近年は、空手や柔道、剣道などの“武道”を教える教室さんにおいても、ネットを活用して生徒募集をがんばっておられる教室さんが増えています。
そこで今回は、弊社クライアントさまで15万円の広告費を削減し、かつ生徒募集に成功された空手教室さんの事例をご紹介したいと思います。
- 教室生徒募集の専門家、増地 崇と申します
- 空手教室 正道会館靭優会さま(愛知県日進市)の生徒募集事例
- チラシからの生徒募集が減って来ている…
- 教室のネット集客の第一歩は「強み」の明確化
- なぜ、空手を習わせたいのか?
- ネット集客のキーワード「生きる力」
- 生きる力とは?生きる力がなぜ必要?
- 「生きる力」を謳うと、確実に反響は高まります
- 真の力を身につけよう!
- 成約率の高いホームページづくりに着手
- 反響の高い文章にはパターンがある
- 大パターン:問題提起⇒解決策
- 先に解決策を提示していませんか?
- 靭優会さんの場合の問題提起とは?
- 問題提起 ⇒ 解決策の提示の応用編
- 体験会への参加がカギ
- 先生は、お客さまにとってどんな存在!?
- 何を変えて、何を変えずにおくべきか
- すでに検索上位に表示されていたことが奏功
- 教室のネット集客は“2つ”のことに取り組むだけ
- “見込み度が高い”アクセスを集めよう!
- 検索対策(SEO対策)で、アクセスを集めよう!
- 見込み度の高いアクセスは、検索からやって来る!
- 集客と成約が両輪となって、成果が得られます
- 15万円の広告費を削減しても、定員に!
- 重要:申し込みの受付はLINE@が効果的
- お客さまには、手間をかけさせない
- 稽古風景を動画で配信
- 絆づくり!
- 実は、この言葉には教室経営の重要なヒントが隠されています
- 選ばれる習い事に!
- まとめ:空手教室のネット集客成功事例
教室生徒募集の専門家、増地 崇と申します
私は2004年にインターネットビジネスで起業し、これまで30業種を超えるビジネスのネット集客をサポートしてきました。
そして、2011年からは教室のための生徒募集サポート「ツナガル」をはじめました。
もともと私が教室のネット集客をはじめたきっかけは“母”でした。
私の母は、私が幼いころから母の父(私の祖父)が約40年前に創業した学習塾を引き継ぎ、塾長をしておりました。
母は毎日のように昼夜問わず綿密に授業の準備を行い、日々の授業に当たっている姿を間近で見てきました。
今振り返ると、私が学生時代の頃などは仕事と家事との両立は大変だったと思います。
そのような経緯を経て、私がインターネットビジネスをはじめて「ネット集客」のスキルを身につけて行くと「ネット集客で母の塾を手伝って上げたい」と自然と思うようになりました。
そしてホームページを作り、ネット集客に取り組んだ結果、ネットからの入会者を得ることができました。
下に載せております、ネットコンサルタントの平賀正彦先生のご著書「ネットの稼ぎ方入門」では、私の母の学習塾のネット集客事例が紹介されました。
またコンサルティングにおいては、おかげさまで15万円の講座をネットで集客する先生や、1ヶ月で30名の生徒さんを集められた先生、さらには1年で生徒数を約2倍にされた先生も出てこられました。
そしてそういった実績が認められ、専門誌に執筆をさせていただいたこともあります(下記写真右)。
空手教室 正道会館靭優会さま(愛知県日進市)の生徒募集事例
今回、紹介させていただくのは愛知県日進市で空手教室を主宰しておられます「正道会館靭優会」(以下、靭優会)さんです。
空手や柔道、剣道などの武道系の教室さんは、昔から根強い人気ですね。
そして、現代においてもその傾向は変わらないようです。
しかし、今回の空手教室さんの事例で明らかになったことは「確実に生徒募集がネットにシフトしている」という事実でした。
ですので、見方を変えれば「ネット集客の波」に乗ることができた教室さんは、生徒数を伸ばすことができるでしょう。
しかし一方で、従来の集客手法やどちらかというと紙媒体での集客をつづけると、生徒数は先細りになる可能性は否めないと私は感じます。
