これからお伝えすることは、つぎのような先生に役立つ内容になっています。
- ホームページを運営するうえで、個人情報の保護が気になる
- ホームページから個人情報の漏洩が起きたらどうしよう
- ウィルスとかセキュリティとか、よくわからないけど怖い…
- 最近よく聞くSSLって何?
- 私のホームページはSSLが入ってるの?
- SSLってどうやればいいの? etc
もしこれをご覧の先生が、ホームページのセキュリティまたは昨今話題になっている「SSL」についてご興味をお持ちなら、5分ほど時間を取っていただいて、これからお伝えすることをご覧になってみてください。
これを読めば、SSLやセキュリティのことをご理解いただけると思います。
目次
教室生徒募集の専門家、増地 崇志です
私は、2004年にインターネットビジネスで起業し、これまで30業種を超えるビジネスのネット集客をサポートしてきました。
そして、2011年より教室のための集客サポート「TSUNAGARU」をはじめました。
もともと、私が教室のネット集客をはじめたきっかけは“母”でした。
私の母は、私が幼いころから母の父(私の祖父)が約40年前に創業した学習塾を引き継ぎ、塾長をしておりました。
母は毎日のように昼夜問わず綿密に授業の準備を行い、日々の授業に当たっている姿を間近で見てきました。
今振り返ると、私が学生時代の頃などは仕事と家事との両立は大変だったと思います。
そのような経緯を経て、私がインターネットビジネスをはじめて「ネット集客」のスキルを身につけて行くと「ネット集客で母の塾を手伝って上げたい」と自然と思うようになりました。
そしてホームページを作り、ネット集客に取り組んだ結果、ネットからの入会者を得ることができました。
下に載せております、ネットコンサルタントの平賀正彦先生のご著書「ネットの稼ぎ方入門」では、私の母の学習塾のネット集客事例が紹介されました。
またコンサルティングにおいては、おかげさまで15万円の講座をネットで集客する先生や、1ヶ月で30名の生徒さんを集められた先生、さらには1年で生徒数を約2倍にされた先生も出てこられました。
そしてそういった実績が認められ、専門誌に執筆をさせていただいたこともあります(下記写真右)。
今回は、そのような経験をして来た私だからこそお伝えできる「ホームページのセキュリティおよびSSL」についてお話したいと思います。
SSLしてますか?
いきなりですが、先生のホームページやブログのURLをチェックしてみてください。
つぎのどちらかのように、表示されているかと思います。
私のホームページを例にしますね。
例1)
https://highcommunication.jp/
例2)
https://highcommunication.jp/
違いわかりますか?
URLの冒頭が「http」か「https」かの違いがあります。
このふたつの違いは何か?というと“セキュリティ化されているかいないかです。
「https」のほうが、セキュリティ化されています。
そして、このセキュリティ化することを「SSL化」や「SSLの導入」と言います。
SSLがニュースになりました
実は、このSSLがニュースになったんですね。
ご存知の先生も、いらっしゃるかもしれません。
それは、2018年7月の下旬に報道されました。
ちょうどこの頃に、ブラウザソフトGoogleクロームが最新バージョン(バージョン68)をリリースしました。
その際「http」のホームページには、アドレスバーに「保護されていない通信」と表示されるようになったんですね(PCでの閲覧時)。
逆にSSL化されたホームページ、つまり「https」のホームページですね、こちらにはアドレスバーに「保護された通信」と表示されるようになりました。
ちなみに「保護された通信」という表示は、緑色で表示されるので結構、目立ちます。
SSLって何?
みなさんがお知りになりたいことは「結局、SSLって何?」ということだと思います。
では、それにお答えいたしますね。
実は、SSLおよびSSL化されたホームページというのは昔からありました。
例えば、Amazonのような「通販サイト」ですね。
通販サイトでは、申し込みの際にフォームに必ず名前や住所などの個人情報を入力しますよね。
それが、外部に漏洩しないためのセキュリティの役目を担っているのがSSLなんですね。
しかし年々、通販サイト以外のホームページでもネットからのお申し込みやお問い合わせが増えて来ています。
先生もご自身のホームページに「お申し込みフォーム」や「お問い合わせフォーム」を設置しておられるのではないでしょうか?
