今回は、書道教室の先生からご相談を頂戴しました。
教室は続いているし、生徒さんにも恵まれています。でも、最近「このままでいいのかな?」という気持ちが強くなりました。
特に不満はないのに、やる気が湧かない自分に戸惑っています。こういう感覚は、どう受け止めればいいのでしょうか?
ご相談くださり、どうもありがとうございます。
こちらの先生は、書道教室を15年ほどやられているそうなんですね。
そして、長年、安定的に経営をされていらっしゃいます。
現在も、生徒の方たちがたくさん通われて、先生としても集客には今のところ大きな不満はないと。
一方で「同じ毎日の繰り返し」に強い停滞感も感じていらっしゃるそうなんですね。
だから、先生としても新しいことをはじめたいというお気持ちがあるようなのですが「今さら変える必要があるのか?」といった気持ちもあって、停滞感が拭えないといったご相談でした。
ここで、これをご覧・お聞きの先生に提案があります。
今回のご相談者の先生の立場だったら、どういう風に解決していきますか。
ぜひ、それを考えてみていただきたいんですよね。
なので、ここで一時停止していただいて、少し考えてみてください。
では、お考えいただけましたでしょうか。
それではお話を続けていきたいと思います。
停滞感は「次のフェーズ」のサイン

今回のご相談は「教室が、思うようにうまくいかない」といったご相談ではないんですよね。
むしろ 「一定の成功を収めた人にだけ訪れる、次のフェーズのサイン」 だと思うんです。
だから、まず現状、感じておられる「やる気が湧かない」といった気持ちや「停滞感」というのは、決して悪いことではないと思います。
なので、そういった気持ちや感覚に対して「自分はダメだ」みたいなね、自分責めをする必要はまったくないと思います。
長く教室をやっていますと、当然ですが先生および教室を取り巻く状況だったり、先生ご自身の価値観もそうですし、生徒の方たちをはじめ世の中の価値観も変わっていきます。
その中で「これまで大切にしてきた価値観」を持ちつづけていくことに、どこか違和感が出てくると、今回の先生のようなやる気が湧かないとか停滞感が生じることがあります。
おそらくですが、先生の中で「こういう風な教室にしていきたい」ですとか「理想の教室像」、それから「こういう風なライフスタイルを実現したい」といったものが、以前から変わって来られているのではないかな?と思います。
もう一度、シンプルに言いますと「これまで大切にしてきた価値観」と「これから大切にしたい価値観」にギャップが生じてきているんだと思います。
ただ、くり返しますが、これは決して悪いことではないですね。
むしろ、これまで先生ががんばって教室をつづけられてきたことで、先生も教室もどんどん成長されて、生じてきている変化なんだと思うんですね。
言い換えるなら「成長の証」なんですね。
「変える・変えない」を決める前に

それでですね、現状の「このままでいいのかな?」という気持ちが生じているときというのは、すぐに答えを出すタイミングではないと思います。
もちろん、どこかモヤモヤした感覚がつづいて、なんとなくイヤな感じではあると思うんですね。
だから、多くの方はこの感覚が出ると「何かを変えたほうがいいのか?」それとも「今までのことを、着実につづけるべきか?」といった二択の答えを出しがちです。
しかし、まずは今 「変える or 変えない」を決めるのではなくて「今、何が満たされなくなっているのか?」を見つけてみてはどうかと思うんですね。
例えば、つぎのようなことをご自分に問いかけてみてください。
- 最近、教室の中で「うれしい」と感じた瞬間はいつですか?
- 逆に「以前は、楽しいとかうれしいと思ったのに、今はあまり感じないこと」は何ですか?
- 教室をはじめられた頃、大事にしていた想いは何でしたか?
- それは、今も大事にされていますか?
- もし大事にされていたとしたら、それによって今も先生のお気持ちは満たされていますか?
こういったことを、丁寧に洗い出してみていただきたいと思います。
そして、それを洗い出すことでやる気を出すといったことではなく、先生ご自身が今何に心が動くのか?を感じていただいて、その感覚を意識的に認識していただきたいと思います。
先生も生徒もハッピーであること