実は、靭優会さんも弊社にサポートをご依頼された当初は、そのような時代のながれの過渡期において生徒数の減少にお悩みでした。
チラシからの生徒募集が減って来ている…
「年々、チラシを撒いても申し込みが少なくなって来ました。これからはネットの時代だと思い、ネット集客を強化したいです」
靭優会を主宰されている山崎泰会長は、はじめてのコンサルティングの際に、そのような悩みを打ち明けてくださいました。
ちなみに、靭優会さんは私にコンサルティングをご依頼くださった時点で、すでにホームページをお持ちでした。
しかし、当時はホームページからの申し込みがほとんどなかったそうです。
そして私は、当時の靭優会さんのホームページをはじめて見たとき、正直「空手教室のホームページということはわかるけれど、それを見て“ぜひ、通わせたい”と思わせるような魅力に乏しい」印象を持ちました。
私の経験から申し上げますと、実は、そのような教室さんのホームページをよく見かけます。
教室の概要が書かれていて、クラスや料金が並んでいる…、そのような“カタログ的”なホームページで申し込みを得ることは、難しいと言わざるを得ません。
ですが、逆の見方をすれば、しっかりと先生および教室さんにしかない“独自の魅力”を表現できれば、確実にその他多勢の教室さんのホームページとは一線を画すことができます。
その結果、ネットからの集客を伸ばすことができます。
教室のネット集客の第一歩は「強み」の明確化
以上を踏まえて、靭優会さんのホームページはフルリニューアルをすることになりました。
その際、はじめに着手したことは「強みの明確化」です。
「強み」とは、靭優会さんにしかない“独自の魅力”や“ウリ”、“アピールポイント”のことです。
そして「強み」をホームページで表現することで、お客さまに教室に通わせるベネフィット(お得感)を感じてもらえることをめざします。
そこで、山崎会長にアンケートによるお客さまへの“ヒアリング”を行っていただきました。
現在通われている生徒さん、生徒の保護者さんにアンケートに答えていただいたんですね。
なぜ、空手を習わせたいのか?
(写真はイメージです:靭優会さんではありません)
ちなみに、靭優会さんの生徒さんの多くは小学生のお子さんなんですね。
その場合、保護者の方が「子どもに空手を習わせたい」と思われて、空手教室に通わせているケースがほとんどです。
そこでアンケートでは「どうして(お子さんに)空手を習わせたいと思ったのか?」、「空手を習いはじめて、どのようなお子さんの成長を実感しているか?」を伺いました。
すると、非常に興味深い回答が集まりました。
それが以下です。
Q.どうして(お子さんに)空手を習わせたいと思いましたか?
- 引っこみ思案で、ダラダラしているので、空手を通じて積極性を身につけて欲しい
- あいさつや礼儀などを身につけて欲しい
- 親の言うことは聞かないので、先生に指導してもらいたい etc
Q.空手を習いはじめて、どのようなお子さんの成長を実感していますか?
- 姿勢がよくなりました
- 洋服を自分でたたむようになりました
- トイレのスリッパをちゃんとそろえるようになりました
- 運動会の応援団長になりました
- 生徒会長になりました etc
ネット集客のキーワード「生きる力」
(写真はイメージです:靭優会さんではありません)
上記のような回答が、複数の保護者の方たちから寄せられました。
この回答が興味深いのは、多くの保護者の方たちが空手教室および靭優会さんに、お子さんへの「しつけ」的な要素を求めておられるということです。
「空手が強くなって欲しい」といった動機や「空手が強くなってうれしいです」といった回答がほとんど見られませんでした。
つまり、お子さんに空手を習わせたい保護者の方の多くのニーズとは(子どもたちに)空手を通じて、あいさつや礼儀・他者への思いやり・社会性などを身につけさせたいということなんですね。
実は、お子さんを対象とする教室さんのほとんどにおいて、保護者の方が期待されるのは“そこ”なんです。
そして“そこ”を、私は「生きる力」と呼んでいます。
生きる力とは?生きる力がなぜ必要?
