ホームページやブログで集客を高めたいと思ったとき、ただ情報を載せるだけでは反響は得られません。
重要なのは「誰に」、「どんなメリットがあるのか」を明確に伝えることです。
今回は、読み手の心を動かし、申し込みへと導く文章に欠かせない“もうひとつのコツ”について解説します。
反響の高いホームページを生み出すスパイスとは?
前回のブログで、思わず申し込みたくなる文章を書くコツは「読み手に、どんな得があるのか?」を伝えることだと、お話しました。
実は、このことを考えると必然的に、思わず申し込みたくなる文章を書く“もうひとつのコツ”を実践していることにお気づきでしょうか?
もうひとつのコツとは「読み手の明確化」です。
「読み手にとっての得」を考えるとき、おのずと「その読み手が誰なのか?」を考えることになります。
例えば「個別指導だから、あなたの苦手な単元に戻って勉強できます!」と謳ったとしても、実際に授業を受けられる生徒さんが、個別が苦手だとしたら、それはあまり得には感じないかもしれません。
だから、上記の文章に得を感じる方とは、おのずと以下に当てはまる方になります。
- わからないことをじっくり教えて欲しい
- 個別で教えてほしい
- 自分のペースで授業を受けたい
- まわりと競争するのが苦手
- 苦手なところを集中して勉強したい etc
このように、
- 読み手の明確化
- 読み手の得
が一致すると、確実に反響は高まります。
無意識に別の読み手が混じるリスク
しかし、僕の経験上これを考える際に、気をつけたほうがいいことがあります。
それは「知らないうちに別の読み手が混じること」です。
当然、生徒さんはひとりひとり個性があります。
そのため、ニーズなどもさまざまです。
ですので、実際には、さまざまな生徒さんにとってのさまざまな得があるんだと思うんですね。
それだけ先生の教室は、魅力的なんだと思うんです。
しかし、ホームページで反響を伸ばそうとするとき、あれもこれも謳ってしまうと反響が伸びないことがあります。
結局、いろんな情報がありすぎて読み手が理解しきれなくなるんですね。
そのため、読み手が誰なのか?を明らかにして「その人にとっての得」に絞って謳ったほうが反響が高まる傾向があります。
対象者ごとにページを分ける工夫
では、それ以外の読み手はどうしたらいいのか?
理想的には、対象者ごとにページを分けるのが望ましいです。
例えば、学習塾のホームページであれば、以下のように分けるといいかもしれません。
「小学生向けのページ」では「中学受験に備えた基礎力の定着」や「学校の授業についていくためのサポート」といった内容を中心に「保護者の方の安心感」を意識して、丁寧な説明を加えます。
また「中学生向けのページ」では「内申点アップのための定期テスト対策」や「高校受験に向けた実力強化」などをメインに、生徒自身の「やる気」を引き出すメッセージを伝えます。
さらに「高校生向けのページ」では「大学受験に特化した志望校別指導」や「共通テスト・二次対策」、「推薦・AO入試サポート」など、進路に直結する具体的な指導内容をアピールするとよいでしょう。
さらに細かく分けることも可能です
例えば、同じ中学生であっても「部活と両立したい子」と「受験一本に集中したい子」では求めるサポートが異なります。
それぞれに向けて専用ページ(ブログ記事でも可)を作成し「短時間で成果を出せるカリキュラム」と「学力の底上げを目的としたじっくり学習」をそれぞれのページで伝えれば、異なるニーズに対応したベネフィットを訴求できます。
また「不登校の生徒向け」や「発達特性のあるお子さん向け」など、特定のニーズを持った生徒さんに対しても、専用ページを用意することで、そのお子さんや保護者の方にとっての“得”がより伝わりやすくなります。
こうして、ページを分けて作成することで、それぞれの対象者に「これは自分のためのページだ」と感じてもらいやすくなります。
その結果、申し込みや問い合わせといった反響も向上します。
ページを分けることは“効率的な集客”につながる
一見すると手間がかかるように思えるかもしれませんが、それぞれの対象者にフォーカスした情報を届けることが、長期的にはもっとも効率的な集客方法になると僕は考えています。
ただ、ある程度、文章を書いたりページ作成の経験があれば、どこまでの対象者をひとつのページ内で表現してもいいか?は感覚的に理解できます。
ですが、理解できるようになったとしても、対象者を絞ってメッセージを伝える方法が一番確実です。
実際のところ、得を考える段階で(無意識に)他の対象者が混じってくると、結局、何が得か?が先生ご自身がわからなくなりがちです。
その結果、文章そのものを書けなくなってしまうこともあります。
大切なことなのでくり返しますが、生徒さんの“得”を考えていると“無意識に”他の生徒さん像が混じってくるんです。
対象者の整理には「紙に書き出す」こと
だからこそ僕は、こういったメッセージを考えるときには「紙に書き出す」ことをオススメします。
ご自身の頭の中身を“見える化”するんですね。
ご自身を“客観視する”とも言えます。
そうすると、他の対象者が混じった場合に気づきやすくなります。
そして本来、対象とすべき生徒さん像にフォーカスできます。
すると、その生徒さん像にとっての得になることも明確化します。
紙に書き出す、ほんのひと手間が反響の高いホームページを生み出すスパイスとなります。
お試しください。
まとめ
反響のあるホームページやブログ文章を作るには「読み手の得」と「読み手の明確化」が重要な鍵になります。
この2つが一致したとき、メッセージはより強く伝わり、申し込みなどのアクションへとつながりやすくなります。
特に、無意識に他の対象が混じらないよう「紙に書き出す」ことで思考を整理することが効果的です。
ぜひ、今日から実践してみてください。