「英語教室を経営しているんですが、大手英語スクールや学習塾の影響で生徒があまり集まりません。どうすれば、生徒を集められるでしょうか?」
英語教室を経営されている先生から、このようなご相談をいただくことがあります。
これをご覧くださっている方は、おそらく何かしら集客について興味をお持ちなのではないかと思います。
また特に、このページに関しては英語教室をおやりになってらっしゃる先生がご覧くださってるかもしれません。
もしくは、これから英語教室をはじめたいという先生がご覧くださっているかもしれません。
さらには、すでに集客をやっていらっしゃるんですけれどももっと強化したいというう先生もおられるでしょうし、これから集客を強化したいとお考えの先生もご覧くださっているかもしれません。
いずれにしましても、このページをご覧くださいましてどうもありがとうございます。
そこで、今回のこちらのページでは英語教室における集客のポイントをお伝えしたいと思います。
教室集客の原則について
英語教室の集客についてお伝えする前に、少し「教室集客の原則」に触れておきたいと思います。
教室集客の原則とは、どんな教室であってもうまく行くための考え方およびそれに基づく取り組みのことです。
そして、教室集客の原則は、大きく分けて3つの取り組みのことを指しています。
まずひとつ目は「コンセプト」です。
先生の英語教室の特徴ですとか、他の教室との違い。
そしてそれによって、どんなお客さまにどんな満足を提供するのか?といったことを端的に言語化したものがコンセプトになります。
つづいてが「成約」です。
コンセプトに基づいて、ホームページやチラシの中身を工夫する取り組みを指します。
ホームページやチラシの中身を工夫することで、申し込みの確率を上げることができるんですね。
さらには、コンセプトに基づいて想定したお客さまに、先生の教室の認知を促すための「集客」がみっつ目の取り組みです。
この3つの取り組みをしっかりと行っていただくと、集客はグッとうまく行くようになります。
では、ここからは英語教室における集客のポイントをお伝えいたします。
英語教室におけるコンセプトのポイント
先ほども申し上げたように、コンセプトというのは先生の教室の特徴や他の教室さんと違い、およびそれによってどんなお客さまにどんな満足を提供するのか?を言語化したものです。
とりわけ、英語教室さんの場合はコンセプトをかなり絞り込むことを意識していただきたいと思います。
コンセプトを“尖らせていく”といった意識ですね。
教室の中でも、とりわけ英語教室というのは競合が非常に多いジャンルのひとつなんですね。
テレビCMで見かけるような、大手スクールさんもあります。
ですので、かなり競争が激化しているジャンルという風に私は考えております。
そして、そのように数ある教室の中から選ばれる必要があるわけですね。
ちなみに、大手スクールさんなどは資金力を背景にバンバン広告宣伝をしていますよね。
そのため「英語教室=大手スクール」という風に、真っ先にお客さまの頭の中には大手スクールが浮かんでしまうと思います。
だからこそ、個人でおやりになってる英語教室さんは“明らかに他とは違う”部分を打ち出さないと、目にも留めてもらえないことが現実的にあります。
ですので、先生ご自身としても、意識的にかなり個性的な教室といった見せ方や打ち出し方をされることをお勧めいたします。
英語教室の尖ったコンセプトとは?
では、例えばどういうコンセプトがいいのでしょうか?
