ネットを活用して生徒募集なさっているピアノ教室さんが、近年たくさん増えてきました。
そこで今回は、弊社クライアントさんで1年で生徒数が58名から90名に増加し、現在も生徒数を伸ばしておられるピアノ教室さんの事例をご紹介したいと思います。
- ピアノ教室のネット集客とは?
- 林ピアノスクールさま(島根県松江市)の集客事例
- 月に1,2件の“問い合わせ”
- ムジカノーヴァで増地の記事を見つけられたそうです
- 先生のピアノ教室にしかない「強み」とは?
- ピアノ教室に通う理由とは?
- なぜ、生徒さんは林ピアノスクールを選んでいるのか?
- 同じような回答が気になる
- 見つからないホームページは、ないものと同じ
- お客さまはどこからやって来る?
- 検索対策は「キーワード選定」が命!
- 1ヶ月で10名の生徒さんが入会されました
- さらなる発展のために、新ホームページを制作
- 申し込みを増やす取り組み①:写真
- 申し込みを増やす取り組み②:TOPページ
- 申し込みを増やす取り組み③:体験レッスン
- 申し込みを増やす取り組み④:連絡先と地図の表示
- 申し込みを増やす取り組み⑤:スマホ対応
- 検索結果の1位に
- 月3,000円からはじめるネット広告
- 生徒募集から1年で、58名から90名に
- 追記:現在はコストゼロで集客しておられます
- 追記:コロナ禍でオンラインレッスンも導入
- 今後は講師養成が課題
- 追記:指導講座を開始
ピアノ教室のネット集客とは?
はじめまして、教室ブランディングプロデューサーの増地 崇と申します。
私は2004年にインターネットビジネスで起業し、これまで30業種を超えるビジネスのネット集客をサポートしてきました。
そして、2011年より教室のための生徒募集サポート「ツナガル」をはじめました。
もともと私が教室のネット集客をはじめたきっかけは“母”でした。
私の母は、私が幼いころから母の父(私の祖父)が約40年前に創業した学習塾を引き継ぎ、塾長をしておりました。
母は毎日のように昼夜問わず綿密に授業の準備を行い、日々の授業に当たっている姿を間近で見てきました。
今振り返ると、私が学生時代の頃などは仕事と家事との両立は大変だったと思います。
そのような経緯を経て、私がインターネットビジネスをはじめて「ネット集客」のスキルを身につけて行くと「ネット集客で母の塾を手伝って上げたい」と自然と思うようになりました。
そしてホームページを作り、ネット集客に取り組んだ結果、ネットからの入会者を得ることができました。
下に載せております、ネットコンサルタントの平賀正彦先生のご著書「ネットの稼ぎ方入門」では、私の母の学習塾のネット集客事例が紹介されました。
またコンサルティングにおいては、おかげさまで15万円の講座をネットで集客する先生や、1ヶ月で30名の生徒さんを集められた先生、さらには1年で生徒数を約2倍にされた先生も出てこられました。
そしてそういった実績が認められ、専門誌に執筆をさせていただいたこともあります(下記写真右)。
林ピアノスクールさま(島根県松江市)の集客事例
今回ご紹介させていただくのは、島根県松江市でピアノ教室を開かれている林ピアノスクールさんです。
林ピアノスクールさまは、1984年に今の教室の所在地である島根県松江市で教室を開かれました。
非常に歴史ある教室で、今では親子二代で通っておられる生徒さんもいらっしゃるそうです。
「多くの子どもたちにピアノの素晴らしさを知っていただきたい」
教室をスタートされて以来、一環して林先生はその想いで生徒のみなさんと接し、そして指導力を磨いて来られました。
そのように時代の流れに合せてご自身もさまざまな技術を磨いてこられたことが、現在までピアノ教室をつづけられた秘訣なのではないか?と私は感じております。
月に1,2件の“問い合わせ”
林先生が磨いて来られたのは、ピアノに留まりません。
時代の変化とともに、ニーズが高まってきていたホームページを活用して広く教室のことを知ってもらいたいと考えるようになられたそうです。
そして、ピアノ教室に特化したホームページ作成サービスをご利用になられました。
しかしながら、ホームページをはじめたものの目に見えた反響、手応えを感じられなかったそうです。
実際には、当時は月に1,2件ほど、ホームページから“お問合せ”があるに留まっていたそうです。
1,2件の入会ではありません、お問合せです。
そのため、お問合せから入会者に結びつくこともあまりなかったそうです。
ムジカノーヴァで増地の記事を見つけられたそうです
- 毎日のようにブログを書いているのに反響がない・・・
- どうして反響がないんだろう?
