
近年、オンラインレッスンをはじめたいとお考えの先生が増えていると感じます。
しかし、競合が激化する中での新規集客は簡単ではありません。
この記事では、オンラインレッスンで反響を得るために欠かせない「絞り込み」という考え方を中心に、成功のヒントをお伝えします。
しっかりと戦略を立てて、確実に生徒さんを集めたい先生に向けた内容です。
オンラインレッスン新規集客のヒント

「これから、オンライン授業をはじめようと思っています」
先日、クライアントの先生から、そのようなご相談をいただきました。
コロナ禍以降、教室ビジネスも一気にオンライン化が進みました。
またコロナ禍には、僕のクライアントの先生方は、果敢にオンラインレッスンにチャレンジされました。
ちなみに、オンラインレッスンというのは、もう10年くらい前からいくつかの業種で存在していました。
例えば「英会話レッスン」などです。
そのような経緯を踏まえて、これからオンラインレッスンをはじめるうえでの成功のヒントをお伝えしたいと思います。
オンラインレッスン導入のメリット

オンラインレッスンを導入する最大のメリットは、地理的な制約から解放される点です。
従来の対面レッスンでは、生徒は教室に通える距離に限定されていました。
しかし、オンライン化によって全国・全世界から生徒を募集できるようになります。
これは、地方に住む先生にとっても大きな強みとなります。
そして、人口の少ない地域でも安定した生徒数を確保できる可能性が広がります。
また、時間の柔軟性も大きな利点です。
移動時間が不要になることで、1日に対応できるレッスン数が増え、時間の有効活用にもつながります。
さらに、オンラインレッスンなら、対面レッスンで発生していた教室の維持費や交通費などのコストを削減できる場合もあります。
こうしたコスト削減によって、利益率の向上や価格設定の柔軟性が生まれ、経営の安定性が向上することも期待できます。
これからの教室経営にはオンラインの選択肢は必須

そして、すでにご経験のとおり、感染症や自然災害などの予測できない社会的リスクにも強いという点も重要ですね。
対面レッスンでは、外出制限や施設の休業要請などにより急な中断を強いられることがあります。
けれど、オンラインであれば継続的な学びの提供が可能です。
また、生徒側にとっても自宅で受講できるという安心感や利便性があります。
忙しくて子どもの送迎が難しい保護者や、社会人の方などにとっても、魅力的な選択肢になります。
加えて、録画機能やチャットなどのデジタルツールを活用すれば、レッスン内容の復習や質問対応も柔軟に行えます。
その結果、教育の質を高めると同時に、他教室との差別化にもつながります。
さらに、先生のライフスタイルに合わせた働き方が実現しやすくもなります。
自宅で働けるため、子育てや介護などと両立しやすく、長期的に無理のない形で教室を運営できるという利点もあります。
このように、オンラインレッスンの導入は、教室経営におけるリスク分散と可能性拡大の両面から大きな価値を持つ選択肢だと言えるでしょう。
オンラインレッスンがうまくいかない原因

オンラインレッスンには、さまざまな可能性や利点があります。
けれど「いざオンラインレッスンを導入しようと思ったものの、うまくいかない…」と先生からのお困りの声を耳にすることも少なくありません。
オンラインレッスンがうまくいかない原因は、いくつか考えられます。
その中のいくつかを挙げるなら、ひとつは「対面レッスンと同じやり方で集客しようとしてしまうこと」です。
多くの先生が、オンラインという形態だけを変え、従来の教室と同じアプローチでレッスンを提供しようと考えていらっしゃるように感じます。
しかし、オンラインと対面では、生徒の探し方・選び方・感じ方が大きく異なります。
例えば、対面レッスンでは「近いから」、「通いやすいから」という理由で選ばれていた教室も、オンラインではその地の利がまったく意味を持たなくなります。
つまり、オンラインレッスンに生徒を集めるためには「誰に」、「何を」、「どう伝えるか」という点が一層重要になります。

また、もうひとつのうまくいかない原因は「サービスの内容が“あいまい”で“一般的”であること」です。
「子ども向けのピアノレッスン」、「大人向けの英会話」など、よく見かける一般的な表現では、全国に無数にある同業種の教室と差別化ができません。
その結果、検索されにくく、検索されても見つけられず、比較の対象にもなりにくく、問い合わせにすらつながらない状況に陥ります。
さらには「レッスンの特長や、講師の強みが打ち出されていないケース」も多く見られます。
オンラインでは、対面できないがゆえに先生の「人となり」が伝わりづらいことが否めません。
そのため、文章や写真、動画などを通じて、先生の魅力や信頼感を十二分に伝える必要があります。
これらが不十分だと、生徒や保護者の不安が払拭できず、申し込みまで至りません。
無料体験レッスンにすら集まらない…