いくつか考えたものを、以下にまとめてみました。
- 基礎から学べる英語教室
- 英語学習の抵抗感を和らげることで、短期間に英語が習得できる
- リスニング力向上専門レッスン
- 英語が身につく勉強法を教える英語スクール
- 英語学習継続のためのコーチングサポート
- 学力に合わせて作ったオリジナル教材で、マンツーマンレッスン etc
ひとつずつ、補足説明させてください。
例えば「英語における主語っていうのは、こういうことですよ」、「be動詞って、こういうことですよ」といったきちんとした定義を小学生でもわかるぐらいの伝え方でレッスンすれば、英語学習における基礎中の基礎が学べるのではないでしょうか。
これが「基礎から学べる英語教室」です。
また、英語学習の抵抗感を和らげることができれば、集中して英語学習が継続でき、その結果、短期間に英語が身につけられるかもしれません。
ちなみに、あくまで尖らせることを強調するために理想的なレッスンとして表現しています(※実際にできない場合もあるかもしれません)。
他には、リスニング力が高まることで英語力が一気に向上するとしたら「リスニング力向上専門レッスン」と謳えるのではないでしょうか。
さらには、英語を教えるのではなく英語が身につくための「英語の勉強法を教える英語スクール」というのもいいかもしれません。
それ以外では、英語学習は一定期間の継続が必要になると思います。
その場合、モチベーションが高く維持できないと学習自体も継続できないと思うんですね。
そこで、英語学習が無理なく継続できる「コーチングサポート」なんていうのも、アリかもしれません。
最後に「マンツーマンレッスンで、オリジナル教材を使ってレッスンいたします。だから、着実に英語がレベルアップしますよ」 といったコンセプトもいいかもしれないですね。
いずれにしても、他の英語スクールさんや特に大手スクールさんが謳えないことは何なのか?を考えていただいてコンセプトを尖らせることがすごく重要になります。
以上の“コンセプトを尖らせる”というのが、他のジャンルの教室とかなり異なる点だと考えております。
英語教室における成約のポイント
上記のようなコンセプトに基づいて、チラシやホームページなどではどういうことを伝えるのか?が成約の取り組みになります。
原則的なことをお話しします、まずはいきなり入会をお勧めするのではなく「まずは、体験レッスンに来てみませんか?」といったメッセージを伝えるべきです。
つまり、チラシやホームページのゴールを体験レッスンへの集客をに定めておかれることをお勧めいたします。
お客さまがチラシやホームページを見た段階では、まだ教室に足を運んでいませんし、直接、先生と会ったこともありませんし、当然レッスンを受けたこともないと思うんですよね。
その状態で、教室に通うこと決断して入会金や月謝を払うのは心理的にハードルが高いと思います。
そこで、つぎに起こしやすい行動として体験レッスンを提案します。
すると、お客さまは行動することで、直接、先生に会えますし、教室に足を運ぶことにもなりますし、レッスンを受けることができます。
それによって、不安点や不明点などが大きく解消できると思います。
その結果、安心して入会を決断できるようにもなります。
ですので、あえて体験レッスンを設けることで結果として入会者数が増えやすいということがあります。
そのうえで、じゃあどんなことを伝えると体験レッスンに来てくれるようになるのか?
お勧めするのは、ネットを活用した方法です。
とりわけ「ランディングページ」を作り込まれるとよいと考えます。
ランディングページとは?
ランディングページというのは、そのページの頭から最後までを読み進めればその教室のことがほぼすべてわかるぐらい情報が網羅的に書かれたページのことです(上図)。
例えば、ランディングページの中ではつぎのようなことをできるかぎりくわしく書いておきます。
- どんな先生がレッスンしているのか?
- どんな内容やスタイルのレッスンをしているのか?
- どういう方たちが生徒として通われているのか?
- 生徒のみなさんは、レッスンを受けることでどういう成果が挙がっているのか?
- 生徒のみなさんは、レッスンについてどんな感想をお持ちなのか?
- 体験レッスンは、どのように進めているのか?
- 教室はどこにある?