少し話はズレますが、長く教室をつづけようとすると、お客さまの要望にだけ応えつづけていてはそれはムリなんですよね。
生徒の方たちにとってハッピーで、そして同時に先生にとってもハッピーであることが大切です。
どちらかだけがハッピーだと、つづかないんですね。
おそらく、それについては今回の先生は、長年、教室をやってこられましたので、おわかりいただけるんではないかな?と思います。
そして、今の先生にとって、ご自身にとっても生徒の方たちにとってもハッピーなレッスンってどんなもの?だとか、先生も生徒の方たちもハッピーな書道教室ってどんなの?ということを考えてみられてはいかがかな?と思うんですね。
もしかしたら、これまで生徒のみなさんの要望に応えることに一生懸命で、すごく生徒さん想いで親身にレッスンをされてこられていたのであれば、もしかしたら「自分の心が動くこと」と聞かれてもすぐには答えが出ないかもしれません。
けれど、それもひとつの答えだとは思うんですよね。
だから、自分が書道教室をやられている中で、今何が楽しくて、何がうれしくてといったことを、改めて考えてみていただきたいと思います。
または、書道教室にかぎらず、日常においても今の先生が何に心動かされるのか?、どうしてそれに心を動かされるのか?といったことにも目だったり心を向けられるのもいいと思います。
そのために、例えば絵画とか映画とか、演劇とか歌舞伎の舞台とか、アーティストのコンサートとか、テーマパークとか、あと旅行とかですね、今まで先生があまり体験しなかったことを味わってみられてはいかがかなと思いますね。
これからどうしていきたいかを考えるお勧めの方法

そうやって、先生にとってのこうありたい書道教室像というのを、クリアに描くための材料となるものを、どんどんご自身にインプット、吸収される期間を取られてもいいんと思うんですよね。
ちなみにですね、お勧めの方法のひとつとして「フューチャーマッピング」という手法があります。
フューチャーマッピングは、他者をハッピーにするという物語を考えてみたり、100歳になったときの先生ご自身の理想の未来を描くことから、従来の常識の枠を超えたところからこれからの先生および教室のあり方を見出すことができる方法です。
さらには、理想の未来をクリアに描いたら、それを実現するための具体的な行動アイデアまで引き出すことができます。
そういったフューチャーマッピングセッションというのを、僕のほうでも行っておりますので、ぜひ興味がおありでしたら一緒に先生の理想の未来を描けたらうれしく思います。
まとめ:今は立ち止まる時期

ということで、もう一度、今回のご相談について僕からの回答をまとめさせていただきます。
「このままでいいのかな?」という感覚は、先生および先生の書道教室が行き詰まっているシグナルではありません。
それは「これまでのやり方」ではなく「これからの在り方」を見直すタイミングが来ましたよーという先生の内側からの合図です。
これまで教室をがんばってつづけてこられたご自身をねぎらいながら、今は少し立ち止まって見たり、ペースダウンしてみて、これからを丁寧に見つめる期間としてお過ごしいただけたらなと思います。
もちろん、教室をお休みする必要はありません。
今までどおり、教室をつづけながらも、これからを丁寧に見つめることを意識的に取り組んでみていただきたいなと思います。
教室に活かしてほしいメッセージ

以上が今回の僕からの回答だったわけなんですけれども、冒頭にお伝えしたように、今回のご相談に対して「自分だったらどうするか」を考えていただきましたよね。
その答えが、意外と先生ご自身の教室で実行すると効果的なものだったりすることが多いんです。
なので、「これ、よくよく考えたら今の自分の教室にも使えるな」というアイデアを思いつかれた先生も、いらっしゃるんじゃないかと思います。
ぜひ、今回のアドバイスやアイデアを、先生ご自身の教室でも実行されることをおすすめいたします。
最後になりますが、引き続き今回のように、先生方からのご相談に僕の方でお答えする機会をこれからも作っていきたいと思っております。
ご相談はホームページのお問い合わせフォームから受け付けております。
日頃、教室に関して疑問に思われていることや、誰かに質問してみたいと感じておられることがおありの先生は、ぜひホームページのお問い合わせフォームからご質問・ご相談をお寄せいただけたらと思っております。
ということで今回は、書道教室の先生のご相談にお答えいたしました。