さらには「無料体験レッスンを実施しているけど、申込みが少ない…」というご相談も少なくありません。
その原因としては、体験レッスンの価値や具体的な内容がうまく伝わっていないという問題があります。
オンラインレッスンを受けるかどうかを検討している段階は、お客さまはまだ先生と会って話したことがありませんし、レッスンを受けたこともありません。
近隣の教室の先生ならまだしも、縁もゆかりもない会ったことも話したこともない遠方の教室の先生のレッスンには、たとえ「無料体験レッスン」と打ち出しても、そうカンタンには受けてみたいとはならないものです。
それを理解したうえで、生徒にとって無料体験レッスンを受講すると「どんなメリットがあるのか?」、「どんな成果が期待できるのか?」などを具体的に伝えることがとても大切です。
これらを総合すると「教室のホームページや、集客用のページの内容が不十分であること」が、無料体験レッスンの申し込みにつながらない大きな原因だと僕は考えます。
オンラインレッスンでは、生徒は教室の雰囲気を直接見ることができません。
そのため、ホームページなどのWEBサイトがほぼすべての情報源になります。
にも関わらず、ホームページの情報が古かったり、スマートフォンで見づらかったり、レッスン内容が簡素にしか書かれていなかったりすると、お客さまは安心して申し込むことができません。
さらには、ページの内容が不十分で簡素であれば、Google検索などの検索結果にも上位表示されにくくなります。
つまり、検索エンジン対策(SEO)がなされていないことも集客がうまくいかない理由のひとつです。
検索経由で集客するなら、ターゲットとなる生徒が検索しそうなキーワードを意識したページ構成や文章がなければ、そもそもページにたどり着いてもらうことができません。
全国にライバルがいます

「集客が難しい」とお悩み先生の中には、競合調査が不足しているケースも数多く見受けられます。
くり返しになりますが、オンラインレッスンを提供するとき、全国・全世界に存在している教室およびレッスンが競合になります。
それらの中から、先生の教室およびレッスンをお客さまは選ぶわけですね。
だとするなら、先生のオンラインレッスンと他の似たようなレッスンを差別化する必要があります。
それを踏まえると「先生が提供したいレッスンをすでに実施している教室がどれくらいあるのか?」、「それらの教室はどのようにサービスを打ち出しているのか?」などを知っておく必要があります。
そういった“競合調査”によって、効果的な差別化ができます。
競合分析と自教室の強みの棚卸しは、オンラインレッスン成功への第一歩です。
今、お伝えしたポイントを無視していると、どれだけ優れたレッスン内容であっても、その価値が伝わらず、生徒が集まらない状態に陥ってしまいます。
オンラインレッスンは、確かに新たな可能性を広げてくれる仕組みですが「ただはじめれば生徒が集まる」というものではありません。
オンラインレッスンならではの視点で、ターゲットの明確化、情報発信、導線設計、信頼づくりなどを徹底する必要があります。
そして何より「選ばれる理由(=差別化要因)」を明確に持ち、それを発信しつづけることが、オンラインレッスン成功のカギとなります。
オンラインでも「絞り込み」が重要な理由

以上を踏まえて、オンラインレッスン成功のための第一歩として考えてみていただきたいのが「絞り込み」です。
なお「絞り込み」は、オンラインレッスンにかぎらず生徒募集において、つねに大切な概念です。
例えば、従来のように教室を構えて、生徒が教室に通う形態はおのずと「地域」を絞り込んでいますね。
結果的に、生徒さんが通えるエリアが商圏になります。
そして、商圏内にある他教室との違いを打ち出すことで生徒さんは、集まりやすくなります。
しかし、何度もお伝えしてきたようにオンラインレッスンの場合、商圏は全国・全世界になります。
その結果、競合がこれまで以上に激増することになります。
このとき、競合の中には従来の通塾型の教室も含まれますし、全国展開する大手教室が含まれていることもあります。
このような状況下で、オンラインレッスンに生徒さんを集めるためには「絞り込み」は欠かせません。
具体的な絞り込みの方法とは?

もう少し具体的にお伝えするなら、対象とする「生徒さん」を“絞り込む”ことが、有効な手立てのひとつと言えます。
例えば「英語スクールのオンラインレッスン」であればこんな感じです。
- 英検1級対策レッスン
- TOEICで、900点以上をめざす方のためのレッスン
- ~~大学受験対策のための英語レッスン
ちなみに、僕の知人で10年くらい前から「大学受験のための数学指導」をオンラインでやられてとてもうまく行っている方がいます。
また「韓国語」や「ロシア語」をオンラインで教えている方も、うまくいっているそうです。
これらは、あまり見かけない特徴的なサービスだと思います。
そして同時に、対象とする生徒さんが絞り込まれてます。
その結果、競合も少なくなるのでうまくいきやすくなるんです。
もちろん、絞り込むことで市場(顧客数)は縮小します。
ですが、商圏が全国(全世界)になることで十分に生徒数および利益は期待できます。
ページごとの細分化戦略も有効

もしくは、こういう方法もあります。
例えば「英検1級対策のオンラインレッスン」というページを作ったとします。
そして、そのページをSEO対策したり、ネット広告を活用して生徒さんを集めるようにします。
つぎに(または同時に)、別のページで「TOEICで、900点以上をめざす方のためのレッスン」というページも作ります。
そして、そのページをSEO対策したり、ネット広告を活用して生徒さんを集めるようにします。
このように、生徒さんおよびサービスを細分化し、それぞれのページを作り、生徒さんを集めて、それらの総和で、利益を確保する方法も考えられます。
こうした「絞り込み」の方法が、オンラインレッスン成功の第一歩となります。
まとめ

オンラインレッスンは市場が広がる一方で、競争も激しくなっています。
そのような状況下で成果を出すには「どんな生徒に」、「どんなレッスンを届けたいのか?」を明確にし、絞り込み戦略を取り入れることが不可欠です。
広く浅くではなく、深く届くレッスンを設計することで、確実な集客と教室の成長が期待できます。




