ヨガ教室の生徒が集まらない理由と解決法—今すぐ実践できる集客のヒント!

「生徒が集まらない…」と悩んでいませんか?

競争が激化するヨガ教室業界で生徒を安定的に集めるためには、教室の強みを発信し、顧客に響く集客戦略を構築することが重要です。

本記事では、他の教室との差別化ポイントや、効果的なペルソナ設定、SNSやGoogleマイビジネスの活用方法など、具体的な集客のコツを詳しく解説しています。

先生の教室の魅力を引き出し、集客力を高める方法を一緒に学んでいきましょう!

ヨガ教室の集客が難しい理由

ヨガ教室の集客が難しいのには、いくつかの理由があります。

まず、2010年頃には全国的に約1,500~2,000のヨガスタジオが存在していました。

その後、大手のヨガスタジオチェーン(例えばLAVAやカルド)が急速に成長し、東京や大阪、名古屋などの大都市圏を中心に展開を始めました。

その結果、2016年にはヨガスタジオの数が約5,000軒に達し、2020年には6,000軒以上に増えたとされています(※スタジオメニューとしてヨガを提供するフィットネスジムも含まれていると考えられます)。

このように、スタジオ数が急増したことにより、価格競争が厳しくなり、他の教室との差別化が求められるようになっています。

さらに、エアリアルヨガやホットヨガといった新しいトレンドのヨガも人気を集めており、フィットネスジムではヨガ以外にもさまざまなフィットネスメニューやピラティスなどの他のエクササイズも増えてきています。

このような状況から、競争が激化し、集客が難しくなっていると考えられます。

教室の独自の強みを発見し、アピールしよう

教室は、2回選ばれます。

最初に、数あるエクササイズの中からヨガが選ばれ、つぎに多くのヨガスタジオの中から先生のスタジオが選ばれます。

それを踏まえますと、すでに通われている生徒の方たちは、他のエクササイズのスタジオやヨガスタジオよりも、先生のヨガスタジオが優れていると感じたため通っておられると言えます。

さて、顧客を集めるためには、他にはない独自性や優位性を打ち出し、顧客が魅力的に感じることが大切です。

そこで、ポイントとなるのは「ありのままの個性」を表現することです。

「ありのままの個性」とは、先生が普段から何気なく、当たり前のように行っているのに、まわりの人たちから「素晴らしい」と評価される部分をさします。

ただ、先生ご自身が「当たり前」と思っていることが、実は優れた点であることに気づかないことが少なくありません。

ちなみに「ありのままの個性」は、同じような意味合いで「強み」や「差別化要因」、「優位性」、「独自性」、「ウリ」、「USP」などとも呼ばれます。

“ありのまま”であることは、無理をせずに生徒に大きな満足や価値を提供でき、最小限の労力で最大限の成果を得ることができます。

また、先生の“ありのまま”を評価する生徒が集まるため、よい関係を築くことが可能になります。

その結果、無理なく教室を長くつづけることができます。

逆に、差別化やウリが大切だからといって自分らしさを犠牲にすると、無理が生じてしまいます

自分らしくない教室を演じることは苦しく、つづかなくなります。

ありのままの個性を見出すうえでは、つぎの質問が有効です。

:似たようなヨガ教室があるにも関わらず、当教室を選んだ一番の決め手は何ですか?」

この回答には、他のジャンルのエクササイズや他のヨガスタジオにはない要素が挙げられます。

そして同時に、それが「ありのままの個性」である可能性がとても高いんですね。

ペルソナを明確にして集客力を高める方法

「ペルソナ」とは、理想の顧客像のことです。

ペルソナを明確に設定することで、集客力は向上します。

ペルソナ設定では、以下のような項目を考えるとよいでしょう。

名前、年齢、性別、職業、年収、地域、家族構成、性格、趣味、価値観、信念、ライフスタイル、課題や悩み、欲求 etc

また、例えばこれまで通ってくれていた生徒の中で、「この人のような生徒ばかりだったら、私もうれしいし、やりがいを感じるし、レッスンをもっと楽しめる!」と感じた人を思い浮かべてみてください。