- 何をすれば反響が出るんだろう?
当時は、そのように悶々とされていたことと思います。
そんなとき、偶然にも私、増地がピアノ講師向けの専門誌「ムジカノーヴァ(音楽之友社)」で、ネットを活用した生徒募集について執筆した記事をご覧になられたのだそうです。
そして、私にご連絡をくださいました。
先生のピアノ教室にしかない「強み」とは?
私のサポートがスタートしました。
私がつねにネットでの生徒募集において重視しているのは、先生および教室にしかない「強み」を見つけることです。
「強み」とは、言い換えるなら「お客さまが先生の教室に通わなければならない理由」とも言えます。
林先生の教室の周辺地域には、林ピアノスクールさん以外にもピアノ教室がありました。
その中には、大手ピアノ教室も含まれていました。
そのような環境で、お客さまがひとつひとつの教室の違いを理解することはほぼ不可能だと私は考えています。
お客さまはピアノについての専門家ではありません。
ですからそのような方にも、明らかに他の教室とは違うことを理解してもらうことはとても大切です。
ピアノ教室に通う理由とは?
またピアノ教室の場合、親御さんがピアノ教室にお子さんを通わせる理由は「ピアノを習わせたい」ということに留まりません。
- ピアノを通じて、感性豊かに育って欲しい
- ピアノを通じて、情操教育を行ないたい
こういった目的も、ピアノ教室に通わせたい理由に含まれてきます。
だとするなら、感性豊かに育つために、情操教育を行なうために、他の音楽教室(例:バイオリン教室、ギター教室など)を選ばれる方もいらっしゃるかもしれません。
そのように広い視点で捉えると、
- なぜピアノを習わせるべきなのか?
- 林ピアノスクールに習わせるべきなのか?
こういった理由に答えなければ、ネットからの生徒募集は成功できないだろうと私は考えました。
なぜ、生徒さんは林ピアノスクールを選んでいるのか?
そこで、林ピアノスクールさんにしかない「強み」を見出すために、一番はじめに取り組んだのは「アンケート」でした。
既存の生徒さんに、弊社が作成した独自のアンケートを渡してもらい回答を集めました。
ちなみに、これをお願いしたときに2週間ほどで30通近い回答が得られました。
この短期間でこれだけの回答が集まったのは、はじめてでした。
このような行動力の速さというのは、成功される先生方に共通する特質だと感じます。
さらには、どの回答を見ても、ひとつひとつの質問に親御さんがしっかりと丁寧にご回答くださっていました。
こうした回答内容からも、
- 林ピアノスクールさんに、いいお客さまが集まっていること
- 親御さんに信頼される良好な関係を築いておられること
が、垣間見えました。
さて、アンケートの質問はいくつかあるのですが、その中でも重要な質問があります。
それは、つぎの質問です。
Q.他にも似たような教室がある中で、当教室を選ばれた一番の決め手はなんですか?