(写真はイメージです:靭優会さんではありません)
例えば空手の場合、試合や昇段試験などがあります。
すると、試合に向けて子どもたちは、計画的にコツコツと稽古を行うようになります。
また、自分の弱点や苦手な部分を意識しながら、先生や保護者の方が言わずとも主体的・自発的に稽古に取り組むようになります。
そして試合となると、多くの観衆に見守られ、緊張が高まる雰囲気の中で実力をいかんなく発揮することが求められます。
それによって、勝つことができたり昇段することができたとき、子どもたちの中には「成功体験」が芽生えます。
もちろん、うまく行かないこともあるでしょう。
でも、その経験すらも今後の糧となります。
そして“糧”とは、空手のみならず、子どもたちが未来を豊かに力強く生きるための“糧”にもなり得ます。
つまり、子どもたちは空手を通じて、自分の将来を望んだように切り拓くことができる「生きる力」を育んでいるんですね。
そして「生きる力」こそが、保護者の方たちがお子さんに身につけさせてあげたい“本質的な力”だと私は考えています。
「生きる力」を謳うと、確実に反響は高まります
このように言ってしまうと無粋かもしれませんが「子どもたちの生きる力を育みます」とホームページで謳うと、確実に申し込みなどの反響は高まります。
くり返しますが、保護者の方たちは「空手が強くなる」、「ピアノがうまく弾ける」、「速く泳げるようになる」ことを一番に求めておられるわけではありません。
「生きる力が身につく」ことを、一番に望んでおられるんです。
だから「生きる力が身につきます」と謳えば、反響は高まるのはある意味当然のことと言えます。
そして、私がこれまで多くの先生方と出会い、触れ合ってきた中で実感していることは、多くの先生が「生きる力を身につけさせてあげたい」と想い、真摯に子どもたちと向き合っておられるということです。
ただ「生きる力」が、保護者の方たちの一番のニーズであったり「生きる力」が、反響を高める重要な要因であることをあまりご存知でないように私は感じています。
それゆえに、お客さまに対して少しピントのズレたアピールをしてしまい、反響が得られないことが少なくありません。
真の力を身につけよう!
山崎会長は、つねづね子どもたちおよび保護者の方たちに、つぎのようなお話をなさっておられるそうです。
(ホームページより引用)
組手の稽古では、特に安全面を重視し上級者は初級者や後輩の攻撃をおもに受けて上げることによって相手を高め、後輩が上達することによって自分自身も上達することを、つねにお話させていただいております。
ですので、いたずらに相手を叩きのめすような組手をすることを戒めています。こうして一人のチャンピオンが育つのではなく、入会した全員が切磋琢磨し、支え合いながら強く優しく育って行く。それが自信となって、人生を支えてくれる。
それこそが空手だけでなく、人生を幸せに豊かに生きる「真の強さ」であると私は考えております。
このように、ただただ空手が強くなるのではなく、強さが自分だけでなく多くの周りの人たちの幸せへとつながることこそが「真の強さ」であるとお考えでいらっしゃいました。
私自身、このお話を伺ったとき、ホントに心の底からというか魂が揺さぶられた想いがしました。
そして、何としても山崎会長が考える「真の強さ」を伝えなくてはならないという、ある種の“使命感”も芽生えました。
それらを踏まえて「真の力を育む空手」こそが、山崎会長および靭優会さんの“独自の強み”であることも明確になりました。
成約率の高いホームページづくりに着手
強みが明確化した後は、強みを最適に表現したホームページづくりです。
そして、それによって申し込みを獲得する、つまり「成約率の高いホームページづくり」に着手しました。
成約率の高いホームページづくりは、多岐に渡ります。