それに近い人物がいれば、その方を基に先ほど挙げたペルソナ設定の項目を考えてみるとよいでしょう。

ちなみに「ペルソナ」と似た概念には「ターゲット」があります。

ターゲットは、例えば「ストレスを解消したい、働く30代〜40代の女性」のように広範な概念です。

一方、ペルソナはそのターゲットの中にいる特定の人物像をさします。

現代は、価値観やライフスタイルが多様化しているため、ターゲット設定だけでは顧客に訴求するメッセージを打ち出しにくくなっています。

そこでペルソナを設定することで、特定の人物に向けたメッセージが具体的になり、結果的に誰にでもわかりやすく響くメッセージにもなり、集客力が向上します。

例えば、アパレルブランドに勤務し、プロジェクトリーダーを任され、成果を大切に考える38歳の山田花子さんに向けたメッセージでは「ヨガをすると“シゴデキ女子”になる理由とは?」といったキャッチコピーが効果的かもしれません。

このキャッチコピーは、ヨガが心と体をリセットし、よいアイデアを生み出す助けになることだったり、疲れにくくバイタリティある女性になれることを示唆しています。

Googleマップを活用して地域密着型の集客を強化する

近年、Googleの検索結果にGoogleマップが表示されるようになっています。

これは、通常のGoogle検索にGoogleマップの結果が組み込まれている状態です。

Googleマップは、通常のGoogle検索よりも上位に表示されることが多く、上位表示されると集客につながりやすくなります。

Googleマップの上位表示対策としては、顧客からの「レビュー」を集めることが重要です。

高評価のレビューが多いほど、上位表示される傾向があります。

ヨガ教室が、Googleマップ対策に力を入れているケースはまだ少ないですが、私のコンサル経験から申し上げると、レビューが30〜50件になると「Googleマップで見つけました」という反応が得られるようになります。

ちなみに、レビューを集めるポイントは直接クライアントに依頼し、その場でスマホを借りてレビューを記入する画面を開いてあげて、その場で回答してもらうことです。

SNSを活用したヨガ教室の魅力的な発信方法

ヨガ教室のネット集客の柱となるのは「検索対策(SEO対策)」です。

地域性のある教室ビジネスでは、顧客は検索で教室を探す傾向が高いため、Google検索結果で自社メディアが上位表示されることは集客に直結します。

先ほどの、Googleマップの上位表示対策もその一環です。

また、検索対策と相性が良いメディアの一つが「YouTube」です。

レッスン風景や教室紹介の動画を作成し、YouTubeにアップロードすることで検索結果の上位表示をめざします。

さらに、Instagramで検索するユーザーも増えているため、Instagram検索での上位表示も集客に効果的です。

とりわけ「リール」と呼ばれるショート動画はお勧めです。

「リール」は、通常の写真よりも表示エリアが縦に2倍長く、動く映像が目に留まりやすいため、検索結果でのタップ率も高まります。

また、InstagramもGoogle検索の結果に上位表示されることがあるため、検索結果で自社メディアが複数表示されれば集客力は高まります。

口コミを活用して生徒の信頼を築く方法

集客において「口コミ(=お客さまの声)」は、最も重要な要素と言っても過言ではありません。

例えば、自身のヨガ教室のホームページで教室の説明が一切なくても、100人のお客さまのよろこびの声が掲載されていれば集客できるでしょう。

口コミは第三者からの推薦であり、受け手である見込み客にとっては大きな信頼感をもたらします。

そこで、実際に通っている生徒に「レッスンに通ってよかったこと、どんな些細なことでもいいので教えてください」と質問してみてください。

その質問をきっかけに会話がはじまり、結果的にさまざまな感想を伝えてくれます。

そして、その答えをブログやSNSにアップすることで、今後の集客活動の強化にもつながります。

ちなみに、近年GoogleマップだったりAmazonや楽天などで、レビューが顧客の購買判断に影響を与えるようになってきています。

また、Google、Amazon、楽天などが自社サイト内にレビュー機能を付けているのは、レビューが掲載されていると売り上げが伸びることを知っているからだと思われます。