先ほどもお伝えしたように、林ピアノスクールさん以外にもピアノ教室はあります。
そして、お客さまはそれらのピアノ教室との違いをよく理解できていません。
その中で林ピアノスクールさんを選ばれているということは、そこには必ず理由が存在しています。
そして「選ばれる理由」に、先生および教室にしかない「強み」が隠れています。
同じような回答が気になる
私が先生から送られて来るアンケートの回答を拝見していたとき、目に留まった回答がありました。
それは、つぎのような回答でした。
「以前は、大手のピアノ教室に通っていたのですが、一斉クラスでついて行けないことがあってかわいそうに思っていました。こちらのピアノ教室ではマンツーマンで子どもに合せて指導してくださるので、有り難いです。」
このような回答が、実は複数あったんですね。
アンケートにおいて同じような回答が複数の方から寄せられた場合、そこに「強み」である可能性が高まります。
つまり、林ピアノスクールさんの場合
- 個別指導
- 生徒に合せたペースでレッスン
というのが「強み」、つまり“お客さまが、林ピアノスクールさんに通わなければならない理由”だと言うことがわかりました。
見つからないホームページは、ないものと同じ
「個別指導や生徒に合せたペースが強みなのは、わかりました。でもそれって、他の教室でもやっていますよね?だとしたら“強み”になるんですか?」
ひょっとしたら、そのようにお感じになられたかもしれません。
それは、とてもいい質問です。
たしかに上記の強みであれば、他の教室でも謳うことができると思います。
しかしもうひとつ大切なことがあります。
それは、
「どれだけ優れたホームページを作っても、アクセスがなければ伝わらない」
ということです。
もし他の教室さんが同じようなレッスン形態であったとしても、そしてそれをホームページで謳っていても、そのホームページにお客さまが訪れないかぎりはそれが伝わりません。
その点、林ピアノスクールさんの場合は、ホームページにアクセスが集まっていることがかなりの精度でわかっていました。
しかもそれは、林ピアノスクールさんに通う見込み度の高いアクセスであることも予想できました。
お客さまはどこからやって来る?
そのようなお客さま、つまり“見込み度の高いアクセス”は、どこから集まってくるのでしょう?
ホームページにアクセスを集める方法はさまざまです。
しかしその中で、もっとも見込み度の高いアクセスが集まるのは「検索経由」です。
Yahoo!やGoogleなどで検索をした際に、検索結果においてホームページが上位に表示されていると、そこをクリックしてアクセスが集まってきます。
「検索をする人」というのは「何か知りたいこと」や「解決したいこと」があって、そのため自発的にキーワードを入力して、検索結果の中から自分の要望に見合うであろうホームページを選択してクリックし、ホームページに訪れてきます。
このような目的意識を持って能動的に行動する人というのは、必要な情報を提供したときにかなりの確率で申し込んでいただくことができます。
ですので、ネットを活用した教室の生徒募集では「検索対策」というのは、非常に重要になります。
検索対策は「キーワード選定」が命!
そして検索対策においては「どのキーワードでの上位表示をめざすか?」という“キーワードの選定”が重要になります。
ピアノ教室を探すときに、お客さまがどのようなキーワードで検索をするのか?を想定し、そのキーワードで上位表示できなければいけません。
仮に「林ピアノスクール」で検索をして上位表示ができたとしても、そのキーワードは林ピアノスクールさんを知っている人でなければ、そもそも検索しないキーワードと言えます。
だとするならば、どんなキーワードで上位表示できることが望ましいのか?