- もし継続的に通うとなった場合には、月謝はいくらなのか? etc
このようなことを、すべて書き切るようにします。
そのためランディングページは、結果的に情報量が多くなるためページが縦長になりやすい傾向があります。
もし、これがチラシだとどうしても紙面の関係上で、情報を十分に伝えきれないことがあります。
ですが、ランディングページおよびインターネットメディアだとお客さまが知りたいことを十二分に伝えることができます。
それによって、お客さまとしては安心して体験レッスンに申し込めると僕は考えています。
ですので、ランディングページをしっかり作り込むことが成約においてとても大切と言えます。
クラスごとのランディングページを作るのがベター
英語教室さんには、いろんなクラスがあると思うんですね。
学生さん向けの学校のテスト対策のためのレッスンもあれば、英検対策のクラスもあると思います。
また、TOEIC対策やその他の資格試験対策のクラスもあるかもしれません。
理想的には、それらのクラスごとにランディングページを作って、そのクラスがどんなレッスンをしているのかを伝えることが望ましいです。
英検には英検の特性というのがあると思いますし、TOEICにはTOEICの特性があると思うんですよね。
ですので、クラスごとに「こういう対策をしていますよ」、「こういうレッスンをしていますよ」といったことを伝えられると、より特徴(コンセプト)が際立ちます。
ということで、クラスごとにランディングページが作れるのが望ましいと考えております。
そして実は、クラスごとにランディングページを作ったほうがいい理由は、この後に解説する「集客」にも関係しているんです。
英語教室における集客のポイント
ここでの「集客」とは、ランディングページを見に来てくれる人を集める取り組みになります。
それによって、教室の認知を促すのが集客の目的です。
集客において大切なのは、誰も彼もランディングページに見に来てもらうのではなく、教室に通う見込みの高い方に見に来てもらうことです。
そのためには、つぎの2つの条件を満たしたアクセスを集める必要があります。
- 英語習いたいと思っている
- 先生の教室に通える地域に住んでいる
この2つの条件を満たしていないと、どれだけアクセスが集まってもなかなか申し込みに結びつきづらい傾向があります。
では、2つの条件を満たしたアクセス集めるにはどうしたらいいのか?
お勧めは「検索対策」という手法です。
検索対策とは?
例えば、GoogleやYahoo!などの検索サイトで、検索結果の上位にランディングページを表示させることが検索対策です。
このとき、もっとも大切なことは上位表示をめざす「キーワードの選定」です。
お勧めのキーワードは、教室がある「地域名(市区町村名)」と「英語教室(もしくは英語スクール」を組み合わせたキーワードです。
なぜなら、このようなキーワードは先ほどお伝えした2つの条件を満たしたアクセスを集めることにつながるからです。
検索するユーザーの“検索意図”を考えてみてください。
例えば「葛飾区 英語教室」というキーワードで検索をする人は、どういう意図があって検索しているでしょうか?
それは「葛飾区内のオススメの英語教室は、どこだろう?」といった意図だと推測できます。
このことからさらに推測できるのは、このキーワードで検索する方は先ほど申し上げた2つの条件に合致している可能性が高いということです。
葛飾区内に通える方でないと、わざわざキーワードに「葛飾区」とは入力しないと思うんですね。
なので、上記のような「地域名」と「英語教室」を組み合わせたキーワードで上位表示できると見込み度の高いアクセスが集まるんです。
そして「検索対策」は、比較的、先生ご自身でも対策を取ることができ、それでいてコストもあまりかかりません。
そういう観点からも、検索対策をお勧めしております。
多様化する検索対策
今までであれば、検索対策はGoogleやYahoo!などの検索結果にランディングページを上位表示させることをめざすのみでした。
しかし最近、検索対策は多様化してきています。
例えば、ここ数年で検索結果に“地図”が表示されるようになりました(上図)。
ちなみに、Googleの場合はGoogleマップが表示されます。
これは、キーワードに関連性の高い地域の地図と、その地図の中にあるキーワードと関連性の高い教室が表示されているんですね。
別の言い方をすれば、検索結果の中にGoogleマップでの検索結果が一部表示されているんです。
このとき、関連性の高い上位3教室だけが表示される仕組みになっています。
ちなみに、Googleマップにご自身の教室を表示させるには、あらかじめ「Googleビジネスプロフィール」に登録する必要があります(※登録無料)。
そしてそのうえで、マップ検索対策を行うことで上位表示をめざします。
以上を踏まえて、検索結果に地図でも上位表示されているし、ランディングページも上位表示されてるとなれば、単純に露出は2倍になります。
その結果、より見込み度の高いアクセスが集まりやすくなります。
複数のキーワードで上位表示させるには?
