教室経営者のための時間管理術|忙しくても効率よく動けるコツ

教室経営者の皆さん、毎日忙しく過ごされているのではないでしょうか?

授業の準備や振替対応、生徒との個別面談、さらにはブログやSNSでの発信など、やるべきことが山積みで、「時間がいくらあっても足りない」と感じることも多いはず。

しかし、時間をうまく管理し、自分の人生をコントロールする意識を持つことで、仕事もプライベートも充実させることができます。

今回は、そんな忙しい教室経営者のために、時間管理の重要性とその実践方法についてお話しします。

忙しすぎる教室経営者の日常

教室の先生方、経営者の皆さんは、さまざまな仕事を抱えていると思います。

当然、レッスンや授業を行うでしょうし、それに伴って準備も必要になります。

また、生徒が急にお休みになった場合、その振替のスケジュール調整もしなければなりません。

さらに、生徒からの相談に個別対応することもあるでしょう。

さらには、経営という視点では、ブログを書いたり、SNSを発信したり、チラシを作成して配布するといった集客活動も必要になります。

それ以外にも、ご自身のスキルアップのためにセミナーやワークショップに参加し、新たな知識や経験を積み重ねて、今後の事業展開を考える時間も大切です。

家庭と仕事、両立の時代における時間の重み

もちろん、仕事だけをしているわけにはいきません。

現代では、男性も女性も仕事を持ちながら、家事や育児にも積極的に関わる時代です。

そのため、仕事以外の時間の使い方も考えなければなりません。

そして、心身を休めるための自分の時間も確保する必要があります。

こうしたことを考えると、時間管理の重要性が改めて浮き彫りになります。

すべてのことを自分ひとりでこなすのは、現実的ではありません。

そのため、何かをやめる決断をしたり、誰かに仕事を任せることも必要になってきます。

そして、時間管理をする上で、私が最も大切だと考えているのは、「何のために時間を管理するのか?」という目的です。

時間を管理する目的とは?

時間管理の目的は、単にスケジュール通りに仕事をこなしてミスを減らすことではありません。

また、「経営者としてバリバリ働いて稼がなければならないから」、「怠けてはいけないから」といった理由で時間を管理するのも違います。

むしろ、時間管理を通じて「人生は自分でコントロールできる」という意識や感覚を養うことこそが、本来の目的だと私は考えています。

時間を管理しようとしても思うようにいかないこともありますし、うまくできなかったときに落ち込むこともあるでしょう。

しかし、時間に追われるのではなく、自分が時間をコントロールする意識を持つことが大切です。

時間の積み重ねが、人生そのものです。

だからこそ、時間をコントロールできるようになれば、自分の人生もコントロールできるようになると私は考えていますし、そうした意識や感覚が研ぎ澄まされていくのではないかと思います。

経営者におすすめの時間管理術「早起き」

そこで、時間管理の一つの方法として、私がぜひおすすめしたいのが「早起き」です。

日本でも欧米でも、大きな成果を上げている経営者の多くが早起きを習慣にしています。

実際に調べてみると、彼らは早起きをして何をしているのかというと、仕事ではなく「自分のやりたいこと」に時間を使っているケースが多いのです。

例えば、新聞や本を読んで知識を増やす時間にしたり、シャワーを浴びて気分をリフレッシュしたり、ランニングやヨガ、ストレッチをして体を整えたりする。

また、家族とゆっくり朝食をとるなど、自分のための時間を確保するために早起きをしているのです。

もちろん、そういった時間の中で、今後の経営について考えていこうというケースも多いんですけれども、むしろ先ほど紹介したようなランニングをするとか、ヨガをするといった、自分がやりたいことに時間を費やしている経営者の方が多いという印象があります。

成功者が実践する早起きの理由

では、どうして早起きをしてまでそれをするのかというと、早起きをすると、まだ世の中全体が目覚めていない時間帯であることが多く、余計な邪魔が入りにくいからです。

日中に自分の時間を確保しようとしても、問い合わせが来たり、お客様が来たり、あるいは部下から質問のメールが届いたりと、さまざまなことが発生して、なかなか自分の時間を確保するのが難しくなります。

しかし、早朝であれば、そういった邪魔が入りにくいため、自分の時間を確保しやすいのです。

だからこそ、早起きをする経営者が多いのではないかと思います。

そして、早起きをして何をしているのかというと、先ほどからお話ししているように、自分がやりたいことをしているわけです。

つまり、自分の欲求に基づいて行動しているということですね。

早起きをしている経営者の多くは、自分のやりたいことのために早起きをしています。

それは、「○○したい」という欲求に基づいた意識で早起きをしているということです。

義務感で起きる vs. 欲求で起きる

それに対して、義務感で起きている人も世の中には多いのではないでしょうか?

