今回は、僕が配信しておりますメールマガジンの読者さんからいただいたご相談にお答えしたいと思います。
先日、メールマガジンの中で教室集客や経営に関するお悩みを募集したところ、先生方からいくつもご相談をいただきました。
そこで今回は、その中のお一人の先生のご相談にお答えしていきたいと思います。
フラワーアレンジメント教室の先生からのご相談内容

では早速ですが、まずご相談内容を読み上げていきます。
「フラワーアレンジメントの教室を4年前に開業しました。開業当初は友人がレッスンを受けてくれたり、SNSで紹介してくれたりして、生徒さんが集まっていました。しかし最近は、SNSからの申し込みがほとんどありません。
週3くらいでInstagramに投稿していますが、“いいね”はついても問い合わせがありません。内容を工夫しても反応が変わらず、発信の方向性が間違っているのか、私に魅力がないのかと落ち込むこともあります。それでも辞める勇気もなく、モヤモヤした気持ちのまま投稿を続けています。投稿を見てくれる人はいるのに、行動してもらえないのは何が原因なんでしょうか?」
ご相談いただきまして、どうもありがとうございます。
フラワーアレンジメントの教室を開いておられるということですね。
そして、開業当初はいわゆる“口コミ”で生徒さんが集まっていたのだと思います。
しかし最近は、InstagramなどSNSで情報発信しても、なかなか反応がなく、新規の申し込みが滞っているという状況なのですね。
それによって「発信の方向性が間違っているのではないか」、「自分に魅力がないのではないか」と悩まれたり迷われたりしているお気持ちが、ご相談内容から強く伝わってきました。
とてもお辛かったのではないかと思います。
ご覧いただいている先生方への問いかけ

ここで、これをご覧いただいている先生方にも少し考えていただきたいことがあります。
今回のフラワーアレンジメント教室の先生のご相談について、先生だったらどんなアドバイスをされるでしょうか?
または、もし先生ご自身が今回のご相談者の立場だったら、どんな行動をとるでしょうか?
ぜひ「自分のこと」として捉えてみて、私だったらこうする、という視点で一度考えてみていただきたいんですね。
もし可能であれば、ここでいったん考えてみてください。
そして考えがまとまったら、以下のつづきをご覧いただければと思います。
お考えいただけましたでしょうか。
それでは、お話を続けていきたいと思います。
マーケティングの観点から見た今回のご相談

今回はマーケティングの観点からお答えしたいと思います。
特にこのケースは、教室集客における「原則的な話」が非常に重要になります。
どういうことかというと、長期的かつ安定的に生徒さんを集め続けるためには、“集客方法を複数持つこと”が非常に大切だということです。
これはほとんど原則といっていいくらい大事な考え方です。
大切なので、もう一度言います。
生徒を集め続けるためには、集客の手段を複数持っておくことが極めて重要です。
逆に言うと、特定の集客方法だけに依存してしまうと、実は大きなリスクを抱えることになります。
なぜかというと、その特定の集客方法から生徒が来なくなると、その時点で新規集客が完全に止まってしまうからです。
実際に、僕のクライアントさんの中に、まさに同じような経験をされた先生がいらっしゃいました。
実際にあった「検索集客が止まった教室」の事例

その先生は、ご自身で無料サービスを使ってホームページを作られていました。
約10年ほど前のお話です。
パン教室の先生だったのですが、ご自身で作ったホームページが「○○市 パン教室」などのキーワードで検索上位に表示されていたそうなんですね。
そのおかげで検索経由で生徒さんが順調に集まり、売上も伸びていきました。
ところが、ある時ホームページ制作会社から営業の電話がありました。
「プロのデザイナーが見栄えの良いホームページを作ります。SEO対策も万全です。リニューアルしませんか?」という提案だったそうです。
先生は売上も伸びていたし、より素敵なデザインにすればさらに集客できるのではと期待して、リニューアルを依頼しました。
そして新しいホームページが完成したタイミングで、自作のホームページは削除したそうです。
ところが——。
新しいホームページが、検索してもまったく表示されなくなってしまったのです。
見栄えは良いのに、検索結果に出てこない。
それによって、検索経由での新規集客が完全にゼロになってしまいました。
過去のホームページも削除してしまっていたため、もう戻ることもできません。
幸いその先生はアメブロを活用して通信講座の集客があり、また既存生徒さんの継続もあったため、収入はなんとか維持できましたが、検索からの集客は完全に途絶えました。
後に僕のところへ相談があり、SEO対策を施した文章を一緒に作り、ホームページ全体を見直したことで、なんとか検索上位に戻すことができました。
しかし、もしアメブロをやっていなかったら、と思うとぞっとすると先生はおっしゃっていました。
集客が突然止まるリスクは誰にでも起こる

