※このブログは、私のメルマガで2020年5月29日に配信したものです
当時、メルマガでお伝えした内容を、今こそ振り返り、未来へのヒントにしていただければと願い、加筆・修正のうえ、このブログで再度ご紹介いたします。
コロナ禍を経て、私たちの生活や教育の在り方が大きく変わりました。
教室運営においても、これまで以上に柔軟な対応と強固な信頼関係が求められる時代です。
この記事では、どんな未来が訪れても揺らがない教室をつくるために、いま実践しておきたい大切な考え方と具体的なアクションについてお伝えします。
教室経営のカギは「信頼関係の深化」
全国的に、通常レッスンが再開できる見込みが立ってきましたね(※2020年5月29日当時)。
とはいえ、一部ではまだ再開が難しい地域もあるようです。
いずれにしましても、今後に向けての取り組みをできることから行いたいですね。
そして、今回のコロナ禍を受けて今後の教室経営のためにぜひ行っていただきたいことがあります。
それは「生徒のみなさんとの 信頼をさらに深めていただく」ことです。
もう少し具体的に申し上げますと、今以上に、レッスン以外で生徒さん(保護者の方)とのふれあいを増やしてください。
“レッスン以外で”というのがポイントです。
そして“ふれあい”とは、直接的でなくても、間接的でも構いません。
例えば、ブログを書いて生徒のみなさんに読んでいただく。
もしくは、LINEでグループを作って、そちらにメッセージを投稿する。
これもひとつの、ふれあいです。
信頼関係がもたらす具体的な効果
こうした、ふれあいが信頼関係を、より深めてくれます。
その結果、つぎのような効果が期待できます。
- 継続率の向上
- 紹介率の向上
- スムーズな値上げ etc
そして、そのような取り組みから今回のコロナにおいて、以下のような効果がもたらされた先生がいらっしゃいます。
- オンラインレッスン(有料)のスムーズな導入
- 休校中も、月謝をいただく
休校しているのに月謝をいただくなんて、ちょっと考えにくいですよね。
しかし、信頼関係が深ければそれが可能なようです。
実は、上記は僕のクライアントの先生の実例です。
ピアノ教室の先生の実践
例えば、ピアノ教室の先生は、過去5年間、ブログを書きつづけておられます。
そして、それを多くの生徒さんの保護者の方が読んでくださっているそうです。
そのため、保護者の方が先生のレッスンに対する想いや子どもに対する想いなど人となりを十二分に理解してくださっているんですね。
なので「オンラインレッスン」にも保護者の方がとても協力的だったそうです。
実際に、保護者の方からもお礼のメールが届きました。
「オンラインレッスンで ここまでしっかりと指導して頂けることに感激です!!」
「オンラインレッスン時の前後に 送っていただいた先生の コメントつき楽譜の画像、大変助かりました。」
空手教室の先生の実践
また、空手教室の先生は1年前から、普段の稽古風景を毎回スマホで撮影しておられました。
それを、保護者の方にずっと送っておられたんです。
そのように、マメに親身に保護者の方とやりとりを重ねて来られました。
すると、コロナで休校している今月末まで通常の稽古がないにも関わらず、月謝をいただいているそうです。
それに対してクレームなどはゼロ。
むしろ、休校の連絡をした際には保護者の方から「先生もお体に気をつけてください」といった、励ましのお言葉をかけてもらったそうです。
教室ごとの違いを生んだ「信頼の差」
しかしその一方で、空手教室の先生は、興味深いことを教えてくださいました。
同僚で、別の地区で道場を開いている先生のお話です(クライアントさんでは、ありません)。
休校することを保護者に連絡されたところ、多くの保護者の方から月謝の返金を依頼されたそうです。
それで「どうしよう…」と困って、僕のクライアントの先生に相談をして来られたそうなんですね。
実際に、その先生がどんな教室経営をおやりになっていたかは僕は十分に理解できてはおりません。
ですが、同じ空手道場でもまったく異なる状況ですよね。
この違いが何か?というと僕は、やはり「信頼の深さ」だと思うんです。
信頼関係は一朝一夕では築けない
コロナによって、生徒や保護者の方たちとこれまでどんな信頼関係を育んできたのか?が目に見える形で出やすくなったなと感じます。
もちろん、これをご覧の先生は、生徒のみなさんと信頼関係を構築しておられると思います。
だからこそ、生徒さんは通っていらっしゃると思うんですね。
ただ、今回のコロナ禍の際に安定的に経営なさっておられる先生方を見ると、前提となる信頼関係にプラスアルファの信頼を積み重ねておられると感じます。
そして、そのための取り組みを継続的に行なっていらっしゃったと言えます。
決して、一朝一夕ではない取り組みをなさっておられたんですね。
どんな未来にも揺るがない教室づくりのために
そのような成果を見るにつけ僕は、自分も含めすべての先生方により信頼関係を深める取り組みを強化していただきたいと思うようになりました。
どんな未来が来ても、ゆるぎない生徒さんとの絆を。
どんな未来が来ても、互いに助け合えるつながりを。
どんな未来が来ても、レッスンを受けたい!と行動してくれる関係性を。
それらを育むために、今回紹介したことも参考に、できることからはじめてみてください。
それが、必ず教室経営の根幹的な力となってくれるはずです。
まとめ
教室経営の安定と発展の鍵は、「信頼関係」の深さにあります。
レッスン以外でのふれあいや情報発信が、生徒さんや保護者とのつながりを育て、困難な状況でも強く支えてくれる関係性を築く力になります。
一朝一夕では築けないものだからこそ、今日から少しずつ、できることから始めていきましょう。
あなたの教室が、どんな未来でも揺るがずに、温かいつながりの中で発展していくことを心から願っています。