それを確認するために「なぜ朝起きるのか?」という質問を、自分自身にしてみてください。

あるいは朝、目覚ましが鳴って起きるときに、心の中でどのような声が聞こえているかを考えてみてください。

代表的な答えが以下です。

  • 「朝だ、仕事に行かなきゃいけないから起きないと」
  • 「朝だ、家族の朝食を作らないといけないから起きないと」
  • 「お弁当を作らないといけないから起きないと」
  • 「洗濯をしないといけないから起きないと」

このように「〜〜しなければいけない」といった、義務感で起きているケースが少なくありません。

義務感で行動していると、「仕事に行かなければならない」、「洗濯をしなければならない」、「家族の朝食を作らなければならない」など、他者の影響を受けて自分が起きるという状況になります。

そのため、無意識のうちに「自分は、まわりにコントロールされている」という感覚を持ってしまうリスクがあるのです。

自分の欲求に基づいた行動がもたらすもの

では、欲求に基づいて起きている場合はどうでしょう?

おおよそ、つぎのような答えが返ってきます。

  • 「明日の朝は起きて、ヨガを○分間しよう」
  • 「シャキッと1日を始めたいから、明日はランニングを楽しもう」

このように、ポジティブな意識で早起きをしています。

そして、こういった行動を毎日のように繰り返していくことで、自分が「やりたいことをこなしている」という感覚が生まれます。

自分の人生をコントロールする感覚を育む

「やりたいと思ったことを、やりたいようにできている」という実感が積み重なれば、「自分は人生をコントロールできるんだ」という意識が、無意識のうちに芽生えやすくなります。

そして、「自分は人生をコントロールできるんだ」という意識を持つことで、時間の管理もしやすくなるのです。

逆に、「いつも自分は誰かにコントロールされている」と感じていると、いざ自分でスケジュールを立てたとしても、「周りからこれをやってほしい、あれをやってほしい」と頼まれるたびに翻弄され、スケジュール通りに進まないということが起こってしまうのではないでしょうか。

ですから、まずは「自分の人生をコントロールできている」という感覚を芽生えさせ、強化していくために、早起きを始めてみることをお勧めします。

早起きの第一歩は「寝る時間」を決めること

ちなみに、早起きのコツについてもお伝えします。

僕自身、今この記事を執筆している現在、毎日3時50分に起きています。

そこで、早起きを続けるためのコツとして、僕が実践しているのは、「寝る時間を先に決める」ということです。

多くの人は「何時に起きるか」を決めがちですが、それよりも「何時に寝るか」を先に決める方が重要です。

例えば、「明日は早起きしよう」と決めたとき、多くの人は「何時に起きよう?」と考えます。

「6時に起きよう」、「5時に起きよう」といった具合ですね。

しかし、寝る時間を決めずに早起きしようとすると、結果的に睡眠時間が短くなってしまいがちです。

そうすると、どうしても眠気に勝てず、早起きを続けることができません。

実際に、かつての僕自身がそうでした。

何度も早起きに挑戦したものの、挫折してしまったときは、いつも「起きる時間」ばかり決めて、「寝る時間」は決めていなかったのです。

その結果、睡眠不足になり、眠くて続かなくなり、三日坊主で終わってしまう。

そして、「自分は早起きができないんだ」と自己嫌悪に陥る……。

こういったことを、何度も繰り返してきました。

1日の集中度も向上します

しかし、「何時に寝るか」を先に決めるようにしたことで、早起きが習慣化できるようになりました。

また、寝る時間を決めると、1日の活動のデッドラインを明確にできるため、「この時間までにこれを終わらせなければならない」と意識するようになり、仕事や活動の集中度が上がります。

結果として、日々の活動が促進され、早起きがよりスムーズにできるようになるのです。

そして、あらかじめ決めておいた「この時間内に終わらせよう」と思っていたことを達成できれば、「やり遂げた」という達成感を感じることができます。

それは、人生を自分でコントロールしているという感覚を強化する一因にもなります。

そして、早起きをして行うことは、自分が本当にやりたいことがよいですね。

これから早起きをしようと考えているのであれば、「今時間があれば、こういうことをやりたいな」と思っていたことや、「前々からやりたかったけれど、忙しくてなかなかできなかったな」ということを、早起きをして取り組むとよいのではないでしょうか。

それが結果として、自分の欲求に基づく行動になります。

そうすると、一日を「自分の欲求」からスタートさせることができますよね。

「時間管理のマトリックス」とは?

