※このブログは、私のメルマガで2020年4月24日に配信したものです
2020年、突然のコロナ禍によって、私たちの日常は大きく変わりました。
その混乱の中で気づいたのは、子どもたちにとって、そして社会全体にとって、「教室」と「先生」がどれほど重要な存在かということです。
当時、メルマガでお伝えした内容を、今こそ振り返り、未来へのヒントにしていただければと願い、このブログで再度ご紹介いたします。
先生が、世の中の「希望の光」だという理由
今、コロナでこういう状況だからこそ先生方の教室の重要性が増していると、僕は思うんですね。
以前のブログにも書いたんですが、コロナ禍で以下のような商品・サービスが売れているそうです。
- ECビジネス
- オンラインサービス(例:Amazonプライム)
- ビール、お菓子(宅飲み需要)
- 乳酸菌飲料(免疫力アップ)
- 自転車(満員電車を避ける)
- ミシンおよび生地・糸など
- トランポリンなど室内遊具
- マスク、アルコール
- スプレーボトル、透明フィルムなどコロナ対策商品
- テレワーク関連商品 etc
これらの共通点を端的に言いますと「今すぐないと、めっちゃ困るもの」です。
生命・健康に関わるので、今すぐ必要なんですね。
「心の健康」を支える存在としての教室
ただ、今お伝えした「生命・健康に関わる」は、つぎの2つの要素に分かれます。
- 体の健康
- 心の健康
例えば、先に挙げた売れ筋商品の中に「ビール、お菓子」がありました。
ビールは「体の健康」には、今すぐ必要ではないかもしれません。
健康どころか、飲みすぎると体を壊します。
なので、むしろ「有害」とも取れるものです。
けれども、その一方でお酒を飲みながら、リラックスして家族との団欒を過ごしたりWEB飲み会などをしなければ体より先に、心が壊れてしまいます。
やはりこの急激な環境の変化に誰しもが、心はりつめた毎日を過ごしておられると思うんです。
だからビールは「心の栄養」として今すぐめっちゃ必要なんだと、僕は考えています。
戦時中と音楽、心の拠り所
ちなみに僕は、今と似た環境のひとつとして戦時中や戦後間もない日本を想像します。
もちろん、僕は戦争経験者ではありません。
そのため、これまで学んだ知識から想像するしかできません。
ですが、その範囲内での知識、想像から考えるに、例えば、戦時中、日本兵への激励や娯楽の提供として戦地へ慰問していた楽団があったそうです。
明日をも知れぬ命の限界線でなぜ、音楽が必要だったのでしょうか?
それはもしかしたら音楽による「ひとひらの癒し」が兵士たちの心の拠り所になっていたからなのかもしれません。
また(良し悪しはさておき)軍歌が人々を一致団結させ鼓舞していたこともあるそうです。
音楽の力、教室の力
それらを踏まえると、月並みですが、僕は「音楽の力」を信じずにはいられません。
そして音楽は、私たちの心に栄養を与えるものだと思うんです。
もし、教室が「元気の源」を届ける場所だとしたら、生徒さんが奏でるメロディが爪弾く1フレーズが家族や友人、大切な誰かに心の元気を届けるものにはならないでしょうか。
そして、その「元気の源」を育む存在が、先生であり教室だと僕は思うのですが先生はどう思われますか?
また、スポーツ系の教室であれば体の健康を維持するために運動することは欠かせません。
そして、体の「元気の源」を育む存在が、先生であり教室ではないでしょうか。
このように、先生方が日頃、提供しておられることは決して、技術だけではありません。
心と体の元気の源であり「生命・健康に関わる」今すぐめちゃくちゃ必要なものを提供しておられます。
だからこそ、今、先生方が必要なんです。
今こそ、レッスンが必要なんです。
レッスン継続のための工夫と可能性
もちろん、現実的にレッスンが行えないケースも多々あります。
しかしその一方で僕のクライアントの先生などはできる範囲内で試行錯誤し、レッスンを行おうとされています。
そのひとつが「オンラインレッスン」です。
でもですね「オンライン化」をあまり仰々しく捉えないでください。
「できる範囲内で、レッスンができたとしたら?」とまず考えてみてください。
例えば、学習塾さんであれば同じ問題を生徒さんと先生がそれぞれの手元に用意して、それを見ながら電話でお話をして授業ができるかもしれません。
ちなみに、LINEでもビデオ通話が無料でできます。
また、ビデオ通話をするなら他にもツールがあります。
- Zoom
- FaceTime
- Facebookメッセンジャー
- Google Meet
- Microsoft Teams など
このように「ビデオ通話」なら遠隔的な授業ができそうです。
ビデオレターでつながるレッスンの可能性
さらに、リアルタイムではなく「ビデオレター」形式はどうでしょう?
例えば、生徒さんにスマホなどで演奏シーンを撮影してもらいます。
そしてその映像を、先生に送ってもらいます。
先生は、その映像を見てより上手に弾けるためのアドバイスを実技を交えて解説します。
その解説シーンを先生は、スマホなどで撮影するんです。
それを生徒さんに送ってあげます。
この場合、生徒さんはいつでも自由にレッスンを受けられます。
そして、何度でも映像を見返して復習ができます。
場合によっては、このほうが上達が早いかもしれません。
生徒の“イキイキ”が広がる未来へ
そして、このように生徒さんが上達をしてお家の中にメロディが流れるようになったり、生徒さんが達成感と充実感でイキイキとした毎日を送ることができると、その影響が生徒さんのご家族やまわりにもおよびます。
コロナ禍であっても、むしろ、子どもたちのほうがお友だちなどとオンラインで上手につながっています。
Zoomなども、子どもたちはすでに知っていて使いこなしています。
ですので、ひとりのお子さんのイキイキする姿が、オンラインを介してまわりのお友だちにも影響します。
もちろん、ご家族にも影響しますよね。
くり返しますがこの“イキイキ”の源を育む存在が、これをご覧の先生なんです。
決して、重荷には感じていただきたくはありません。
しかし僕は、これをご覧の先生おひとりおひとりの果たすべき役割は、とても大きいと感じずにはいられません。
ですので、どうか、このことを意気に感じて「いっちょ、やってやるかぁ!」というお気持ちで日々をお過ごしいただければ僕は、とてもうれしく感じます。
先生が、希望の光です。
それをどうか胸に秘めて、お過ごしいただきたいと思います。
まとめ
コロナ禍という、かつてない混乱の中で浮かび上がったのは、「人の心と体に元気を届ける存在」がいかに大切かということでした。
音楽や学び、スポーツが子どもたちやその家族に与える影響は計り知れず、そこには常に“先生”の存在があります。
オンラインであっても、試行錯誤であっても、先生のレッスンがもたらす「希望の光」は、今の社会にこそ必要とされています。
どうか、この言葉を胸に、先生ご自身が誇りと自信を持って今できる一歩を踏み出していただければ幸いです。