さらには、お客さまが検索するキーワードというのは「地域名 + 英語教室」にかぎりません。
他にどういうキーワードが考えられるかというと、例えば「葛飾区 英検1級」といった資格試験の名称を組み合わせたものです。
英検以外には、TOEIC・TOEFL・IELTSといったキーワードを地域名と組み合わせるケースもあります。
これらのキーワードは、検索する方の意図がより具体的です。
「英語教室を探している」よりも「英検1級の指導をしてくれる教室を探している」というほうが ニーズが具体的ですよね。
このように、ニーズが具体的であればあるほど見込み度の高い方が集まる傾向があります。
さて、先ほど成約ところで「クラスごとにランディングページを作るのが望ましい」とお伝えしました。
そしてそれは、集客での取り組みと関係があるともお伝えいたしました。
勘の鋭い先生なら、もうお気づきでしょう。
キーワードごとにランディングページを作って、それらのページをすべて上位表示させたいんですね。
例えば、英検1級クラスのランディングページを作ったとします。
それは「〜〜市 英検1級」というキーワードでの上位表示をめざしたページになります。
また、TOEICクラスのランディングページは「〜〜市 TOEIC」というキーワードで上位表示をめざしたページになります。
そのように、キーワードごとに対策したランディングページを作っておくほうが情位表示されやすい傾向があります。
逆に、ひとつのページでいろんなキーワードの上位表示をめざすと、結果的にどれも上位表示されないということも起こり得ます。
そういう観点から、クラスごとにランディングページを作るのが望ましいとお伝えした次第でした。
YouTubeで検索対策
他にも、有効な検索対策を紹介いたします。
比較的、検索と相性がいいのが「YouTube」です。
例えば、 レッスン風景の動画を撮影したり、もしくは英検1級の対策ポイントを解説したような動画を撮影します。
そしてそれらを、YouTubeにアップします。
そのうえで、YouTubeの動画を検索対策することで検索結果に上位表示されてくる傾向があります。
しかも、YouTubeはキーワードにもよりますが動画をアップしてから24時間以内に検索結果に上位表示されることもあります。
ですので、検索対策のツールとして活用してもいいんじゃないかと考えております。
ちなみに、YouTubeも1つの動画でいろんなキーワードに上位表示させるのではなく、お客さまが検索するであろうキーワードを想定してそのキーワードに対応した動画を撮影しアップされることをお勧めいたします。
Instagramでの検索が増えている
さらには、検索するメディア自体も多様化しています。
その代表例を挙げると「Instagram」です。
Instagramには、画面の下に虫眼鏡のマークがあります。
こちらをタップすると、検索することができます。
上記画像では「藤沢市 フラダンス教室」というキーワードを入力して、そのキーワードに関連性の高いInstagramが一覧で表示されています。
そして、Instagramでの検索の特徴は写真だけじゃなくて動画も表示されていることです。
この動画は、Instagramの「リール」というショート動画です。
映像だと、つねに人が動いていたりしますので目に留まりやすい傾向があります。
しかも、動画は表示されてるエリアが写真と比べて縦に2倍くらい広いんですね。
つまり、表示されてるエリアが広く動画で表示されているため、目立つのでタップされやすいんですね。
さらには、Instagram自体が年々ユーザー数が増えていることも手伝って、Instagramで検索をするユーザーも増えています。
それらの観点から、Instagramでの検索対策も有効であると考えています。
ランディングページへの導線を作る
以上のことから、現代は検索する機会が多様化しています。
ただ、今ご紹介した「地図検索」・「YouTube」・「Instagram」 は、これらのメディアだけで入会や体験レッスンへの申し込みをめざすべきではありません。
それよりも、よりくわしい情報を知っていただくために、ランディングページへのリンクを張っておいて、そちらに誘導することをお勧めします。
なぜなら、それらのメディア単体では情報量が少なくて十分にお客さまに教室のことを知っていただくことが難しいからです。
そのため、ランディングページをしっかり作り込んで、そちらに誘導します。
ランディングページを見てもらえれば教室のことがしっかり伝わり、申し込んでもらえる確率は高まります。
まとめ:英語教室の生徒募集について
- コンセプトをかなり尖らせる
- 体験レッスンへの集客をめざす
- クラスごとにランディングページを作り込む
- 検索対策で、見込み度の高いお客さまにリーチする
以上が、英語教室さんにおける生徒募集のポイントになります。
できることからチャレンジしていただくと、今より生徒の方たちが集まるようになるはずです。
ぜひ、ご活用いただければと思っております。
最後までご覧くださいまして、感謝いたします。
追伸
このブログの内容を、以下の動画でもご覧いただけます。
また、教室集客の原則については以下のブログまたは動画でご覧いただけます。