さて、ビジネスの世界でよく耳にする、つぎの格言をご存知ですか?
「お金持ちになりければ、お金持ちとつき合いなさい」
この格言には、以下のような意味があるそうです。
お金持ちと行動をともにすることで、お金持ちの振る舞いを目の当たりにするようになります。
すると、自然にお金持ちの価値観や言動が身について行くそうなんですね。
それによって、自身も価値観や行動が変わり、実際にお金が得られるようになるのだそうです。
このことから、お金持ちになるためには「考え方」を変えて行く必要があるようです。
すると「行動」が変わって来る。
これは、僕も共感するところです。
売り上げが伸びたら、先生を雇う!?
例えば、クライアントの先生から、このようなご相談をいただくことがあります。
「売り上げが伸びたら、先生を雇いたいんです」
従来、先生お一人で教えていたレッスンが(先生が)二人になれば、同時刻にそれぞれのクラスでレッスンが開講できます。
それによって、売り上げをさらに伸ばすことができます。
僕自身、このようなご相談を幾度となく耳にしてきました。
そして、僕の経験だけで恐縮ですが誤解を怖れず申し上げますと、上記のような考えをしているうちは先生を雇えるだけの売り上げになかなか達しません。
先生が雇えるようになる「考え方」とは?
逆にうまく行く「考え方」はこうです。
「今の売り上げの中で、先生を雇うことができないだろうか?」
この考えを持ちはじめると先生を雇え、売り上げも伸びはじめます。
この考え方は、今の売り上げの範囲内で先生を雇うことを考えはじめます。
そうすると、その時点では週1回とか、1日2~4時間くらいの就労時間でしか雇えなかったりします。
人件費がかかるからですね。
けれど、たとえ週1回や1日2~4時間であっても従来よりも、そのぶんの売り上げは伸びはじめます。
もしくは、週1回や1日2~4時間、先生に“自由な時間”が増えることもあります。
その時間で、新しいレッスンを企画したり、新しいスキルを学ぶ時間に充てるようになります。
つまり、つぎの売り上げを生み出すための時間を確保することにつながっています。
このように、状況が変わりはじめると、それに見合う現実がやって来ます。
さて、ここからが今回のポイントです
冒頭の格言を通じて、望んだ成果を得るためには「考え方」が大切だとお伝えしました。
しかし実は、望んだ成果を得るために「考え方」よりも大切なことがあると僕は考えています。
それは
「環境」
です。
“考え方”の形成に影響をおよぼしているのが「環境」なんです。
お金持ちになりければ、お金持ちとつき合いなさい
冒頭の格言を思い出してください。
「お金持ちになりければ、お金持ちとつき合いなさい」
これは、お金持ちとつき合うという「環境」を得たことによって“お金持ちマインド”が身につきやすくなり、結果的に自身もお金持ちになれることを表しています。
“お金持ちマインド”を身につけるだけなら現代なら、本などでも学べると思うんです。
もしくは、オンライン教材などでも学べるはずです。
しかし、従来の“環境”が日常業務や家事や雑事に忙殺されていたらどうでしょう?
そのような環境下だったとしたら、いくら、お金持ちになる意志があったとしても学ぶ時間すら取れないかもしれません。
結果、お金持ちにはなれないかもしれません。
現実を変えるなら、環境を変えるのが早い
このように、目の前の現実というのは「意志(考え方)」よりも「環境」に左右されることのほうが多いと僕は考えています。
そしてもう一度、先ほどの“先生を雇う”ことに戻りたいと思います。
先ほどのケースでは、従来の状況(環境)から実際に「先生を雇う」という“環境”に変化しているんですね。
その結果、売り上げを伸ばすためにより具体的・実践的な考え方に変化するんです。
さらには、実際の行動までもが変化しています。
つまり、変化の段階というのは下記の順番だと僕は考えます。
環境 ⇒ 考え方 ⇒ 行動 ⇒ 望んだ成果
ですので、もし先生が望んだ成果を手に入れたいとお考えなら、まず「環境」を変えてみられることをオススメします。