今回は、少しいつもと違う趣のトピックが浮かびました。
それは「お金」についてです。
はて?どういうことでしょう?
少しお時間を取っていただいてつぎのことを考えてみてください。
Q1.あなたにとってお金とは?
思いつくかぎり、挙げてみてください。
いろんな答えが浮かぶと思います。
ちなみ、これが正解というのはありません。
どれも、正解です。
例えば…
- 生活するために必要
- いっぱい欲しい
- たくさんあると自信になる
- ないと不安
- 人生を楽しむためのツール etc
では、つぎの質問です。
Q2.どうすればお金を得られますか?
これも、いろんな答えがありそうです。
- 仕事をするともらえる
- 昔は、働かなくてもお年玉とかでもらってたなぁ~
- しんどいことをガマンしないと得られない
- 人を喜ばせた対価
- 価格に見合う、価値を提供すると得られる etc
これも、おひとりおひとり回答が異なると思うんですね。
そして、それらは言い換えるなら「観念」と呼ばれるものになります。
その「観念」が実は、集客に影響をおよぼすことがあります。
思い込みがありませんか?
ちなみに「お金は、しんどいことをガマンしないと得られない」という回答をしていたのがかつての僕です。
無意識にそう“思い込んでた”んですね。
どうしてそう思うようになったのかは、いくつか思い当たるフシがあります。
ひとつは、小さい頃に母がこんなことを言っていたことが思い出されます。
「お父さんは、家族のために熱が40度あっても仕事に行ってた」
それを、小学生のころに聞いたんですよね。
母も、なんでそんなこと言ったんでしょうね(笑)。
そして、当時の増地少年はどう思ったかと言うと…
「仕事ってしんどい」です。
それと「自分は熱を出したら学校を休んでいるから、僕は大人にはなれない」
そう思った記憶もあります。
苦しいことの先に、栄光がある!?
それからですね、僕は、体育大学まで出ているような生粋のアスリートなんですね。
なので、小さい頃から「鍛錬」を積み重ねてきました。
その中には、厳しいトレーニングもありました。
心身ともに辛くなることもありました。
でも、そのおかげでいい成績を修めることもできたことは事実です。
ですがその結果「苦しいことの先に栄光がある」という風に、無意識に思うようになったんですね。
お金を得る=しんどいことの先にある
それが、僕の「お金を得る」という価値観にも影響をおよぼしていたと思います。
例えば、かつての僕は「たくさんお金を稼ぐには、たくさん働かなければならない」と思っていました。
ちなみに“たくさん”というのは「肉体労働」を指しています。
なんで、たくさん働かなければいけないと思ったかというと、たくさん働くと“しんどい”からですね。
そして、しんどさを乗り越えるとたくさんのお金が得られると思い込んでいたんです。
でも先述のとおり、一方で、しんどくて辛かった経験もあるんです。
だから、しんどいことをやらないとお金を得られないと思う反面、辛くてしんどいことを拒む自分もいるわけです。
この相反する自分が、自分自身の内側で葛藤しているんですね。
すると、結果的に何も行動に結びつきませんでした。
それで、不甲斐ない自分に自己嫌悪になるっていう…。
こんなことをくり返していたと思います。
日本一のお金持ちは、日本一働きもの!?
でも、ちょっと考えたらこれって、おかしなことなんですよね。
だって、日本一お金持ちの人は日本一肉体労働しているでしょうか?
必ずしも、そうとは言えないと思います。
また、どれだけ働いたって、私たちに与えられている時間は平等に24時間です。
ちなみに、もしかしたら僕ほど極端ではなくとも、似たような観念をお持ちの先生もおられるかもしれません。
例えば、生徒さんや保護者のニーズに応えることを重視し、本意ではないレッスンをしていたり。
お客さまに悪いからと、レッスン料を安く設定していたり。
もしくは、レッスン料を値上げしたくてもできなかったり。
心理的な重荷が、お金を遠ざける!?
こういったことが、心理的な重荷になることがあります。
そうすると、生徒さんを集めたいと思う一方で、どこかで、それに抵抗するような気持ちがもたげてくることがあるんです。
なぜなら、生徒さんが増えることが心理的負担の増加にもつながるからです。
結果、生徒募集することが気乗りしなかったり、教室をPRすることにどこか抵抗感が出てしまったり。
このような声を、先生からお伺いすることもあります。
売り上げアップを阻む大元の原因とは?
これらの大元の原因は「観念」にあるのだと僕は考えています。
ですので、ご自身がどんな観念を持っているかに気づくことは大切です。
そして、もし望まない観念を持っていたら望んだ観念に変えるようにしたいものです。
観念に気づくと、観念を変えることができます。
では、望んだ観念とは何なのでしょうか?
もちろん、それもおひとりおひとり異なると思います。
ただ、望んだ観念に気づくヒントがあります。
そこで、もうひとつ質問をさせていただきますね。
Q3.どんなときに、気持ちよくお金を払っていますか?
- ぜひとも欲しい!すぐにでも欲しい!というモノやサービスを買うとき
- とても店員さんが親切に対応してくれて想定していた以上にうれしかったとき
- 家族や友人も喜んでくれるに違いないと思ってモノやサービスを買うとき etc
では、このQ3で挙がった回答を「Q2.どうすればお金を得られますか?」の回答に置き換えてみるというのはどうでしょう?
Q.どうすればお金を得られますか?
- ぜひとも欲しい!すぐにでも欲しい!というレッスンを提供すると得られる
- とても親切に対応して(お客さまが)想定していた以上に喜んでくれると得られる
- 家族や友人も喜んでくれるに違いないと思ってもらえるレッスンを提供すると得られる etc
どうでしょう?
「そのようにして、お金を得たい」と思える回答でしょうか?
「あ、それならやってみたい!」と思える回答でしょうか?
想像から創造が生まれる
もちろん、すぐにはしっくりくる回答にたどり着かない場合もあります。
ですので、今回としては「観念が、教室を創っている」ことに気づいていただければと思います。
もし、上記の回答から望んでいる観念に気づけたのであれば、ぜひ、それに基づいたレッスンや教室について想像してみてください。
そして、やりたいと思えることをできることからはじめてみてください。
人間は、想像できることが創造できると言われています。
ですので、想像できることは実現可能なことなはずです。