無料体験レッスンの「価値の伝え方」で差がつく教室ビジネスのネット集客術

いきなりですが、最近ではZoomといったオンライン通話アプリを活用する場面が増えてきました。

しかし、ご年配の方にとっては「パソコン」、「インターネット」と聞くだけで難しそうに感じてしまうこともあります。

今回は、そんな方々にも安心してZoomに親しんでもらえる工夫が、教室ビジネスにも応用できるというお話をしたいと思います。

Zoomがハードルになるご年配の生徒さんへ

Q.もし、Zoomをパソコンが苦手なご年配の生徒さんに奨めるとしたら、どのようにするといいと思いますか?

Zoomとは、オンラインのビデオ通話アプリです。

しかし、パソコンやネットが苦手な生徒さんにはハードルが高いことも事実です。

「パソコン」とか「ネット」と聞いただけで、抵抗感を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、そのような方でも抵抗感を和らげ、Zoomを使いたくなる方法があります。

それは、つぎのような情報を伝えてあげることです。

「Zoomができると、遠方に住んでいるお子さんやお孫さんの顔を見ながら好きなだけお話できますよ」

このように、Zoomがその方にとってのメリットになることを教えてあげるんですね。

とりわけ、ご年配の生徒さんならお孫さんがおられる方もいらっしゃるでしょう。

そこで、Zoomならお孫さんの顔を見られることを伝えてあげます。

価値を伝えることの重要性

これは、別の見方をすれば「価値を伝える」ということです。

Zoomを使うことがハードルの高いことであっても、それが価値あることだと感じると、人は行動したくなるわけですね。

そして同じことが、教室ビジネスにおいても言えます。

レッスンが価値あるものだと感じられたらお客さまは、高額なレッスンであってもよろこんで申し込んでくださいます。

逆に、価値を感じられなければたとえ、無料でも反応しません。

そこで、僕がお勧めしたいことは「無料体験レッスンの価値の最大化を図ること」です。

ちなみに、有料での体験レッスンであっても同じです。

体験レッスンの役割とは?

僕は、教室ビジネスの場合「ネット集客のゴールは体験レッスンへの集客」だと考えています。

入会をゴールにはしていません。

まず、ホームページを見た時点でのお客さまは以下の状態です。

  • まだ、先生に会ったこともありません
  • まだ、教室に足を運んだこともありません
  • まだ、レッスンを受けたこともありません

その状況で、入会金を支払い毎月通いつづけることを決めるのは心理的にハードルが高いと思うんですね。

そこで、体験レッスンが役立ちます。

体験レッスンを受講することで、生徒さんは以下の状況に変わります。

  • 先生に会うことができます
  • 教室に足を運ぶことができます
  • 実際に、レッスンを受けることができます

これらの経験によって、入会の可否について判断ができると考えています。

そのため、体験レッスンの参加者数の増加は結果的に、入会者数の増加につながります。

そこで、体験レッスンの価値の最大化が必要になります。

たしかに「無料体験レッスン」というだけでも価値はあるとは思います。

しかし、お客さまの立場で考えるといくら無料であったり低価格のレッスンであっても、教室に行くまでに交通費がかかっているかもしれません。

また、レッスンを受けるためには時間や労力がかかります。

それらを踏まえると、今までよりも価値を伝える必要性が高まっていると、僕は感じています。

「行かないとソン」と思ってもらうには

言葉で表すなら「この内容のレッスンが無料(または低価格)で受けられるなんて行かないとソンだよね!」と思ってもらえるような価値の伝え方が必要だと思います。

そして「価値の伝え方」にはさまざまな方法があります。

その中で、スタンダードな方法をひとつご紹介します。

それは「レッスンのながれ」をくわしく伝えることです。

例えば、レッスンのはじめにカウンセリングを行うとします。

そこで、レッスンのながれの中で、カウンセリングに関して以下のようなことを記述します。

  • なぜ、カウンセリングをするのか?
  • どんな内容を伺うのか?
  • どんなことに答えていただきたいのか?
  • それによって、生徒さんにとってどんなメリットがあるのか?

その後、レッスンがはじまるのであればレッスンに関することを記述します。

そのときには、以下のようなことを記述するのがよいでしょう。

  • レッスンは、通常クラスに混じって行うのか?それとも、体験専用のクラスなのか?
  • マンツーマンなのか、少人数なのか?
  • 他に生徒さんがいる場合、どのくらいの年代や性別、スキルなのか?

また、生徒さんのペースに合わせて行うことや、わからないことなどを質問できる時間があることなども伝えるといいと思います。

そして、まとめの時間で「レッスンや、生徒さんごとのポイントをおさらいする」や「今後、継続される場合のコースや内容、価格についても説明する」といった情報を伝えるようにします。

「価値の伝え方」がもたらす2つの効果

このような感じで、実際の体験レッスンのながれをできるかぎりくわしく伝えるようにしてみてください。

また、ひとつひとつのくだりにおいて写真があるとよりわかりやすく伝わります。

このような価値の伝え方によって期待できる効果が2つあります。

ひとつは、体験レッスンへの申し込みが増えることです。

上記のように、レッスンの内容をくわしく伝えているホームページはあまり見かけません。

その中で、先生のホームページがくわしく情報を伝えていると他の教室との差別化要因になります。

また、生徒さんとしても先生の教室なら、安心してレッスンが受けられそうと感じます。

その結果、体験レッスンの申し込みが増えます。

ホームページが教室の印象を決める

もうひとつは、入会者も増えるようになります。

先ほどもお伝えしましたが、レッスンの内容を丁寧に記述しているホームページはあまり多くはありません。

そのため、それをご覧になったお客さまは、こう感じられます。

「ホームページの内容がとても丁寧だから、きっとレッスンも丁寧に教えてくれるに違いない」

事実、僕のクライアントの先生方の教室に入会される生徒さんからは、このような言葉が聞かれるそうです。

つまり現代は、ホームページの印象がそのまま教室や先生の印象に直結しているんですね。

こういった事情からも「価値を伝える」ことの必要性は、ますます高まっていると言えます。

まとめ

お客さまが感じる抵抗感を和らげるには、その人にとっての具体的なメリットを伝えることが大切です。

その一環として、無料体験レッスンの価値を丁寧に伝えることで集客や入会率の向上につながります。

そのために、レッスン内容や流れを具体的に提示し、生徒さんが安心して一歩を踏み出せる環境を整えることこそが、信頼と成果を生み出す鍵となるのです。

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