これは教室ビジネスにおいて、共通しています。
「市区町村名」と「教室のジャンル」
このふたつを組み合わせたキーワードで上位表示をめざすことをお勧めします。
林ピアノスクールさんのケースであれば
「松江市 ピアノ教室」が、見込み客をもっとも集めるキーワードと言えます。
実は、林ピアノスクールさんのホームページは、私がサポートさせていただいた時点で、すでにこのキーワードで上位表示されていたんですね。
ですので、そこからのアクセスが一定数あることが見込めました。
ちなみに、アクセスがどのくらいあるのか?というのは、Googleアナリティクスといった解析ツールを使えば実数を調べることができます。
しかし当時の林ピアノスクールさんのホームページでは、アクセス解析を導入することができず“おそらくアクセスがあるだろう”という見込みでしかありませんでした。
1ヶ月で10名の生徒さんが入会されました
さてそのようにして、すでに見込み度の高いアクセスが集まっている状態であった林ピアノスクールさんのホームページ。
あとはホームページで「強み」を明確に謳えば、他の教室にはない強みとして認識してもらうことができます。
ここでも大切なポイントがあります。
先ほど「どれだけ優れたホームページを作っても、アクセスがなければ伝わらない」とお伝えしました。
しかしこれをクリアしたとしても、もうひとつ超えなければいけないハードルがあります。
それは
「どれだけアクセスが集まっても、お客さまに読まれなければ伝わらない」
というハードルです。
「個別指導」が強みで、それをホームページで謳ったとしても、それがお客さまの目に留まらなければ、強みとして認識されません。
反響が取れないホームページの多くが、この視点を見落としているように私は感じています。
実は、お客さまがホームページの中で注目する“場所”というのは、ある程度決まっています。
そこで、お客さまに注目される場所に「個別指導」というフレーズを目立つように表記しました。
そしてその改善だけで、1ヶ月に10人もの生徒さんが入会されました。
手前味噌ですが、これってスゴくないですか?
これまでは、月に1,2件の“問い合わせ”だったホームページから、1ヶ月で10人の生徒さんが入会されたんです。
しかも変えたのは「個別指導」というフレーズを、ある場所に表示させただけと言っても過言ではありません。
なぜそこしか改善しなかったのか?というと、実は当時のホームページというのは改善するうえでいろいろな制限があり「そこしかできなかった」と言うほうが正しいと言えます。
決して、そのホームページが悪いわけではないんですね。
最近のホームページというのは、誰でも簡単にホームページが作れるように「利便性」を重視して作られています。
しかし「利便性を重視」するということは見方を変えれば、使える機能を制限することでお客さまが操作する内容を限られたものにするとも言えます。
ですから、あらかじめ決まったレイアウトやデザインを選択し、その中で文章を変えたり写真を変えたりすることしか操作ができないケースが多々あります。
「利便性がいい」ホームページが、必ずしも「Webマーケティングに強い」わけではありません。
さらなる発展のために、新ホームページを制作
こうして10名の新規生徒を迎えた林ピアノスクールさんでしたが、その後も安定してホームページから入会者がありました。
そして今後の展開を見据えたときに、マーケティングの機能が制限されたものではなく、自由度の高い「マーケティングに強い」ホームページに転換する必要があることを私は感じていました。
そこで、林先生に新しいホームページに制作をご提案しました。
林先生はご快諾され、新たにホームページを作成いたしました。
それが現在のホームページになります。
これによって、よりホームページからの反響が高められる環境が整いました。
新しいホームページで重視していたのは、下記の点でした。
申し込みを増やす取り組み①:写真
ホームページでは、これまで以上に写真をたくさん載せることを意識しました。
しかも「エリアいっぱいに大きく載せる」これも重要なポイントでした。
それまでのホームページでは写真を掲載できる枚数が決まっており、しかも小さいサイズでしか掲載がでいませんでした。
しかし、新しいホームページでは枚数もサイズも制限なく、ふんだんに写真を盛り込むことができます。
それによって、
- どんな先生が教えてくれるの?
- レッスンってどんな雰囲気?
- どんな生徒がかよっているの?