そのため、そのすべてをこのページ内で書ききると長編小説のようなボリュームとなってしまうでしょう。
そこで、とりわけ重要なポイントをお伝えしたいと思います。
反響の高い文章にはパターンがある
私のサポートの特徴のひとつは「ホームページの文章を、私が執筆している」ことです。
私自身、コピーライターとしてこれまで30業種以上のクライアントさんのホームページの文章を作成してきた経験があります。
そして、それらのホームページにおいて求められたのは、ズバリ「売り上げアップ」です。
それに私は、答えてきた自負があります。
もちろん、すべてであったりクライアントさんが望んでいた成果を100%もたらしたとは言えません。
しかし、クライアントさんとの二人三脚によって高確率にネットからの集客アップおよび売り上げアップを実現して参りました。
それらの成果をもたらすために、もっとも重要となるのは「文章」です。
実は、30業種以上の文章を書いてきてわかったことは「どの業種であっても反響が得られる文章には“パターン”がある」ということです。
業種やサービスが違えど、反響が高まる“パターン”に則って文章を書くと反響が高まるんです。
大パターン:問題提起⇒解決策
先述の“パターン”をシンプルに表現しますと、つぎのようになります。
- 問題提起 ⇒ 解決策の提示
もう少しくわしくご説明いたしますね。
例えば、かぜ薬を必要とするときってどんなときですか?
それは「かぜをひいているとき」ですよね。
「かぜ」という問題が生じているからこそ、それを解消するために「かぜ薬」を必要としています。
逆の見方をすれば、健康なときにはかぜ薬を必要としません。
このように、人は問題を認識しないかぎり、解消しようとしないんです。
つまり、問題を認識することで、解消するための行動を起こすんですね。
先に解決策を提示していませんか?
これをホームページの文章に置き換えて考えてみましょう。
私たちは、読み手であるお客さまに申し込みなどの「行動」を起こしてもらいたいと考えています。
だとするなら、レッスンに参加する(=申し込む)ことが、お客さまにとっての何らかの「解決策」である必要があります。
ということは、お客さまが現状抱いている問題を認識してもらう必要があります。
そのために「問題提起」が必要になるんです。
実は、この「問題提起」がなされていない教室のホームページは少なくありません。
そして、問題提起がなく「生徒募集中!」といった“解決策の提示”のみを表現しておられるホームページが多いように感じます。
このようなホームページは、残念ながら反響を得ることが難しくなります。
それは、先ほどのかぜ薬の例のように、健康で体調に何ら問題がなければかぜ薬が売れないのと同じ理屈です。
靭優会さんの場合の問題提起とは?
以上のことを踏まえると、ホームページにおいてはお客さまが困っておられること、悩んでおられることを文章の冒頭段階で列挙するようにします。
「あなたは、こんなことでお困りではありませんか?」といった文言につづいて、お客さまの困りごとを箇条書きで記載してみてください。
では、靭優会さんの場合の問題提起とは何だったのでしょう?
そして、どのように問題点を列挙しているのでしょう?
それは、本文の導入段階で記載した以下の文言です。
道場に通う前は・・・
- お父さん、お母さんの言うことを聞かない
- どこかやる気のない態度でダラダラしている
- おとなしくて引っ込み思案 etc
ちなみに、この文章の後にはつぎのような文言もつづいています。
道場に通うようになってから・・・
- 先生、お父さん・お母さんのほうを見て、話を聞くようになりました!
- 元気よく返事ができるようになりました!
- 背すじ正してピンと!姿勢がよくなりました!
- 洋服を自分でたためるようになりました!
- トイレのスリッパをちゃんとそろえるようになりました!
- 運動会の応援団長になりました!
