めることが教室経営の安定化につながります。
ぜひ、先生のやりやすい方法で、できることから絆づくりをはじめてくださいね。