今日ご紹介するのは、先日動画でもご紹介したスティーブ・ジョブズ氏に
ついて書かれた本です。
はいどん。
スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション
―人生・仕事・世界を変える7つの法則(カーマイン・ガロ:著)
ボクがこの本の中で、とりわけ参考になったのはジョブズ氏の
この言葉、
「何をしてきたかと同じくらい、何をしてこなかったかを誇りたい」
です。
ジョブズ氏は、アップルの創業者でありながら一時、追放されています。
しかしその結果、アップルは業績が低迷し、倒産寸前にまで追い込まれます。
そのときに、ジョブズ氏がふたたびアップルに復帰し、
そこから現在にまでつづくアップルの大躍進が始まります。
ジョブズ氏が復帰した直後まず行ったこと。
それは、
アップルで製造しているパソコンを4機種だけに絞ったことでした。
その4種類の分け方というのも、非常にシンプルです。
●一般ユーザー向けのデスクトップ
●一般ユーザー向けのポータブル(ノート)
●プロユーザー向けのデスクトップ
●プロユーザー向けのポータブル(ノート)
この4つでした。
これによって、新製品の開発にかける資源を集中できます。
資金、人材、時間・・・。
その結果、新製品の開発サイクルを短縮し、かつクオリティの高い
製品の開発できるようになったのでした。
ボクたちも日々の仕事の中で「やらなければいけないこと」って
ありますよね。
To Doとか言ったりもしますが。
しかし、「何をやらなければいけないのか?」を考えると同時に、
「何をやらないべきなのか?」ということも考えるべきだと思うのです。
本当に必要なのか?
本当に本当に必要なのか?
本当に本当に本当に必要なのか?
こうして、やるべきでないことを明確にすることで、
かえって今、本当にやるべきことが見えてくることがあります。
それって、いわゆる「本質」が見えた瞬間だと思います。
ジョブズ氏は、製品開発の過程において1つのイエスに行き着くために、
時には1000ものノーを突きつけたと言っています。
このようなジョブズ氏の哲学によって、アップル製品は極限まで
ムダを削ぎ落とし、洗練されることで多くの人たちを魅了してきたのです。
「洗練を突きつめると簡潔になる」
iPodのデザインについて、ジョブズ氏はこのように表現したそうです。
ジョブズ氏の哲学を、見事に表現した言葉だと思います。
限られた人生の中で、
ボクたちは何をすべきなのでしょうか?
そして、それを考える前に
何をすべきではないのでしょうか?
この問いを通じてあなたの毎日が、より洗練されたものに
なることを願っています。