- 生徒会長になりました! etc
問題提起 ⇒ 解決策の提示の応用編
靭優会さんのホームページでは「問題提起 ⇒ 解決策の提示」パターンを少し応用的に用いました。
上記の文章は、すでに道場に通っているお子さんの靭優会さんで空手を習う前後の状態を対比して表現しています。
そして、すでに通っているお子さんのことを謳ってはいますが、実は通う前のお子さんの状態とは、これからお子さんに空手を習わせることを検討している保護者の方がお子さんに対して悩んでいること(=問題に感じていること)でもあります。
ですので「道場に通う前は・・・」のくだりを読めば、多くの保護者の方に「これ、ウチの子だわ!」と、ご自身の問題として認識してもらうことができます。
このように問題提起をすることで、保護者の方たちは解決策を求めるようになります。
そこで「当道場で空手を習いませんか?」と、解決策を提示すると、非常にスムーズなながれで申し込みへの行動を起こしてもらうことができるようになります。
体験会への参加がカギ
つぎに、成約率の高いホームページづくりで、もうひとつの重要なポイントをお伝えいたします。
それは、ホームページの目的が「体験会への集客」であることです。
大切なことなので、もう一度お伝えいたします。
ホームページの目的は「体験会への集客」です。
決して「入会」が目的ではありません。
これが実は、靭優会さんのネット集客を大きく引き上げた一番の要因だと、私は考えています。
先生は、お客さまにとってどんな存在!?
ちょっと考えてみてください。
先生のホームページをご覧になっているお客さまは、ホームページを見ている時点ではつぎのような状態です。
ホームページを見ている時点では…
- まだ、先生に会ったことがありません
- まだ、先生のレッスンを受けたことがありません
- まだ、教室に足を運んだこともありません
果たして、先生がお客さまの立場なら、この時点で入会金や月謝を支払って教室に通うことを決められるでしょうか?
この時点では、まだ迷うと思うんですよね。
でも、レッスンには興味がある…。
そのようなお客さまの心理と、教室とをつなぐ“架け橋”となるのが「体験会」なんです。
実際に体験会に参加されると、お客さまはつぎのような状態に変化されます。
- 先生と会ってお話することができました
- 先生のレッスンを受けることができました
- 教室に足を運びました
こうした体験を経たあとなら、安心して入会していただけるのではないでしょうか?
こういった理由から、靭優会さんのトップページでは体験会への集客を目的としているんですね。
そして、体験レッスン参加者数の最大化が入会者数の最大化につながります。
しかしこれが、はじめから「入会者募集!」と打ち出してしまうと、成約率が激減してしまいます。
何を変えて、何を変えずにおくべきか
ちなみに、靭優会さんは空手をこれからはじめるお子さんで、かつ年齢が低いお子さん向けに初心者クラス(年中〜小学2年生まで)を設けておられます。
そして、この初心者クラスの募集を、毎年春と秋の決まった時期に行っておられました。
これは、道場を開かれたころからずっとこのスケジュールで募集をして来られたそうです。
しかも、募集にあたっては、必ず「体験会」を開催し、そのうえでご入会を決めていただくようにしておられました。
先述のとおり、体験会から入会へのながれは、教室集客の観点から見て非常に効果的かつスムーズな集客が実現できます。
ですので、これまでもそのような取り組みをされておられたからこそ、教室を安定的に経営されて来られたとも言えると思います。
そのため私は、これまでの“優れた点”は残しつつ、よりよい成果に向けて変えるべき点は変えることにしました。
すでに検索上位に表示されていたことが奏功
お話が少し前後して恐縮ですが、実は靭優会さんのホームページは私がサポートさせていただいた時点で検索結果の上位に表示されていました。
Yahoo!やGoogleなどで「日進市 空手教室」というキーワードで検索すると、検索結果の上位に靭優会さんのホームページが表示されていたんですね。
この場合、すでに見込み度の高いアクセスが集まっていたことが考えられます。
そのため、あとは「成約率の高いホームページ」に改善できると、短期間にホームページからの反響を得ることができるようになります。
事実、ホームページを改善した直後から、ホームページ経由での申し込みが入りはじめました。
教室のネット集客は“2つ”のことに取り組むだけ
実は、教室のネット集客において、取り組むべきこととは大きく分けると“たった2つ”しかありません。
その2つが、以下です。
ホームページに、見込み度の高いアクセスを集める「集客」。
集めたアクセスを効率的に、申し込みに結びつけるための施策である「成約」。
靭優会さんは、この2つを整えることで安定的なネットからの集客を実現することができました。
実は、ネット集客というのは、とてもシンプルなんですね。
“見込み度が高い”アクセスを集めよう!