ここまで、早起きと、それによって欲求に基づく行動を起こしてみることの大切さについてお話ししました。

そして、それによって「自分は人生をコントロールできているんだ」という感覚を強化していきましょう、という話をしました。

ここで、この効果について、別の角度からもご説明したいと思います。

時間管理に関する理論のひとつに、スティーブン・R・コヴィー博士が提唱した考え方があります。

コヴィー博士は、世界的な名著『7つの習慣』の著者であり、この本の中で、「成功」や「効果的な人生を送るための原則」を体系化しています。

その中に、「時間管理のマトリックス」という考え方があります。

コヴィー博士は、人間の活動を大きく4つの領域に分類しています。

まず、第1領域は「緊急かつ重要なこと」です

例えば、お客様からのクレーム対応などは、緊急性が高く、なおかつ重要なことに該当します。

次に、第2領域は「緊急ではないが、重要なこと」です

例えば、健康維持のための運動や、将来のための学習などがこれに当たります。

これらは今すぐに取り組まなくても大きな問題は発生しませんが、長い目で見たときに重要な活動です。

第3領域は「緊急ではあるが、重要ではないこと」です

例えば、目的のない会議や、気乗りしない飲み会などが該当します。

一見、やらなければならないように思えますが、本当に重要かどうかは疑問が残る活動です。

最後に、第4領域は「緊急でもなく、重要でもないこと」です

例えば、何気なくスマホを見て、SNSを眺めているうちに、気づけば1時間経っていた……といったような活動がこれに該当します。

第2領域の活動が重要

コヴィー博士は、「人生を効果的に、豊かに生きるためには、第2領域の活動が重要だ」と述べています。

緊急ではないけれど、長期的に見て重要なことに時間を使うことが、充実した人生を送るためのカギになるのです。

そして、早起きをして「自分が本当にやりたいこと」に取り組む時間を確保することは、この第2領域の活動に該当することが多いのです。

例えば、多くの経営者が、朝の時間を活用して新聞や本を読み、知識を蓄えています。

こうした知識は、今すぐ役に立つとは限りませんが、将来の経営判断に役立つ可能性が高いのです。

また、ランニングやヨガ、ストレッチなどの運動を朝に行うことで、健康を維持し、長期的に経営を続けるための土台を作ることができます。

これらもまた、第2領域の活動に当てはまります。

早起きで第2領域の時間を確保

しかし、現実には、私自身を含め、多くの人が「第1領域」、つまり「緊急かつ重要なこと」に多くの時間を割いてしまいがちではないでしょうか。

だからこそ、意識的に「第2領域」の活動に時間を確保することが大切なのです。

そのために、「早起きをして、自分が本当にやりたいことを行う」という習慣を身につけることが、とても有効なのです。

例えば、その日のレッスンを行うことは、当然やらなければならないため、緊急度が高く、重要ですよね。

また、先ほどもお話ししたクレーム対応も、緊急かつ重要なものに当たります。

一日の活動を書き出してみると、第1領域に該当するものが多かったり、あるいは第3領域や第4領域に分類されるものも含まれていたりするかもしれません。

つまり、第2領域の活動が不足しているケースが、意外と多いものです。

長い目で見て重要なことにフォーカス

経営という観点から考えると、保護者からのクレームに対応することは緊急度が高く、重要なことではあります。

しかし、そもそもクレームが発生しないような経営体制を整えることの方が、長期的にはより重要だといえます。

「お客様にとって、こう変えた方が便利だから、このように改善しよう」といった第2領域の活動にしっかりと時間を確保できるようになれば、結果的にクレーム自体が発生しにくくなるのです。

また、「先生がいなければ授業が成り立たない」という状況であれば、先生の健康を維持することも大切ですが、先生以外の講師でも指導できるように育成していくことも必要になってきます。

しかし、講師の育成は短期間で完了するものではなく、時間がかかるものです。

だからこそ、「長い目で見て重要なこと」には、今のうちから取り組む必要があります。

こうした活動も、まさに第2領域に該当するものです。

このように、緊急ではないけれど長期的に見て重要な「第2領域の活動」をいかに確保するかが、時間管理のポイントになります。

そして、早起きをすることで、第2領域に時間を充てやすくなります。

さらに、自分がやりたいことに取り組むことで、結果的にそれが第2領域の活動になっている場合も多いのです。

ぜひ、この「第2領域」という考え方を意識して、早起きを活用し、自分のための時間に充ててみてください。

時間管理のポイント

日々の活動は、どうしても第1領域(緊急かつ重要なこと)に追われがちです。

しかし、そればかりに対応していると、常に時間に追われ、誰かに振り回されているような感覚に陥ってしまいます。

そうならないためにも、ぜひ早起きをして、自分がやりたいことに時間を割く習慣をつけてください。

その結果、自分の時間を確保しながら、長期的な経営改革にも取り組むことができます。

そして、それを地道に続けることで、結果的に「先生以外の人も指導できる環境」や「お客様が常に満足できるレッスン環境」を構築できるようになります。

そうなれば、時間的にも精神的にも、さらには肉体的にも、そして経済的にも、余裕を持って経営を続けていくことができるでしょう。

ということで、時間管理術の第一歩として、ぜひ「早起き」をおすすめしたいと思います。

この内容が、少しでも参考になれば嬉しいですし、これをご覧の皆さんの中から、ぜひ早起きにチャレンジしてみる方が出てきたら、とても嬉しく思います。

まとめ

時間管理とは、単にスケジュールを効率的にこなすことではなく、「自分の人生をコントロールする感覚を育むこと」にあります。

特に、早起きを習慣にすることで、自分の欲求に基づいた行動を朝の時間に取り入れることができ、日々の充実度が増していきます。

また、スティーブン・R・コヴィー博士の「時間管理のマトリックス」を参考に、重要なことに時間を投資する意識を持つことも大切です。

「やるべきこと」に追われるのではなく、「やりたいこと」を中心に時間をデザインすることで、仕事もプライベートもより豊かになるはずです。

ぜひ、今日から自分に合った時間管理術を実践してみてください!

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