実はこれは他人事ではなく、誰にでも起こり得ることです。
自作のホームページでも、突然検索順位が落ちることは普通にあります。
1ページ目に表示されていたものが、突然2ページ目以降に落ちることも珍しくありません。
そしてご存じのとおり、多くの人は2ページ目以降をほとんど見ません。
ですから検索上位から外れると、検索経由での集客はほぼゼロになります。
これは、何も検索対策に限った話ではなく、どんな集客方法を利用していても「いきなり集客が途絶える」というリスクは常につきまとう、ということを理解しておいた方が良いと思います。
今お伝えしたように、例えばSEO対策であれば、検索アルゴリズムのルールが変われば、その影響で順位が大きく下がり、結果として集客ができなくなることも現実に起こります。
これは、Instagramでも同じです。
Instagramの運営側が、表示方法や配信システムなどを変更すれば、投稿が表示される回数が減ったり、以前のように多くの人に届かなくなったりする可能性があります。
同様のことは、他のSNSでも起こり得るリスクです。
メディアの流行とライバル増加の影響

さらに、流行するメディアの変化や、ライバルとなる教室との競合環境の変化も日々起こります。
一例として、10年ほど前はアメブロを使って生徒を集めている教室の先生が非常に多くいました。
多くの先生がアメブロを活用していたということは、それだけアメブロが「反応が取りやすいメディア」だったという証拠です。
しかし2025年現在では、アメブロで集客しようとしても、10年前と比べて反応が取りにくくなっているのが実情です。
これは、そのメディアが「流行のピークを過ぎた」ことが理由の一つだと思います。
このように、どんなメディアでも流行り廃りがあり、流行っている時期は生徒が集まりやすくなります。
そして流行れば流行るほど、多くの教室の先生がそのメディアで情報発信を始めます。
そうなると当然、ライバルが増えるわけです。
今までは自分だけが情報発信していた状況でも、メディアが流行することで選択肢が増え、お客様側から見ると「別の教室の投稿も大量に流れてくる」という状態になります。
結果として、相対的に反応が取りづらくなるわけです。
Instagramはまさに、現在“最も流行っているメディア”のひとつです。
そのことを踏まえると、今回のご相談者の先生が開業された頃と比較して、今はInstagramで情報発信しているライバルが大幅に増えている可能性があります。
もしかすると、InstagramだけでなくYouTubeなど他のメディアも活用して情報発信している教室も増えているかもしれません。
いずれにしても、選択肢が増えるということは、先生にとっては「以前よりも反応が出にくくなる」状況につながります。
安定した教室運営のために必要な考え方

MEO対策(Googleマップ対策)
これらの点を総合的に考えると、やはり集客方法は複数持っておくことが非常に重要になってくるわけです。
特定の集客経路が急にうまくいかなくなっても、他の経路がカバーしてくれますし、カバーしている間に改善を加えたり、新しいメディアを取り入れる余裕も生まれます。
より具体的に考えてみると、例えばホームページを作り、「先生の地域名 × フラワーアレンジメント教室」というキーワードで上位表示できるようにSEO対策を施すことが一つ。
そして、従来取り組んできたInstagramの発信も継続する。
これで二つの集客経路が確保できます。
さらに教室運営の場合、Googleマップで教室が表示されるようにするMEO対策も重要です。
最近は、教室を探すときに検索結果の最上部に地図が表示されることが非常に多いですよね。
そこに表示されることが、大きな集客につながります。
このように、複数の集客経路を持ち、それぞれから生徒さんを集める体制をつくることが、長期的・安定的な教室運営において非常に大切なポイントとなります。
「私に魅力がないのでは」と悩む必要はありません

ご相談者の先生は「私に魅力がないのでは」と悩まれていましたが、決してそんなことはありません。
教室を良くしたい、魅力を伝えたいと思って、こうして僕に相談してくださっている時点で、先生はとても真面目で、努力を惜しまない方だと思います。
おそらく、フラワーアレンジメントにも基礎や型があるように、集客にも“原則”があります。
フラワーアレンジメントでも、基礎や型を無視すると仕上がりに違和感が出るように、集客でも原則を外すと不具合が出てきてしまいます。
その原則の一つが「集客方法を複数持つ」ということなのです。
まずはこの原則に沿う形で、Instagramに加えて“もう一つの集客の柱”を作り始める、という一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
そこから、発信内容の工夫、SEOやMEOの具体的な取り組み、コピーライティング、導線設計など、さらに取り組むべきステップにつなげていくことができます。
ぜひ、今よりさらに先生の教室が発展するように実践を進めてみてください。
僕も先生の教室がますます成長していくことを応援しております。
アドバイスは自分の教室にも活かせる

そして冒頭でもお伝えしたように、今回のご相談に対して「自分ならどうアドバイスするか」「自分ならどう行動するか」を考えていただきましたが、その中には“先生自身の教室にも活かせるアイデア”がいくつもあったのではないでしょうか。
ぜひ、今回浮かんだアドバイスやアイデアをご自身の教室でも実行されることをおすすめします。
最後に、今回のように先生方からのご相談に、僕がお答えする機会を今後もつくっていきたいと思っています。
ご相談は、ホームページのお問い合わせフォームから受け付けております。
日頃、教室運営について疑問に思われていることや、誰かに質問してみたいことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
ということで、今回はフラワーアレンジメント教室の先生からのご相談にお答えしました。