先述の「集客」について、もう少しお話させていただきたいと思います。
教室のネット集客においては、闇雲にアクセス数を集めたとしても申し込みなどには結びつきづらいことがあります。
大切なことは、先生の教室に通う“見込み度の高いアクセス”を集めることです。
私は「見込み度の高いアクセス」とは、つぎの“2つの条件”を満たしていると考えています。
- 1.先生の教室に興味を持っていること
- 2.先生の教室に通える地域に住んでいること
例えば、どれだけ靭優会さんのレッスンに参加したい方がホームページに訪れたとしても、その方が北海道や沖縄にお住まいの方であれば、なかなか申し込みには至りづらいと思うんですね。
靭優会さんは、愛知県日進市にある空手教室さんですので、やはり愛知県日進市界隈にお住まいで、靭優会さんのレッスンに興味をお持ちの方がもっとも見込み度が高いと言えます。
検索対策(SEO対策)で、アクセスを集めよう!
そのような“見込み度の高いアクセス”を集める、もっとも効果的な方法は「SEO対策」です。
「SEO対策」とは、Yahoo!やGoogleなどで検索したときに、検索結果の上位に表示させるための施策です。
例えば、靭優会さんであれば「日進市 空手教室」と検索すると、検索結果の上位に表示されています。
このキーワードで検索する方というのは「日進市内の空手教室を探している」もしくは「日進市内の空手教室に通いたい」という意図を持っている可能性が高いことが考えられます。
そして(おわかりかもわかりませんが)このような方は、先述の“2つの条件”を満たした方である可能性が非常に高いんですね。
このように、SEO対策は先生のホームページに“見込み度の高いアクセス”を集めることができます。
見込み度の高いアクセスは、検索からやって来る!
私の経験から申し上げますと、もっとも見込み度の高いアクセスは「検索経由」でやって来ます。
だからこそ、SEO対策は教室のネット集客において非常に重要な集客施策と言えます。
また、別の言い方をすれば、SEO対策は先生のホームページに見込み度の高いアクセスを集める“もっとも効果的な手法”であるとも言えます。
その際、靭優会さんのように「地域名 + 教室のジャンル」のキーワードにおいて検索結果の上位にホームページが表示ができることをめざします。
ちなみに、私のクライアントの先生のホームページでは「地域名 + 教室のジャンル」のキーワードで上位表示できるようになると、アクセス数の増加とともに申し込みなどの成約率が高まる方もおられます。
それは(くり返しますが)“見込み度の高いアクセス”を集めることができたからです。
集客と成約が両輪となって、成果が得られます
見込み度の高い方がホームページに訪れるようになるだけでも、成約率は高まります。
そのような観点からも、教室のネット集客においてはアクセスの“数”よりも“質(=見込み度)”を重視したアクセスアップを行うべきだと私は考えています。
ちなみに「SEO対策」の具体的な施策は多岐に渡りますが、実は、教室の先生ご自身でもできて、かつ効果の高い施策がいくつもあります。
それらをホームページに施すことで、検索結果の上位に表示することができれば、先生もホームページにも見込み度の高いアクセスを集めることができるようになるはずです。
しかし、SEO対策さえ行えば望んでいる成果が得られるか?というと、やはりそれは「No」です。
事実、先述のとおり靭優会さんは、私がサポートをする以前から検索結果に上位表示されていました。
しかし、ホームページからの反響はほとんどありませんでした。
そこで「成約」を重点的に整えたんですね。
つまり、サポート開始時点で「集客」の課題(=SEO対策)がクリアされていたおかげで「成約」の課題がクリアできた途端に、ホームページから申し込みが入りはじめたんです。
成約率の高いホームページをつくり(=成約)、そしてそのホームページに見込み度の高いアクセスを集める(=集客)。
この“2つ”の取り組みを行うことは、先生がネット集客で望んでおられる成果を手にするためには必要不可欠です。
そして「集客」と「成約」の取り組みが両輪となって機能することで、望んだ成果を手にすることができると私は考えています。
15万円の広告費を削減しても、定員に!
