「教室の経営を安定させ、成果を向上させるために必要な要素とは何でしょうか?」
多くの成功している先生方が共通して持っているもの、それが「ミッション」です。
今回は、ミッションが先生方の業績にどのような影響をもたらすのか、具体的な事例を交えながらご紹介していきます。
ミッションとは何か?
「ミッション」とは日本語では「使命」ですね。
教室においては「何のために、教室をやっているのか?」、「教室およびレッスンを通じて世の中に何をもたらしたいのか?」など。
これらが、ミッションではないかと僕は考えています。
ちなみに、僕のミッションは「真の自由を実現する」です。
「真の自由」とは、肉体的(健康)自由・精神的自由・経済的自由の3つの自由を手にした状態です。
ですので、売り上げが伸びてもムリをして体を壊したり、ストレスフルになるなら、それは真の自由ではありません。
逆に、まわりから見て、収入が十分でないという人であっても、それによって心身の健康や生活が脅かされることはなく日々を幸せに感じて過ごせているなら、それは真の自由を手にしていると言えます。
先生ご自身にとって、何が心地よくて、何がそうでないのか?を正しく認識し、どうすれば先生にとっての真の自由を実現できるか?
それを、セッションを通じて実現をめざすサポートを行っています。
ミッションが業績に与える影響
さて、僕だけでなくクライアントの先生方もミッションを掲げて日々、取り組んでおられます。
そして、僕の経験上、ミッションを明確にお持ちの先生ほど業績がいい状態で安定している傾向があります。
なぜ、ミッションがある先生は業績がいいのでしょうか?
その理由ついて、今回は、3つのことをお話したいと思います。
理由1:教室が安定化する意識に変わるから
まずひとつ目です。
業績を伸ばし、安定させるうえで「意識」を僕は重視しています。
「意識」の置きどころによって、業績が左右されるんですね。
「意識」の重要性をお伝えするうえで空手教室の先生が教えてくれた「板割り」の話がとても参考になると思います。
テレビなどで、空手家が正拳突きで板を割る試技をご覧になったことはありませんか?
空手家に正対した人が、両手で持った板を胸の高さぐらいに上げて構えています。
その板を、空手家が正拳突きで真っ二つに割るっていうアレです。
このとき「板を割る」という意識を持つと、実は板は割れにくいんだそうです。
そうではなくて、板を持って構えている人の“胸を突く”意識だと割れやすいのだとか。
板を割るために、板の“その先”にある胸を突く意識を持つんですね。
そのほうが、結果的に、余計な力みがなくもっとも力強く、板を突くことができるのだそうです。
これは、同じ人がやっても、意識の置きどころで結果が変わるんだそうです。
では、これを大胆にもビジネスに置き換えて考えてみたいと思います。
「売り上げアップ」の“その先”にあるものが「ミッション」だと僕は思うんですね。
売り上げが伸びるということは、それだけ、お客さまが増えるということ。
それだけ、世の中に貢献しているということ。
それだけ、ミッションを実現しているということ。
だとするならば、「ミッションの実現」に意識を置くほうが結果的に「売り上げアップ」も実現しやすいと言えるかもしれません。
そのほうが、余計な雑念に苛まれることなく余計な取り組みや遠回りな取り組みをすることなく最短で、売り上げを伸ばせるのかもしれません。
というか、僕のクライアントさんにかぎってはその傾向が強いと感じます。
理由2:感情が安定するから
つぎに、ふたつ目です。
ミッションをお持ちの先生は、感情的にも安定している傾向があります。
目の前の成果や取り組みに対して、あまり一喜一憂されないんですね。
以前、約200社の顧問先を抱える税理士の方から、こんなことを伺いました。
その方が、200社の財務状況を見てきてわかったことがあったそうです。
それは、中小企業規模までの会社は、社長さんのメンタルと売り上げに相関関係があるということです。
つまり、中小企業までは社長さんが一番の稼ぎ頭なんだそうです。
そして、社長さんの気分がいいと社長さんの行動力が高まるんです。
逆に、社長さんが落ち込むと行動が止まるんだそうですね。
それに併せて、売り上げも上下動するようです。
それを聞いて、僕は、こう感じました。
「淡々と行動できたほうが、業績は安定する」
ですので、ビジネスの観点で見れば感情の起伏が少ないほうが業績は安定するのだと思いますね。
そして先述のとおり、ミッションをお持ちの先生ほど感情が安定している傾向があります。
それも、業績の安定化をもたらす要因のひとつなんだと、僕は考えています。
理由3:(なぜか)引き寄せの法則が働くから
そして、みっつ目です。
みっつ目も、本当に信じられません。
ただ、実際に起こったことをお伝えいたしますね。
クライアントさんで、岡山でピラティススタジオを経営されている方がおられます。
その方のミッションは「ピラティスで岡山をHappyに!」なんですね。
この言葉を、僕とのセッションで明確に“言語化”できました。
そして、このミッションを掲げてから、まず、この先生は指導者を養成するクラスをはじめられました。
ピラティスで岡山をHappyにするために、自分と同じレッスンができる人材を育てる必要性を感じたからです。
そして、実際にそのクラスには受講生が集まりました。
これだけでも、売り上げアップを実現されています。
ただ、スゴいのはここからです。
その後、知人の紹介で、ある“アスリート”のリハビリを担当することになったそうです。
その方の名前を聞くと僕も知っていた、サッカーの“元日本代表”の選手でした。
その選手は、リハビリを終えて試合にも復帰することができました。
すると、その選手がそれ以降メディアで「ピラティスの有用性」について話してくれるようになったんだそうです。
プロのアスリートは、社会的にも影響力の強い存在です。
こういう人が発信した情報は、一気に世の中に広まります。
市内の一等地に拡張移転
事実、それをきっかけに、まずチームメイトがこちらのスタジオにピラティスを受けに来るようになりました。
それ以外にも、お客さまが増えた結果、来月にスタジオを市内の一等地に拡張移転することになったそうです。
そして、今まで以上に多くの方がレッスンを受けられる環境が整ったとおっしゃっていました。
このように、ミッションを掲げると、どこかのタイミングで、それを“強力”に後押しする人やモノの出会いが必ず訪れます。
これは“必ず”です。
この方以外にも、クライアントさんで同じようなことが起きています。
理由は、わかりません。
でも、必ず起こります。
いわゆる“引き寄せの法則”ですよね。
ミッションを言語化しよう
以上をまとめますと、ミッションを明確化することでつぎのことが起こります。
- 最適な意識化
- 感情の安定化
- 引き寄せ
そして、これらが相乗効果となって“結果的に”業績の向上および安定ももたらします。
以上が、僕が考える「なぜ、ミッションがある先生は業績がいいのか?」その理由でした。
最後に、ミッションは“言語化”できることがとても重要です。
ご自身のミッションを“しっくりくる”言葉で、簡潔明瞭に表現してみてください。
ミッションの重要性とまとめ
「ミッション」とは、単なる目標や目的を超えた、教室経営の“根幹”となる存在です。
ミッションが明確であれば、意識の置きどころが整い、感情が安定し、時に思いもよらないご縁やチャンスを引き寄せることがあります。
これらの相乗効果によって、業績の向上や安定を自然に引き寄せることができます。
ぜひ、先生ご自身のミッションを言語化し、理想の教室経営を実現してください!