先日、Webデザイナーさんから「デザインコンサルティング」を受けました。
僕は、ドリコラというサポートの中でホームページの修正を行うことがあります。
その中で、デザインをすることもあるんですね。
なので、僕はコピーライティングやネット集客と同じくらいデザインについても、勉強をつづけています。
デザインコンサルティングとは?
「デザインコンサルティング」というのは、僕が、デザインした制作物に対してアドバイスをもらうんです。
- より目的に沿ったデザインとは?
- より成果をあげるためのデザインとは?
そのために、具体的にこの色がいいとか、文字はこの大きさがいいなどのアドバイスをもらいました。
その中で、デザイナーさんのひと言がとても印象的だったんですね。
「このデザインで、一番伝えたいことは何ですか?」
ある整体治療院さんのデザインにて
それは、ある整体治療院さんのホームページデザインでのことでした。
とりわけ「ヘッダー」と呼ばれるエリアのデザインについて指摘を受けたんです。
要は、情報を盛り込みすぎて、お客さまに本当に伝えたいことが届きづらい状態になっているということでした。
たしかに、そこには情報が盛りだくさんになってしまっていました。
施術風景の写真や、お客さまと院長の写真。
また、治療院の“ウリ”を表現したキャッチコピーが複数ありました。
ちなみに、僕もクライアントの先生にコピーライティングでつぎのように質問することがあります。
「(この文章の中で)一番伝えたいことって何ですか?」
普段、自分だってクライアントさんにアドバイスしてるじゃないかっ!(苦笑)
とほほ…。
僕だって、こんなモンなんです(;_;)。
コピーライティングで気をつけていることが、専門外の分野だと“やらかして”しまうんです(と、言い訳してみたり:苦笑)。
デザイナーさんの的確なアドバイス!
それでですね、デザイナーさんから指摘を受けまして、僕は即座に「一番伝えたいことは◯◯です」と答えました。
すると、デザイナーさんが、つぎのように的確なアドバイスをくれました。
- ~~は、外しましょう
- ●●も、外しましょう
- そして、空いたスペースで
- キャッチコピーを大きくしましょう etc
すると、見事なくらいメッセージがスパーンって目に飛び込んで来るんです。
ちなみに、コンサル前と後のデザインを治療院の方にも見ていただきました。
2枚のデザインを見せて「どちらがいいですか?」と質問しました。
すると、院長さんもスタッフの方も同じことをおっしゃってくださいました。
- 後者のほうが、スッキリして見やすい
- 後者のほうが)スッと目に入ってくる感じがする
何を“伝えない”でおくか?
さて、この経験から改めて実感したことがあります。
それは“何を伝えるべきか?”と同じくらい“何を伝えないでおくべきか?”が大切ということです。
例えば、ある教室の先生で「資格取得コース」をウリにしたい方がいらっしゃいました。
しかし、よくよく聞くと「資格取得コース」を受講される生徒さんは、初級~中級~上級とステップアップしてきた生徒さんだけらしいんですね。
さらには、初級クラスの前に体験レッスンを受けておられる方がほとんどだということがわかりました。
だとするならば、ホームページではまず体験レッスン参加を促すことに注力すべきです。
- 体験レッスンが、どんな内容なのか?
- 体験レッスンを受講すると、どんなふうになれるのか?
- 体験レッスンの開講日時は? etc
体験レッスンを受講するうえで、知りたいことのみを伝えきるべきです。
そして、実際に体験レッスンに足を運んでもらいます。
すると、直接対面することができます。
そして、レッスンの中でいろいろなお話をすることができます。
それによって入会され、初級クラスを受講してもらえる可能性が高まります。
余計なことを伝えてしまったら…
さらに、入会してもらえることで、その先に資格取得コースまでのステップアッププランがつづきます。
しかし、体験レッスン受講を検討している段階で、資格取得コースを案内したらどうでしょう?
「私は、そんな資格とか求めていなくって、ただ趣味で楽しめればいいだけなのに…なんか、ちょっと難しそうだわ。」と、体験レッスン受講の機会すらも逸してしまうことがあります。
事実、こちらの教室の資格取得コースの生徒さんの大半は、つぎのようにおっしゃるそうなんです。
「入会したばかりは、自分が資格取得をめざすなんて思ってもいませんでした」
けれど、レッスンに通うにつれてさまざまな経験を経て、
- いつか自分も資格を取得したい
- いつか自分も教えられるようになりたい
といった気持ちが、芽生えて来るのだと思います。
これは、とても自然な心境の変化だと思います。
だとするなら、そのような心境が芽生えることを見守る時期も必要です。
または、そのような“可能性の芽”を摘んでしまうことがあってはいけません。
一番伝えたいこととは?
そうならないために、ホームページなどで情報を伝えるときには、つぎのことを意識してみてください。
(デザインも文章も)
- 誰に向けたメッセージなのか?
- その方に、どんな行動を取ってもらいたいのか?
- そのために、伝えるべきことは何か?
- 逆に、伝えないでおくべきことは何か?
- 一番、伝えたいことは何か?
ちなみに“一番伝えたいこと”とは、起こして欲しい行動につながるもっとも効果的なメッセージのことを指します。
また“伝えないでおくべきこと”とは“今は”伝えないでおくということです。
先述のように、体験レッスン中に伝えたり入会された後に伝えるタイミングが必ず来ます。
それまでは、大切に取っておいてあげてください。
「最適なタイミングで伝えられる」と信じて待っていてくださいね。
ということで、“さも”すごいことのように語っておりますが、上記のことができていなかったのが先日の僕です(苦笑)。
さらに精進したいと思います。
そして、やっぱりさすがデザイナーさんですね。
「餅は餅屋」だと思いました。
まだまだデザインについて、勉強を深めたいなと思わせてもらえた経験になりました。