そして、フォームにお客さまが個人情報を入力して送信しておられるかと思います。
つまり、今やネット全体的に個人情報を入力する機会が増加したんですね。
SSLはあまり導入されていません
しかし、このような状況でありながらも、SSL化されたホームページはまだ多いとは言えません。
事実、内閣府などのような多くの官公庁のホームページでさえ、いまだにSSL化されていません(2018年8月現在)。
このことが、ちょうどGoogleクロームのバージョンアップのタイミングでニュースで取り上げられました。
ご覧になられた先生も、おられると思います。
こういった情勢の中で、SSL化が推奨されるようになったのだと思われます。
SSL化の陰にGoogleアリ
SSL化の波が押し寄せたのには、実はGoogleの存在があるというのが私の考えです。
そこで、Googleについても少し触れたいと思います。
現在(2018年8月)の日本国内のブラウザのシェアの6割が「Googleクローム」なんだそうです。
また、Googleはもともと検索システムの会社として創業し、そのシステムはYahoo!とも提携しています。
つまり、Yahoo!でも検索することができますが、実はあれはシステム自体はGoogleの検索システムなんです。
そのため、Yahoo!とGoogleで検索結果がほぼ同じになります。
さらには、Googleはさまざまなサービスを提供していますね。
WEBメールの「Gmail」や地図アプリ「Googleマップ」、翻訳サービスの「Google翻訳」など、先生方もあらゆるシーンにおいて知らず知らずのうちにGoogleのサービスを利用しているかもしれません。
このように、Googleは言わずと知れたネット業界のガリバー企業です。
ですので、Googleがネットのルールを(案に)決めていると言っても過言ではないと思います。
Googleの理念
Googleは、創業以来「ユーザーファースト」の理念に基づいて、サービスや製品を開発してきました。
ですので、今回のSSLの推奨もユーザーファーストに基づくものだと考えられます。
そしてGoogleは、バージョン68へのアップデートのタイミングで、先述のアドレスバーで警告表示をすることをアップデートの約1年ほど前から公表していました。
個人情報の漏洩のリスクが高まることは、ネットの利用率や閲覧率を落としかねません。
そしてそれは、Googleだけでなくネット業界全体の損失にもつながりかねません。
警告されているホームページを見たいですか?
ちなみに、Googleクロームは今後のバージョンアップで「保護されていない通信」の表記を赤色で示すだろうと言われています(現在は、グレーで表記)。
また、それに追随するように他社のブラウザ(Safari・Internet Explorer・Firefoxなど)も、警告表示を出すだろうとも言われています。
ここで、ちょっと考えてみてください。
上記のような、警告表示のあるホームページを安心して見ることができるでしょうか?
しかも、赤色というのは、危険や注意を想起させる色ですよね。
これはあくまで私の主観ですが、ネットユーザーは私たちが思っている以上にURLを見ています。
ですので、警告表示の有無はホームページの閲覧に影響を与えると私は考えます。
つまり、警告表示のあるサイトを閲覧することはあっても、以前のように安心して見ることはできにくくなって行くと思います。
検索結果にもSSLの影響が
さらにGoogleは、ホームページのSSL化は検索結果に好影響を与えることを明言しています。
SSL化しているサイトは、ユーザーに安心を提供しているというふうに評価されるのでしょう。
そこで私は、2018年7月末〜8月中旬にかけて私のクライアントさんを中心に、さまざまな検索結果を調査しました。
すると、あらゆるキーワードにおいて検索結果1位のサイトは、必ずSSL化されていました。
また、教室業界に関して言いますと、大手FC教室などのホームページはほとんどがSSL化されていました。
ちなみに、大手FC教室などのホームページの多くは主要なキーワードの検索結果において1ページ目に表示されているケースが多かったです。
SSLによって検索順位が上がったケース
それから、クライアントさんの中でGoogleクロームのバージョンアップの前後で、検索順位が上昇した方がいらっしゃいます。
その方たちには、共通点が見られます。
それは、上位表示をめざしているキーワードにおいて、ライバルサイトの多くが非SSLであることです。
つまり、今回のバージョンアップの前後でSSL化されたサイトは順位を上げ、逆に非SSLのサイトは順位を下げていることが考えられます。
ですので、もし先生のホームページが非SSLの状態だったら、1日も早く、SSL化させることをオススメいたします。
SSL化は、今がチャンスです
このSSL化のトレンドの波を受けて、レンタルサーバー各社が無料でSSLが導入できるサービスを開始しています。
私が知っている範囲では、ロリポップ・さくらインターネット・XサーバーはSSLを無料で導入することができます。
SSLの導入は、以前は有料だったんです。
安くても、年間3万円くらいはかかっていたと記憶しています。
今でも、セキュリティのグレードによって有料のものは存在します。
ですが、ベーシックな機能であれば無料で導入できるようになりました。
ただし、導入費用は無料ですが、導入するためには、一部専門的な技術が必要になります。
ですので、SSL導入についてはホームページ制作会社さんに問い合わせてみられるとよいでしょう。
ちなみに、弊社でもSSL化を承っております。
ご興味をお持ちの方は、お問い合わせください。
ウィルスや改ざんはSSLで防げるの?
さて、SSLおよびセキュリティの話題に関連したお話しも、少し補足させていただきたいと思います。
ときどき「メールを開いたら、ウィルスに感染した!」とか「ホームページが不正にログインされて改ざんされた!」といったことがニュースになったりしますよね。
では、SSLを導入すると上記のようなトラブルを避けることはできるのでしょうか?
残念ながら、SSLによってそれらは防げません。
例えば、非SSLのホームページで個人情報が漏洩し、漏洩したメールアドレスに悪意のある第三者がウィルスメールを送るといったことは、SSL化によって防げると思います。
しかしそれは、直接的な予防策とは言えません。
とりわけ、ホームページに改ざんはサーバーのログイン情報(IDやパスワード)が見破られて、不正にログインされ改ざんされるケースがほとんどだと思います。
これに対する予防策としては、1.レンタルサーバー会社がセキュリティ機能を強化する、2.ログインパスワードを複雑化するといった方法でかなり防げるようになります。
SSL化についてまとめ
これだけ、インターネットが普及している現代においては、安心・安全なホームページの運営はひとつの責務と言えます。
また、今なら検索結果への好評価なども期待できます。
ということで、ホームページにぜひ今すぐSSLを導入してください。