さらには、昔からテレビショッピングなどでは必ずすでにその商品を購入したお客さまが感想を述べられています。

これも「お客さまのよろこびの声」であり、それを視聴者に見せたほうが売り上げが伸びるからこそ、その映像をわざわざ撮影して流していると考えられます。

こうした知恵を、ぜひ教室集客にも活用していただきたいと思います。

そのためにも、生徒のみなさんから先生のヨガ教室およびレッスンについての感想をヒアリングしてみてください。

オンラインとオフラインでのアプローチ

コロナ禍以降、オンラインレッスンの需要が急増しました。

今では、オンラインクラスを通じてスタジオに通うことが難しい生徒でもレッスンを受けることができるようになりました。

オンラインレッスンは人数に制限されにくいため、ひとつのクラスで大きな収益を見込むことも可能です。

ただし、オンラインレッスンの導入には注意が必要です。

なぜなら、幅広いエリアから集客できる反面、競合も増えるからです。

そのため、他のヨガスタジオやフィットネスエクササイズのオンラインレッスンと差別化する必要があります。

そこで、やはり大切になるのが、先述の「ありのままの個性」です。

ちなみに、すでにリアルなクラスに通っている生徒に対して、オンラインクラスをプラスアルファとして提供するのは比較的容易です。

そして、このようなハイブリッドレッスンは、顧客単価をアップさせるのにも役立ちます。

無料体験レッスンの成功例とその効果的な使い方

新しい顧客を集客する際、彼らはまだ先生に直接会ったことがなくレッスンを受けたこともなくスタジオに足を運んだこともありません

この状況で入会を決めるのは、心理的にハードルが高いと言えます。

そこで、まずは無料体験レッスンに参加してもらうことをめざしましょう。

無料体験レッスンに来ることで、生徒は先生に直接会い、レッスンを受ける機会を得られます。

この経験が、入会の決め手になります。

また、無料体験レッスンに参加した生徒の顧客リストを作成し、定期的にメルマガやLINEなどでお役立ち情報を提供することも効果的です。

無料体験レッスン後にすぐ入会しなかった方に対しても、継続的に情報を発信することで、入会につながるケースは多く見られます。

継続率を高めるためのアフターフォローの重要性

クライアントに満足してもらうための、アフターフォローもとても大切です。

例えば、レッスンの模様をスマホなどで撮影し、レッスン後にクライアントに送ることで、満足度が高まります。

映像は、1〜3分程度のもので構いません。

クライアントは、自分のヨガのポーズを客観的に見ることで、感覚やイメージと実際の動作をすり合わせることができます。

意外と正しくポーズを取れている感覚があったとしても、実際の映像を見てみると、自分のイメージとは違ったということもあります。

このギャップを埋めることで、ヨガの効果をより実感でき、満足度が高まります。

また、クライアントのモチベーションアップにもつながります。

私のクライアントである空手道場の先生が、稽古風景をスマホで撮影し、各選手に送付するようになってから、上達度と継続率が向上したと報告を受けています。

データに基づく改善策で集客を継続的に見直す

集客戦略を立てる際には、データに基づく改善が重要です。

Googleアナリティクスを使用すれば、どのページにどれだけのアクセスがあるのか、またそのページの滞在時間がどのくらいなのかがわかります。

教室ビジネスの場合、アクセスの目安は30人/日、平均滞在時間は1分以上をめざすべきです。

ただし、アクセスの“質”も重要です。

具体的には、つぎの2つの条件を満たしたアクセスを集めることが大切です。

  • 「先生のヨガレッスンを受けたい」と思っている
  • 先生の教室に通える地域に住んでいる

また、Instagramの投稿に対する「いいね」の数やコメント、リールやYouTubeの再生数を定期的に確認することで、顧客のニーズを分析する非常に効果的な手段となります。

特に反応がよい内容(例: リラックス系ポーズ)を増やすことで、集客の成功につながりやすくなります。

まとめ

ヨガ教室の集客には、他と差別化した強みを活かし、ターゲット層にしっかりとアプローチすることが欠かせません。

ペルソナ設定やSNS発信、Googleマップの活用など、今回ご紹介した方法を組み合わせることで、安定的な集客が期待できます。

先生の教室に合った戦略を試行錯誤しながら実践し、理想の生徒とつながる教室運営をめざしましょう!

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