といった、お客さまが知りたい情報を写真によって、よりわかりやすく伝えることができました。
申し込みを増やす取り組み②:TOPページ
林ピアノスクールさんのホームページは、TOPページを見ればほぼ教室のことがすべてわかるようになっています。
お客さまが知りたいであろう情報をTOPページ上で網羅できるようにしています。
これにもちゃんとした理由があります。
基本的にホームページというのは、一番アクセスが集まるのはTOPページなんですね。
そしてTOPページから、他のページに移動する割合は、平均すると2〜3割ぐらいしかありません。
つまり、ほとんどの方がTOPページ以降には進むことなく、他のホームページへ行ってしまうんですね。
またお客さまは「自分が知りたい情報をどこをクリックすれば見つけることができるのか?」がわかりません。
これは、私たちの予想をはるかに超えています。
ですから「詳しい情報を知りたかったら、クリックして他のページに進んでもらったらいい」という前提でホームページを作ったとしたら、反響を得ることができません。
なぜなら、そもそもの前提が間違っているからです。
「お客さまは、他のページのリンクを見つけられない」という前提で、ホームページは作るべきだと私は考えています。
またクリックを見つけることなく、ただただページを下にスクロールするスタイルのほうがお客さまには好まれます。
ですので、テキストのボリュームが多くなったとしてもTOPページで情報を網羅しておいたほうが、結果としてはお客さまにとっても親切なホームページであると言えます。
先ほどもお伝えしましたが、どれだけ素晴らしいホームページでも、読まれなければそれは書いていないことと同じになってしまいます。
大切なことは、先生が伝えたい情報がきちんとお客さまに読まれることです。
そのためには、TOPページにすべての情報を盛り込んでおいたほうがよいでしょう。
申し込みを増やす取り組み③:体験レッスン
TOPページでは、情報を網羅するとともに「体験レッスン」への参加を促しています。
なぜ情報を網羅しているかというと、教室のことを知ってもらって体験レッスンに参加してもらいたいからです。
このように、私はホームページの役割というのは「体験レッスンへの参加」を促すことだと考えています。
極端に言うと、ホームページで入会者を増やそうとは考えていません。
なぜでしょうか?
それは、お客さまの立場になって考えてみると、すぐにわかります。
ホームページを見た時点では、お客さまはまだ
- 実際にレッスンを受けていません
- 先生に直接会ったこともありません
- 教室に行ったこともありません
そのような段階で入会金を支払ったり、毎月の月謝を支払うことを決断することは、心理的にハードルが高いと言えます。
ですから、この段階でのお客さまの心理としては、まずはレッスンを体験して、そのうえで入会するかどうか?を決めたい状況だと言えます。
だからこそホームページでは、体験レッスンに来てもらうことを一番の目的として情報を提供することに務めます。
申し込みを増やす取り組み④:連絡先と地図の表示
今となっては、林ピアノスクールさんのホームページはさまざまなページが、さまざまなキーワードで上位表示されるようになりました。
そのため、TOPページ以外のページからホームページに訪れる方も増えてくるようになりました。
それを見越して、すべてのページで必ず「体験レッスンに参加しませんか?」という案内と、連絡先を載せるようにしました。
お客さまが、どのタイミングで体験レッスンへの参加を決断するのか?は、コントロールできません。
だからこそ、お客さまが体験レッスンに参加したいと思ったらすぐに連絡できるよう、ホームページのどこにいても連絡先を目にすることができるようにしました。
また連絡先の表示とセットで表示したのが「地図」です。
いくら体験レッスンに参加したいと思ったとしても、教室の場所がわからなければ行きようがありません。
そこで連絡先とともに地図をすべてのページで表示させました。
このように連絡先と地図というのは、お客さまと教室の間に架かる橋のようなものです。
橋がかかっていなければ、教室に行くことができません。
ですから、しっかりと頑丈な橋を架けておいて欲しいと思います。
申し込みを増やす取り組み⑤:スマホ対応