現在、靭優会さんはネットのみで集客を実現されておられます。
ネットを活用する以前は、チラシで生徒募集をなさっていました。
しかしだんだんとチラシからの反響が下がり、一時は体験会の定員20名に対して参加者が10名を下回ることもあったそうです。
けれど現在は、春・秋ともに体験会を募集すると定員の状態がつづいています。
さらには、チラシでの集客をお止めになられたことで、大幅に生徒募集にかかるコストを削減できました。
靭優会さんの場合、これまでは一回チラシを撒くのに15万円のコストがかかっていたそうです。
つまり現在は、従来かかっていた15万円のコストを削減し、かつ体験会の参加者を定員にすることに成功しておられます。
これは、単純に生徒数の増加のみならず“利益率の向上”なども含めた「経営体質の筋肉化」をもたらしています。
重要:申し込みの受付はLINE@が効果的
さて、靭優会さんは体験会の申し込み率がある時期から大きく伸びたことがありました。
それは、申し込み方法に「LINE@」を導入してからです。
結論的なことを申し上げますと、すべての教室のホームページには「LINE@」を導入すべきです。
それだけでも、成約率(=申し込み率)を伸ばすことができます。
LINE@とは、端的に言うとビジネス版LINEです。
使い方は、LINEとほぼ同じです。
現在(2019年)、日本国内のLINEユーザー数は7,600万人以上いると言われています。
ちなみに、Facebookの2,800万人、Instagramの2,900万人、アメブロ4,000万人と比較しても、いかにLINEを利用している人が多いのかがわかります。
このことから、スマホユーザーのほとんどがLINEを使い慣れていると考えられます。
そのため、申し込みやお問合せなどがLINEでできるようになると、お客さまの手間を大幅に改善することにつながります。
お客さまには、手間をかけさせない
そのように「申し込み方法を簡単にする」ことは、成約率を高めるうえで重要な取り組みのひとつと言えます。
実は、お客さまの中には、先生の教室およびレッスンに興味を持ちながらも、申し込みの手間が面倒くさくて断念しておられる方がいらっしゃるんです。
しかし、LINE@を導入することで、そのようなお客さまの離脱を防ぐことができるようになります。
その結果、申し込みが増えるんですね。
LINE@の導入は無料でできますし、導入もとても簡単にできます。
それでいて成約率が高まるのであれば、やらない手はないですね。
稽古風景を動画で配信
(写真はイメージです:靭優会さんではありません)
ちなみに靭優会さんは、申し込み以外にもLINEをとてもうまく活用されています。
靭優会さんは、保護者のみなさんとは必ずLINEでつながるようにされているそうです。
その目的のひとつには、緊急時の連絡があります(台風で稽古がお休みになるなど)。
しかし、緊急連絡以外にも、こまめにLINEで保護者の方たちとコミュニケーションを図っておられます。
お子さんの稽古の模様を動画で撮影して、それを保護者の方に送られているんですね。
これが保護者さんに、非常に好評なんだそうです。
しかも、動画の効果はそれだけではありませんでした。
自分が稽古している姿を見たお子さんが、おうちでも(保護者の方に見守られながら)自主的に練習をするようになったんだそうです。
そしてそれは、お子さんたちの“著しい上達”という成果をもたらしました。
上達しているかどうかは、毎回送られてくる動画を比較して見れば一目瞭然です。
絆づくり!
