教室経営において、ネット集客は多くの先生方にとって欠かせない手法となりつつあります。
特にSNSやブログで集客がうまくいっている方も少なくありません。
しかし、それだけでは教室運営のさらなる発展に限界があるかもしれません。
本記事では、SNS集客が順調な先生方にも役立つ「教室のためのネット集客」がもたらすメリットをくわしく解説します。
SNS集客だけでは不十分な理由
「ブログで集客ができているから、“教室のためのネット集客”は私には必要ないかな?…」
いいえ、そのような先生が教室のためのネット集客を導入されると教室経営に相乗効果をもたらします。
僕が提唱している「教室のためのネット集客」は、ネット・パソコンが苦手な先生でもネットから集客ができるようになります。
このようにお伝えするとですね、ネット・パソコンが得意な先生には必要ないと思われるかもしれません。
むしろ、導入していただければ教室経営に大きな成果をもたらします。
SNS集客との組み合わせが生む相乗効果
そこで今回は、SNS集客がうまく行っている先生が「教室のためのネット集客」を導入することでゲットできる3つのメリットについてお話したいと思います。
僕が考えるメリットとはつぎの3つです。
- 1.継続率アップ
- 2.リスク対策
- 3.テストマーケティング
では、それぞれについてくわしくお伝えいたしますね。
1.継続率アップ
まず、ここで解説している「SNS」とは、ブログ・Facebook・Instagram LINE・YouTubeなどを指します。
実は、僕のクライアントの先生にもブログを書いておられる方がいらっしゃいます。
僕がオススメしたのではなく、ご入会くださる前から書いておられたんです。
その方たちを見ていて、わかったことがあるんです。
それは、ブログなどのSNSが、生徒さんの継続率アップを促すということです。
ブログやFacebookなどでレッスンの模様を伝えたり、先生の想いを書き綴ったり。
はたまた、先生のプライベートをちょこっと紹介してみたり…。
これらを生徒さんや保護者の方がご覧になることで、絆が深まって行くんですね。
教室経営を安定化させるうえで継続率は、重要な要素です
いくら10名、20名と生徒さんがご入会くださってもそれと同じくらい退会者がいれば収益は伸びません。
また、退会者がいらっしゃると精神的にもプレッシャーを感じやすくなります。
逆に、生徒さんが長く通いつづけてくださったら入会者とともに、収益は右肩上がりになります。
そのためにも、継続率を高める工夫が必要です。
その工夫のひとつが「絆を深める」ということです。
これは、別の言い方をすればレッスン以外でも、生徒・保護者の方とコミュニケーションを図ることと言えます。
実は、この考え方や方法は目新しいものではありません。
長く教室を経営されていらっしゃる先生などは、昔から「教室だより」といった教室のことを伝える情報誌を毎月、発行しておられたりします。
小学校のときなどに「学級新聞」ってありませんでしたか?あんなカンジですね。
継続率がアップした実例
現代は、それに代わってSNSが使えるんですね。
さて、クライアントの先生で昨年から、LINEで保護者の方とやり取りをはじめられた方がおられます。
結果、これまでに比べて継続率が高まっているそうです。
従来は、小学校卒後などの“節目”で退会する生徒さんが多かったそうです。
けれど、LINEをはじめてからは卒業後も、通う生徒さんが増えたんですね。
また、ピアノ教室の先生の場合はスムーズな値上げが実現できています。
口頭で「来月からお月謝の価格を改定させていただきます」とお伝えになると「わかりましたー」と保護者の方が、ふたつ返事がなんだそうです。
これは、ブログを通じて先生のお考えを理解し、信頼してくださっている成果です。
このようにSNSは、生徒・保護者の方を“フォロー”するツールとしても大きな効果を発揮します。
そして、教室のためのネット集客をはじめると、先生が集客せずとも安定的にネット集客が実現できます。
そうなれば、先生はSNSでフォローに専念できます。
その結果、新規集客と継続率アップが同時にできるようになります。
2.リスク対策
以前、ご自身のホームページが「検索結果から消えた」とご相談くださった先生がいらっしゃいました。
その結果、ネットからの集客が激減したとのこと。
実は、その原因がですねホームページ制作会社が作ったことにあったんです(※僕が作ったものではありません)。
その先生は、もともと無料サービスを使ってご自分でホームページをお作りになっていたそうです。
そして、それが検索結果に上位表示されていてそこから、生徒さんが集まっていたそうなんですね。
そのため、事業が軌道に乗ってきたころより事業や販促を強化しようとプロにホームページを作ってもらったそうなんですね(※僕が作ったのではありません)。
しかし、そのホームページが一向に上位表示されない!