今、このブログ記事をご覧になっている方も、もしかしたらスマホでご覧になっているかもしれません。
現代は、スマホでホームページを閲覧する割合が年々増えて来ています。
そのとき、スマホの小さな画面でも内容が読みやすいようにページのレイアウトや文字のサイズなどが最適化されていることが望ましいです。
そのようにパソコン、スマホ、タブレットといった閲覧媒体に合せて、レイアウトが最適化される仕組みのことを「レスポンシブデザイン」と言います。
現代のホームページに、レスポンシブデザインは必須です。
事実、スマホ対応していなかったホームページにレスポンシブデザインを導入し、スマホ対応しただけで売上げが1.5倍になった事例などもあります。
そこで新しいホームページではレスポンシブデザインを導入し、スマホ対応しました。
検索結果の1位に
ホームページが完成してから、林先生はこれまで以上に熱心にブログを書かれるようになりました。
もともと林先生は、決してパソコンが得意というわけではありませんでした。
しかし、そんな林先生でも操作しやすいようなホームページを作りましたので、先生もすぐに操作に慣れてブログを書くようになられました。
そしてホームページが完成した直後は「松江市 ピアノ教室」の検索結果で、2ページ以降にあったホームページは、今では検索結果の1位に表示されるまでになりました。
これは毎日のようにブログを書きつづけた結果、有益な情報をつねにユーザーに提供していると検索システムが評価したからだと私は判断しています。
このように検索結果の1位に表示されることは、アクセスが集まるだけでなく「1位に表示されている」という高い信頼を得ることにもつながっています。
それが安定した生徒募集という成果に好影響を与えていると考えます。
月3,000円からはじめるネット広告
林先生の実践は、これだけに留まりませんでした。
アクセスアップのために、ネット広告も取り入れはじめられました。
それがYahoo!が提供している「Yahoo!ディスプレイ広告」というネット広告でした。
Yahoo!ディスプレイ広告は、検索対策についで見込み度の高いアクセスが集められる手法として、私はお勧めしています。
どういう広告なのか?仕組みを簡単にご説明いたします。
まずYahoo!ディスプレイ広告広告は、広告文やクリックしたリンク先のホームページの内容を解析し、その内容に興味・関心を持っているユーザーにだけ広告を配信することができます。
また配信するエリアや性別、世代を絞り込むことができます。
これらの機能を使いこなすと
- 松江市内でネットを見ている
- 20〜40代の
- 女性で
- ピアノ教室に興味を持っている方
にだけ、広告を配信することができます。
このような方にだけ絞り込んだ広告であれば、見込み度の高い方に集中的にアピールすることができます。
その結果、検索経由のアクセスに加えて見込み度の高いアクセスを集めることができるようになり、生徒募集をより安定・強化できるようになりました。
生徒募集から1年で、58名から90名に
このような取り組みを1年間つづけた林ピアノスクール。
その結果、1年間で生徒数は58名から90名にまで増えました。
そして現在も、その人数は拡大しています。
特筆すべきは、生徒募集にかかるコストの安さです。
現在、おもにコストがかかっているのは毎月の広告費約3,000円のみ。
しかもそれによって平均3〜5名が入会されていますので、生徒一人ご入会までにかかっているコストは600〜1,000円という破格の安さです。
もちろんネットを活用した生徒募集法には、ブログやFacebookなどを使えば無料でできるものもあるかもしれません。
しかしながら無料の媒体、無料の集客法でここまで効率的に生徒募集ができる方法を私は知りません。
そういう点においては、超破格とも呼べる安いコストで安定的・効率的に生徒募集に成功しているレアなケースではないかと私は考えています。
追記:現在はコストゼロで集客しておられます
2021年10月現在は、ネット広告は使っておられません。
その理由は、広告を使わなくても検索結果の1位に表示されたり、ホームページ全体に多くのアクセスが集まっているからです。
その結果、安定的に生徒さんが集まっておられるため、広告をする必要がなくなったんですね。