このような取り組みをはじめられてから、山崎会長はあることを感じるようになられたそうです。
「急速に、保護者の方たちとの信頼関係が構築できるようになっている!」
結果的に、LINEを通じたコミュニケーションが生徒・保護者の方たちとの絆を深めてくれていたんですね。
そして、あるときに保護者のお一人がこんなことをおっしゃったそうです。
「今まで(ウチの子は)、水泳も習っていたんですけど、水泳はもう泳げるようになったから辞めることにしたんです。でも、空手は子どもがずっと通いたいって言っているので、これからも通わせたいと思っています」
実は、この言葉には教室経営の重要なヒントが隠されています
こちらの保護者さんの場合、水泳教室は「泳げるか・泳げないか」が通いつづけるかどうかの価値基準になっているんですね。
そして「泳げるようになった」というのは、あくまで“主観的な判断”です。
もしかしたら、水泳教室としては「(生徒さんは)もっと泳げるようになる」と思っていたかもしれません。
けれど、主観的に「泳げた」と判断されてしまうと、もうそこで通うことを辞めてしまうんですね。
それに対して、靭優会さんは空手が「強くなる・強くならない」が価値基準になっていません。
あくまで「真の強さ・生きる力が身につく」ことに価値が置かれているんですね。
言い換えるなら、価値の基準が空手そのものにはないんです。
選ばれる習い事に!
現代のお子さんって、わりと複数の習い事をされていることが多いように感じます。
しかし、お子さんの成長とともに物理的に習い事に通う時間がなくなって来るんですね。
そのため、習い事を絞り込まれる時期があるんです。
このときに、選ばれる習い事でいられるかどうかは、保護者およびお子さんの本質的なニーズに応えているかどうかだと私は考えています。
そして選ばれるためには、やはり「生きる力」を育むことを目的とした教室を運営することが、もっとも重要です。
もちろん“生きる力を育むレッスンおよび教室”であることが、しっかりとホームページで伝わることは言うまでもありません。
まとめ:空手教室のネット集客成功事例
今、山崎会長は、空手を空手以外のフィールドに拡げる活動をはじめておられます。
ダンサーの方や、お医者さまとコラボされたり、また企業に訪問をして空手および空手を通じた人間力の向上を目的とした講習をはじめられているんですね。
ダンサーの方いわく、空手の動作がダンスにおける流麗な動作と共通点があるのだそうです。
このことは(多少なれと)武術を学んでいる私にとって、大変共感するところです。
空手のみならず「武術」とは、生死を分けた人間の極限状態を生きるための術として体系化された側面があります。
そのため、相手に気配を悟られることなく、瞬時に最小の動きおよび力で相手に最大限のダメージを与える秘術が詰め込まれています。
そしてそのような動作は、ムダがなく華麗でキレと強さを兼ね備えています。
プロで活躍するダンサーだったりアスリートであるほど、そのような人間の究極とも言える術理を体得したいと考えるはずです。
そこで白羽の矢が立ったのが、山崎会長ということなのだそうです。
これも、山崎会長が真摯に「真の強さ」を追い求めて来られたからこその結果だと、私は思います。
山崎会長の「真の強さ」を探求する旅は、これからもつづくことでしょう。
そして、その探求こそが空手の可能性を大きく拡げ、空手の社会的ニーズおよび空手業界の活性化につながると私は信じています。
山崎会長、そして靭優会さんのこれからの活動がますます楽しみになって来ました。
そして、今回ご紹介した靭優会さんのネット集客の実践が、多くの方のネット集客に成果をもたらす一助になることを私は願ってやみません。
最後まで、お付き合いくださいましてありがとうございました。
空手教室のネット集客成功事例 おわり