しかも、ご自分でお作りになってたホームページは閉鎖してしまった…。
そして、集客が激減したとお困りで僕にご相談くださったんです。
ただ、この先生が素晴らしかったのはブログをやっておられたことです。
けっこうなアクセスが集まる、アメブロをお持ちでした。
そして、そちらでは通信講座を紹介なさっていたんですね。
そのため、教室への集客は激減したものの、通信講座からの売り上げは確保できていたんです。
その後は、ホームページが上位表示されたのでそこからの集客も復活(※それは僕がやりました!:笑)。
今では、ホームページ経由で教室への集客を実現されています。
ちなみに僕は、アメブロは、通信講座など全国対応できるサービスの集客には向いている媒体だと考えています(とはいえ、原則、商用利用はできませんが)。
僕のこれまでの経験から申し上げると、ネット集客というのは、どれかひとつの集客法に依存するのはリスクが高いと言えます。
検索のみに依存していたら検索結果の上位から消えると、集客できなくなります。
アメブロに依存していたら削除されてしまえば集客できなくなります。
そのような理由から、集客ツールを複数持つことで集客を安定化させるべきです。
そうして、集客へのリスクを分散させるようにしましょう。
3.テストマーケティング
アメブロやFacebookなどで情報を発信していると記事によって、アクセスやいいね!がたくさん集まるものがあります。
または、記事の書き方やタイトルなどによってもアクセスやいいね!の数に違いが出てきます。
これらのデータから、お客さまのニーズを測ることができるんです。
ある英語スクールの先生が「英検に関する記事」を書いたときに、アクセスが大きな伸びを示すことがありました。
このことから、英検に特化したレッスンをはじめられた方がおられます。
こうしたテストと言いますか、市場調査の一環でSNSを活用するのもアリですね。
それによって、より独自性や魅力的なサービスを提供できる足がかりにすることができます。
番外編.新規ビジネスの立ち上げ
これは、フォロワーやお友だちがたくさんいらっしゃる方には有効かと思います。
「たくさん」の目安ですが500人以上は欲しいところです。
このような場合、SNSで遠隔レッスンや通信講座を紹介します。
教室ビジネスの一番のネックは、エリアがかぎられていることです。
しかし、例えばスカイプを使った語学レッスンなどがありますよね。
あのような遠隔レッスンであれば全国展開も可能です。
そして、SNSで集客がうまく行かない原因のひとつにアクセスの「見込み度の低さ」があります。
アクセスがたくさん集まっても、先生の教室に通えない地域の方なら集客はのぞめません。
しかし、そのような方も全国対応のサービスなら一気に見込み度は高まります。
しかも、そのようなフォロワーやお友だちが500人、1,000人、2,000人といたとしたら…。
新規ビジネスとして、新たな収益の柱になる可能性もおおいに期待できそうです。
2000年代から遠隔レッスンを実施
ちなみに、僕はかつて野球スクールのインストラクターとして働いていたことがあります。
当時、そちらの会社で「ビデオクリニック」というのをやっていたんですね。
それは、まずお客さまに、投げる・打つの様子を撮影してもらいます。
そのビデオを送ってもらって、その映像を見ながら解説するんです。
解説の後には、レベルアップのためのレッスン方法を紹介していました。
これが、けっこう送られて来ていたんですね。
いわゆる「遠隔レッスン」の一環だと言えます。
実は、語学だけでなくスポーツでも遠隔レッスンは可能です。
教室集客はつぎのステージへ
以上を踏まえると、僕はコロナ禍を経て教室集客はつぎのステージに来たなと感じます。
まずは「教室集客のためのネット集客」で新規集客を行う。
そして、SNSを活用して生徒・保護者の方との絆を深める。
さらには、継続率・レッスン単価の向上に務める。
そのため、今後さらに発展する教室とそうでない教室の違いを生むのは生徒・保護者の方へのフォローになるかと思います。
実は、ここに強いのがすでにSNSを活用なさっている先生方なんですね。
だからこそ、教室のためのネット集客を組み合わせていただくと教室経営に相乗効果をもたらすんです。
時代は、着々と進んでいます。
ぜひ、現代の最適な教室経営にネットをうまく活用して行きましょう。
まとめ
教室運営を成功させるためには、新規集客だけでなく、継続率の向上やリスク対策、さらには新規ビジネスの展開など、多方面にわたる取り組みが必要です。
「教室のためのネット集客」は、SNSやブログを活用している先生方にとって、これらの課題をクリアする有力な方法となり得ます。
現代の教室経営において、ネットを活用することで可能性は大きく広がります。
この記事でご紹介したメリットを参考に、教室経営の次なるステージに進むきっかけをつかんでみてはいかがでしょうか。