「ひとりひとりに物語がある」というお話です。
先日、ピラティストレーナーズサークルさんの
勉強会に参加させていただきました。
この日は、主催者の方が事前に参加者のみなさんに
「お気に入りのウェアで来てください」と、”宿題”を
出されていました。
何ともユニークな企画です。
自身を魅力的に見せることも、ピラティストレーナーとして
大切なことだ、という理由からそんな宿題を出されたのだとか。
それで、勉強会のはじめに自己紹介タイムがありまして、
それぞれが自己紹介をするとともに、着てこられたウェアについて、
どんな点が気に入っているのか?も話してくださいました。
そうしたら、みなさんウェアにいろんな思い入れを
お持ちだったんですね。
これは、私がオーディションを受けて合格した
ときに着ていたものです。
とか、
少し体型が隠れるような服装にしているけど、
いつかシュッとしたスタイルにしてピタっとしたのも
着たいと思います。
とか、
赤は元気が出る色だから、お客様にも元気を与えたいと
思っています。
とか。
ボクはそれを聞いていて、なんだかじ~んとしていました。
当たり前なんだけれど、人それぞれの人生があって、
生きて来た時間があって、出逢いとか別れとかさまざまな
経験をしてきて・・・
「お気に入りのウェア」っていう、その人にとっても
人生のほんの一部分なんだけど、
確実にそこにはその人の人生という物語が存在していました。
そして、そのような想いとか背景というものを持って、
僕らは出逢っているんだなって思いました。
そんな人生の一部分を垣間見たときに、改めてひとりひとりの方に
きちんと向き合わないといけないなって思ったんです。
慌ただしく過ぎて行く毎日の中で、つい自分のことで
手一杯になると、お客様のことをおざなりにしてしまったり、
つもりはなくても気づいたら、”モノ”のように
扱ってしまっていることがあって反省しています。
だけれど、やっぱりひとりひとりに生きて来た人生という
物語があり、そこには感情があり、幸せになりたい心があります。
だからその想いとお客様にきちんと向き合い、寄り添って
歩いて行かなければならないなって。
先日の勉強会でのみなさんのお話を聞きながら、
背すじをピンと正される思いがしました。
自分ができることは微力ではありますが、
でき得るかぎりのことをしてさしあげて
そこに「出逢う意味」ができたらいいなと思います。