「ネット集客に効果的なフレーズを使ったはずなのに、なぜか望まない生徒が来てしまう…」
そんなお悩みを抱える先生は、少なくありません。
本記事では、特定のフレーズを用いた集客が予期せぬ結果を招いたケースをもとに、その原因や解決のヒントを探ります。
単なるテクニックではなく、自分に合った集客法を見つける重要性について考えてみましょう。
ネット集客に挑む先生のお悩みとは?
「ちょっと、ヘンな方が来るようになっちゃって…」
先日、コンサルティングをしたクライアントさんのお話です。
その先生は、これまでネット集客について学び、実践されていらっしゃいました。
僕以外にも、ネットコンサルさんのブログや本を読んだり、セミナーなどに参加したりして学んでこられたそうです。
そして、あるとき“キャッチコピー”についても学ばれたそうです。
先生がおっしゃるには、ホームページなどに「●●」というフレーズを書くと反響が高まると学ばれたそうなんですね。
ちなみに、上記の「●●」とは特定のレッスンの名称です。
例えば「英検対策レッスン」「TOEIC対策レッスン」「~~大学入試対策クラス」みたいな感じです。
先生も実際に、そのフレーズをホームページに記述されました。
すると、本当にそのレッスンを希望する生徒の方たちからの反響がありました。
学んだ集客法がもたらした予期せぬ結果
ですが、そこで先生的にちょっと問題が起きたんですね。
その特定のレッスンを希望される生徒の方さんにかぎって、なぜか“クレーマー”に近い方が来られるんだそうです。
結局、先生的に負担が大きくなり、そのレッスン自体をお辞めになりました。
もちろん「●●」のフレーズも、ホームページから外されました。
安定した教室経営のために、生徒数は重要な要素のひとつです。
だから、たくさんの生徒に来てもらいたいものですよね。
しかしかと言って、クレームまがいのことをおっしゃる方のレッスンは心身ともに負担が大きいはずです。
だから、理想的には先生が望んだ生徒にたくさん来ていただきたいものです。
ちなみに僕の経験上、それはコピーライティングなどでかなりの確率で可能になります。
なぜ望まない生徒が集まったのか?
では、どうして今回ご紹介した先生は、望まない生徒の方たちが集まっちゃったんでしょう?
「●●」というフレーズを記述したことが原因なのでしょうか?
いいえ、僕はそうは思いません。
おそらく、同じフレーズを用いておられる先生は他にもいらっしゃると思うんです。
そして、それによって望んだ生徒が集まっている方もおられると思います。
この先生にとって、望まない成果がもたらされてしまった原因は、そのフレーズを用いたときの先生の「意識」だと僕は考えます。
(先にもお伝えしましたとおり)「●●」というフレーズは、特定のレッスンのことを指しています。
よくよく先生にお話を伺うと、実は、先生はこのレッスンをあまりしたくなかったそうです(その理由も、くわしくご説明くださいました)。
ただ、生徒も増やしたいし反響が上がるならという思いもあって、当初は学んだとおりに「●●」と打ち出されました。
また、コンサルの方からアドバイスされているのでそれをやらないというのも心苦しい部分もおありだったと思います。
なので「あまり乗り気じゃないのでやりません」っていうことが、しづらい状況だったのかもしれないですね。
ですが、結果は先述のとおりです。
「やりたくない」を放置すると起こること
それらを踏まえ、僕が感じていることをお伝えします。
それは「これがうまく行く方法」と言われながらも、実際には成果に結びつかないことがあるということです。
どれだけ優れた方法・ノウハウもそれを用いる方が「使いたくない・やりたくない」と思っていると成果には結びつきづらいんですね。
今回の先生は、ホントはあまりやりたくないレッスンを集客しようとなさいました。
もちろん、背に腹は変えられないときもあると思うんです。
でも、ホンネはやりたくなかったんです。
すると、望んでいない生徒が集まっちゃったんですね。
だから、最終的にはそのレッスンをお辞めになりました。
つまり「●●」と打ち出したから望まない生徒が来られたのではなく、ホントはやりたくないからやらなくていい理由を作り出すために望まない生徒を集めたんです。
ちなみに、上記のことをお伝えすると先生は「合点がいきました」とおっしゃいました。
なので、少なくともこの先生にとっては僕が申し上げた上記のことは、的を得ていたんだと思います。
成功ノウハウのリスクと限界
「こうやればうまく行く」というノウハウって、あると僕は思います。
今回の先生のように、反響が上がるフレーズを用いたら本当に反響は上がりました。
しかし、ここには2つリスクがあると僕は考えています。
ひとつ目は、これまでお伝えしたようにご自身が、ホンネの部分でといいますか意識の部分で拒否反応があった場合望んでいない成果に結びつくことがあるということです。
ふたつ目は、これだけネットが発達した現代では、目に見えるノウハウは簡単に陳腐化するということです。
「●●」と書くと反応が上がるといったノウハウは、あっという間に、みんなが用いるようになります。
すると、お客さまがご覧になるホームページにはどのホームページを見ても同じような言葉ばかりが並んでいるんです。
つまり、どこも同じような教室に見えるわけですね。
特徴が特徴でなくなってるんです。
ですので、ほどなくして反響は下がります。
自分に合った集客法を見つけるために
これらを踏まえて、僕が強く感じているのはこれからのネット集客は主体的に取り組むことが大切だということです。
- 自分に合った方法で
- 自分に合った表現で
- 自分にしかない強みを打ち出す
さらには、生徒の方たちにたくさん来てもらうだけでは十分ではありません。
そのためにも、以下のことを「ご自分で考える」ことが大切です。
- どんな生徒に来てもらいたいのか?
- そのような生徒は、何を求めているのか?
- 生徒に、何を提供するとよろこばれるのか?
- なぜ、私(先生)はそれを提供することができるのか?
- それを、どう伝えるとよいのか? etc
もちろん(くり返しますが)「うまく行くノウハウ」ってあるんです。
それを用いてもいいんです。
ですが「うまく行くノウハウ」を用いる前に、一度、以下について思いを巡らせてみてはいかがでしょうか?
- でも、本当にそれを使いたいのか?
- それを用いて、どんな成果を望んでいるのか?
- ホントにそれを望んでいるのか?
そのうえで、判断し行動に移されるのが僕は大切だと思うんですね。
自分にしかない魅力を育てる
もちろん「自分で考え、判断する」ことが難しい場合もあると思います。
そういうときには、僕らみたいなプロに相談するのもひとつです。
他者からの客観的なアドバイスによって、自分の理解が深まることもあります。
ただそれは、あくまでご自身の考えがあったうえでのほうが望ましいです。
そうすると、そのお考えを踏まえたうえでより最適なアドバイスを受け取ることができます。
ご自分で考えを深めてみるほど、ご自分と向き合う時間が積み重なるほど、それは先生にしかない「独自の魅力」へと結実します。
そして、先生が望んでおられる成果をももたらします。
まとめ
ネット集客には効果的なノウハウが存在しますが、それを取り入れる際には「本当にそれを望んでいるのか」を自問することが大切です。
特に、やりたくないと感じることに取り組むと、思わぬ結果を招く可能性があります。
これからは、自分自身と向き合い「自分に合った方法」、「自分にしかない強み」を主体的に打ち出すことが成功のカギとなります。
他者のアドバイスを参考にしつつも、自分の考えを大切にすることで、理想的な生徒に囲まれた教室運営が実現できるはずです。