その大きな原動力となったのは「ブログ」です。
ちなみに、私自身はブログを集客ツールとして先生方にご利用いただく考えはあまりございません。
しかし、林先生はご自身の想いを多くの方に知っていただきたいという思いと、かつそれを伝えつづける尽きることのない情熱をお持ちでした。
その証拠に、僕がサポートさせていただいた2015年から現在まで、ほぼ毎日ホームページでブログ記事を発信しておられます。
その積み重ねによって、多くの方がホームページに訪れるようになり、今日の成果に至っております。
ただ、やはり集客の観点から申し上げますと、とりわけホームページを作ったばかりやブログを書きはじめたばかりでは、思ったほど見込み度の高いアクセスは集まりません。
また、検索結果の上位にも表示しないこともあります。
さらには、林先生ほどブログを書きつづけられる方というのもかなり稀有な存在だと思います。
なかなか、他の方が真似のできないことを実践しておられるからこそ、このような成果をあげておられるとも言えます。
それらを踏まえますと、やはり集客の初期段階ではネット広告を併用されることをおすすめいたします。
追記:コロナ禍でオンラインレッスンも導入
2020年からは、オンラインレッスンも導入されました。
きっかけは、やはりコロナ禍です。
しかし、多くの習いごと教室さんが休校を余儀なくされた2020年4月ごろ、林先生は既存の生徒さんたちとオンラインレッスンを楽しんでおられました。
生徒さん、保護者の方からも「お家で何もできない時期に、オンラインでレッスンが受けられてうれしい」といったご好評の声があったそうです。
また、今でも生徒さんが体調を崩されたときなどに急遽、オンラインでのレッスンに切り替えられているそうです。
その結果、現在はレッスンの振り替えも行なっていないとのこと。
このように、従来のレッスンとオンラインレッスンをハイブリッドで行われているのは、全国でも非常にレアなケースではないでしょうか。
そして、オンラインおよびハイブリッドレッスンは、コンクール前の特別補講などに活用できたりしますので、生徒さんにも大変満足していただける仕組みだと私は感じております。
それゆえに、今後はハイブリッドレッスンがレッスンスタイルの主流になると考えております。
今後は講師養成が課題
さて、1年間の生徒数の増加によって、林先生には新たな問題が生じて来てしまいました。
それは、レッスン枠がいっぱいでもうレッスンを受け切れないという問題です。
そこで林先生が現在、力を入れているのが「講師養成」です。
林先生がこれまで培って来た指導メソッドを引き継いでくださる先生を養成するとともに、その先生にレッスンを請け負っていただく取り組みをはじめられています。
これまで30年以上に渡ってピアノの指導に携わってこられた“叡智”とも呼べる指導メソッド。
それは必ず、次世代に引き継がれなければならないと私は思っていました。
そこで林先生にご提案し「講師養成」や「提携講師制度」による教室の拡大に取り組んでいただいています。
そして何より引き継がれなければならないことは、林先生のつねに技術を磨きつづける姿勢や新しい技術や取り組みにチャレンジしつづける精神ではないかと私は思います。
追記:指導講座を開始
コロナ禍となった2020年、林先生はオンラインでの指導者の方向けに指導法講座をはじめられました。
オンライン会議ツール「Zoom」を活用し、全国のピアノ教室の先生にアドバイスをされていらっしゃいます。
実は、それ以前からも少しずつ指導者向け講座を行なっておられたのですが、そのときは受講される先生に、林先生の教室にお越しいただいてたそうなんですね。
しかし、遠方の方はどうしても来られないという状況でした。
そこにコロナ禍によって、世の中が一気にデジタル化へシフトしたことが後押しとなり、オンラインでの受講者が増えたのだそうです。
今後も、全国に林先生の叡智を伝えていただきたいと思います。
最後に、林先生の事例から、私はネットを活用した生徒募集に年齢は関係ない確信しています。
何歳であろうと、パソコンが苦手であろうと、チャレンジする気持ちがあれば、必ず成功することができます。
ぜひ、これをご覧の先生にも勇気ある一歩を踏み出し、林先生のような成果を手にしていただきたいと思います。