「レッスンの魅力をしっかり伝えたいのに、うまく言葉にできない…」
そんなお悩みを抱える先生は多いのではないでしょうか。
この記事では、思わず申し込みたくなるような文章を書くための“たったひとつ”のコツをご紹介します。
「読み手が得だと“感じる”」文章の書き方を知ることで、教室の魅力をしっかり伝え、理想のお客さまとの出会いにつなげていきましょう。
思わず申し込みたくなる文章を書くコツとは?
「どう伝えたらいいか…難しくて…」
先生方とお話をしていると、ときどき耳にするフレーズです。
ご自身の教室やレッスンの特徴を、どのように伝えるとよいのか?
それがわからずにお困りの先生は、少なくありません。
そのため「文章を書くのが苦手で…」と感じておられる先生もいらっしゃいます。
しかし、文章を書くことが苦手なのは先生のせいではありません。
なぜなら私たちは、学生時代などに「文章の書き方」を習った経験に乏しいからです。
お料理を習ったことがないのに、今すぐおいしい料理は作れないですよね。
それと同じです。
読み手が「得」だと“感じる”ことがカギ
しかし、文章を書くのが苦手でもある“ひとつのこと”を意識するだけで読み手が思わず反応してしまう文章を書けるようになります。
その“ひとつのこと”とは、
ズバリ
「読み手に、どんな得があるのか?」
です。
読み手というのは、お客さまですね。
先生方の場合、レッスン受講を検討しておられる方になります。
また「得」というのは「いいこと」と表現しても構いませんし、広義では「メリット」でも「ベネフィット」でも「Happyなこと」でもいいと思います。
いずれにしても、読み手が「ここ、よさそうだな」と思う文章とは「自分にとって、プラスになる」と感じられる文章と言えます。
よくある教室紹介文が埋もれてしまう理由
「増地さん、私はもちろんそれは理解していますし、そのような文章を書いていますよ」
そのように思われた先生も、いらっしゃるかもしれません。
たしかに、ネット集客やコピーライティングについて、しっかりと学んでおられる先生はたくさんいらっしゃいます。
ですが、大切なことは「読み手にとって得になる文章を書くのではなく」、「読み手が得だと“感じる”文章を書くこと」なんですね。
一例をご紹介いたします。
教室の特徴などを表現する際に、つぎのような文章を見かけることがあります。
「当教室は、少人数レッスンで おひとりおひとりに合わせて指導いたします」
たしかに、読み手にとって得に感じられそうです。
実際に、得に感じる方もいらっしゃると思います。
ですが、最近のホームページやブログでは、上記のような文章をお書きになられている教室さんがかなり多くなっていると、僕は感じています。
つまり、どこの教室も見ても「当教室は、少人数レッスンでおひとりおひとりに合わせて指導いたします」と書かれているんですね。
その結果、読み手はどこの教室も少人数レッスンなので、どの教室が自分にとっていいのかがわかりづらくなっています。
そのため、読み手が得に“感じる”とは言い難い状況が生まれているんですね。
他と差がつく表現に変える2つの方法
では、このような場合どうすればいいのでしょうか?
方法は、2つあります。
ひとつは、他教室にはない特徴を伝える方法です。
そしてもうひとつは、先の特徴を“もう一段”掘り下げて表現できないかを考える方法です。
今回は、後者のほうをもう少しお話しいたしますね。
「当教室は、少人数レッスンでおひとりおひとりに合わせて指導いたします」
このような特徴を考えたときに、こう考えてみてください。
「それが、どうして読み手にとって得になるの?」
少人数で、生徒さんごとに合わせた指導がなぜいいのでしょう?
もちろん、いろんな答えがあると思います。
特徴を掘り下げて「なぜ得なのか?」を伝える
例えば、先のフレーズは学習塾さんなどで見かけることがあります。
学習指導の場合、苦手箇所やつまづいている箇所は、実はそれ以前の単元の未習熟が原因であることが多いんだそうです。
具体例としては、二次関数(中3で習う)が苦手な生徒は、実は、正負の数(中1で習う)につまづいていて、そのために途中式を間違えてしまったりするんだそうです。
それを踏まえると「生徒ごとに合わせた指導」だと、苦手の“根本原因”が見つけやすいということが言えるかと思います。
さらには、根本原因の単元にまで遡って学習できることも「生徒ごとに合わせた指導」だからできることですよね。
学校のような多人数クラスでは、それはなかなかできません。
以上のことから、現代の読み手にとっては「生徒ごとに合わせた少人数指導」と伝えるよりも「苦手な科目を“根本原因”から克服し、成績アップを実現します」と伝えたほうが得に感じてもらいやすくなります。
これを踏まえて、先生の教室に置き換えて、ぜひ考えてみてください。
今、お書きになられている文章をもう一段、掘り下げて考えてみてください。
「それが、どうして読み手にとって得になるの?」と考えてみてください。
そうすると、読み手が得に“感じる”文章が書けるようになります。
まとめ:読み手に「ここ、よさそう」と感じてもらうには
文章の上手・下手に関係なく、読み手に響く文章を書くためのカギは「(読み手にとって)どんな得があるのか?」を伝えることです。
とくに現代の読み手は、情報に敏感で表面的な特徴だけでは反応しづらくなっています。
だからこそ、他と差がつく一文のために「その特徴がなぜ得なのか?」を丁寧に掘り下げることが大切です。
読み手が思わず「ここ、よさそう」と感じてくれるような文章を、今日から意識してみてください。